予算と予測のコピー方法

プロジェクト・テンプレートまたは既存のプロジェクトのいずれかに基づいてプロジェクトを作成し、既存の財務プラン・バージョンをコピーできます。財務プラン・バージョンを選択して、新しいプロジェクトにコピーできます。

財務プラン・バージョンのコピー

プロジェクトを作成するときには、次のパラメータで財務プラン・バージョンとそのコピー方法を決定します。

パラメータ

影響

カレンダ・タイプ

カレンダ・タイプ: 財務プラン・タイプで会計カレンダまたはプロジェクト会計カレンダが使用されているか、またはいずれも使用されていないか

作成ソースおよびバージョン・ステータス

プロジェクトがプロジェクト・テンプレートから作成されたか別のプロジェクトから作成されたか、およびソースの財務プラン・バージョンのステータス

ステータス

財務プランのステータスが次のいずれかであるかどうか:

  • 現行作業中

  • 現行ベースライン

  • 現行承認済

  • 送信済

ノート:

コストと収益を異なるプラン・バージョンでサポートする財務プラン・タイプの場合は、コストと収益の両方のバージョンが表示され、ステータスに基づいて個別に選択できます。

財務プラン・バージョンがコピーされる際のステータス

別のプロジェクトからプロジェクトを作成した場合の処理について説明します。ソース・プロジェクトのバージョン・ステータスに関係なく、財務プラン・バージョンは「現行作業中」ステータスで作成されます。

プロジェクト・テンプレートからプロジェクトを作成する場合、テンプレートをソースとして使用し、次のオプションのいずれかを選択して現行ベースライン予算バージョンをコピーできます。

  • 選択したバージョンを現行作業中バージョンとしてコピー。

  • 選択したバージョンを現行ベースライン・バージョンおよび現行作業中バージョンとしてコピー。つまり、新しいプロジェクトに2つのバージョンを作成します。

コピーされるバージョン情報の詳細は次のとおりです。

バージョンの情報

詳細

生成およびコピーのソース

コピーされる財務プラン・バージョンが、もともとは別のソースから生成またはコピーされていた場合、それらの詳細は新しいプロジェクトにコピーされます。一方、バージョンが、コピーするように選択しなかった別の財務プラン・バージョンから生成またはコピーされていた場合、予算または予測の作成方法が変更されなくてもソース情報は削除されます。

実績金額

予測バージョンの実績金額は、新しいプロジェクトにコピーされません。完了時見積(EAC)金額は残作業見積(ETC)としてコピーされ、実績金額はゼロに設定されます。

期間情報

会計カレンダまたはプロジェクト会計カレンダを使用する財務プラン・バージョンをコピーすると、新しいプロジェクトに作成されるバージョンの期間は、ターゲット・プロジェクトの期間およびタスク開始日が基になります。

ソースのプロジェクトまたはテンプレートに日付が設定されていない場合、またはターゲット・プロジェクトに開始日を入力しなかった場合、期間は修正されずに新しい財務プラン・バージョンにコピーされます。

一方、ソースのプロジェクトまたはテンプレートと、ターゲット・プロジェクトの両方に開始日が設定されている場合は、Oracle Fusion Cloud Project Managementで次のアクションが実行されます。

  1. 次の期間の間の期間数を計算します。

    1. ソースのプロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトの開始日を含む期間

    2. 新しいプロジェクトの開始日を含む期間

  2. 前述のアクションで求めた期間数を新しい開始日の期間に加算して、新しいプロジェクトの予算明細または予測明細ごとに開始期間を求めます。

たとえば、プロジェクトの開始日が次のとおりとします。

  • ソースのプロジェクトまたはテンプレート: 2010年9月1日

  • 新しいプロジェクト: 2010年12月15日

ソース・プロジェクトの財務プラン・バージョンに期間SEP-2010、OCT-2010、DEC-2010 (月単位の期間とします)のプラン金額が含まれている場合、新しいプロジェクトの財務プラン・バージョンにはDEC-2010、JAN-2011、MAR-2011の金額が含まれます。

Oracle Fusion Cloud Project Managementでは、すべての期間は等しいと想定されます。期間の長さが異なる場合は、新しい財務プラン・バージョンでプラン金額を確認し、必要に応じて更新する必要があります。