Oracle Projectsではプロジェクト・トランザクション日がどのようにデフォルト設定されますか。

Oracle Payablesのサプライヤ請求書やOracle Procurementの購買依頼など、プロジェクトの外部でプロジェクト・コスト・トランザクションを作成すると、補助元帳アプリケーションでは、ビジネス・ルールを使用してプロジェクト・コスト・トランザクション日(支出項目日とも呼ばれる)が導出されます。

一部のアプリケーションでは、この日付がデフォルトで表示されますが、他のいくつかの補助元帳アプリケーションでこの日付を入力することや、導出された日付を必要に応じて変更することが必要になる場合があります。他の補助元帳からOracle Project Costingにトランザクションをインポートするときに、これらの各補助元帳で支出項目日がどのように移入および保存されるかを理解していれば、タスクを大幅に簡略化できます。

プロジェクト・コスト・トランザクション日の導出は、調達-支払、タイム・カード、経費などの機能フローによって異なります。

調達-支払フローにおけるプロジェクト・コスト・トランザクション日の導出

調達-支払(P2P)フローは、プロジェクトに必要な商品およびサービスを調達するプロセスを指します。このフローには通常、次のタスクが含まれます:

  1. 購買依頼の作成
  2. 購買オーダーの生成
  3. 支払のための請求書の作成および処理
  4. プロジェクト・コストの作成

これらの各ステージでプロジェクト・コスト日付の導出を構成できますが、デフォルトで出荷される導出ルールは次のとおりです:

照合済請求書について期末経過勘定が有効になっている場合の調達-支払フローにおけるプロジェクト・コストの導出

次の表は、関連付けられた購買オーダーと一致する必要がある請求書について期末経過勘定が有効になっている場合に適用されるプロジェクト・コスト日付導出ルールを示しています。期末経過勘定の簡単な定義は、『支払のための買掛/未払金請求書の実装』ガイドの「経費項目の見越計上の考慮事項」を参照してください。

在庫搬送先について品目を購入する場合も、同じルール・セットが適用されます。
ノート:
  • 購買オーダー照合済請求書の支出項目日を更新することはできません。ただし、「サプライヤ・コスト・トランザクションのデフォルト支出項目日」プロファイル・オプションを使用すると、より最新の/正確な日付を導出して照合済請求書で使用できます。
  • プロジェクト原価計算に関連するプロファイル・オプションの詳細は、「Oracle Fusion Cloud Project Managementのプロファイル・オプション」ページの「プロジェクト原価計算プロファイル・オプション」の項を参照してください。

購買オーダーと一致する必要がある請求書について期末経過勘定が有効になっている場合に適用されるプロジェクト・コスト日付導出ルール

タスク / ステージ 摘要 プロジェクト・コスト・トランザクション日の導出 追加コメント
購買依頼の作成 チーム・メンバーが、商品またはサービスについて、要求搬送日を含む購買依頼を発行します。 要求搬送日からデフォルト設定されます。 NA
購買オーダーの作成 バイヤー・チームのメンバーが、必要な商品またはサービスの購買オーダーを発行します。 要求搬送日から導出されます。 NA
商品またはサービスの受入 バイヤー・チームのメンバーが、受け入れた商品またはサービスの受入を発行します。 受入の日付と照合します。 チームが受入時経過勘定を有効にしている場合は、請求書からではなく受入から実際のプロジェクト・コストが取り込まれます。
請求 ベンダーが、搬送された商品またはサービスの請求書を発行します。 「サプライヤ・コスト・トランザクションのデフォルト支出項目日」プロファイル・オプションの設定に基づいて導出されます。 照合済サプライヤ請求書の日付がタスク、プロジェクトおよび交付の期間内でない場合、プロジェクト管理者はプロジェクト、タスクおよび交付の終了日の最も早い日付を使用して、請求書配分のプロジェクト・コスト日付を上書きできます。
プロジェクト・コストの作成。 プロジェクト会計担当が、プロジェクトでプロジェクト・コストを作成します。 請求書のプロジェクト・コスト日付から導出されます。 請求書と受入のプロジェクト・コストに差異がある場合、プロジェクト会計担当は、追加のコスト更新を別個のプロジェクト・コストとしてプロジェクトに取り込みます。

未照合請求書について期末経過勘定が有効になっている場合の調達-支払フローにおけるプロジェクト・コストの導出

次の表は、(2方向または3方向)未照合請求書について期末経過勘定が有効になっている場合に適用されるプロジェクト・コスト日付導出ルールを示しています。期末経過勘定の簡単な定義は、『支払のための買掛/未払金請求書の実装』ガイドの「経費項目の見越計上の考慮事項」を参照してください。

未照合請求書について期末経過勘定が有効になっている場合に適用されるプロジェクト・コスト日付導出ルール

タスク / ステージ 摘要 プロジェクト・コスト・トランザクション日の導出 追加コメント
請求 ベンダーが、搬送された商品またはサービスの請求書を発行しますが、一致する購買オーダーまたは購買依頼がありません。 「サプライヤ・コスト・トランザクションのデフォルト支出項目日」プロファイル・オプションの設定に基づいて導出されます。 照合済サプライヤ請求書の日付がタスク、プロジェクトおよび交付の期間内でない場合、プロジェクト管理者はプロジェクト、タスクおよび交付の終了日の最も早い日付を使用して、請求書配分のプロジェクト・コスト日付を上書きできます。
プロジェクト・コストの作成。 プロジェクト会計担当が、プロジェクトでプロジェクト・コストを作成します。 請求書のプロジェクト・コスト日付から導出されます。 NA

受入時経過勘定が有効になっている場合の調達-支払フローにおけるプロジェクト・コストの導出

次の表は、受入時経過勘定が有効になっている場合に適用されるプロジェクト・コスト日付導出ルールを示しています。

受入時経過勘定により、商品が出荷されて受入が作成されるとプロジェクト・コストが確実に作成されます。バイヤーが購買オーダーで受入時経過勘定を有効にしている場合、プロジェクト会計担当は受入に対して会計仕訳を作成し、プロジェクト関連である場合はプロジェクト項目も取り込みます。(すべての商品およびサービスが搬送された後に)到着したサプライヤ請求書にコストの差異がある場合、プロジェクト会計担当は差分を新規プロジェクト・コストとして取り込みます。

受入時経過勘定が有効になっている場合に適用されるプロジェクト・コスト日付導出ルール

タスク / ステージ 摘要 プロジェクト・コスト日付の導出 追加コメント
購買依頼の作成 チーム・メンバーが、商品またはサービスについて、要求搬送日を含む購買依頼を発行します。 要求搬送日からデフォルト設定されます。 NA
購買オーダーの作成 バイヤー・チームのメンバーが、必要な商品またはサービスの購買オーダーを発行します。 要求搬送日から導出されます。 NA
商品またはサービスの受入 バイヤー・チームのメンバーが、受け入れた商品またはサービスの受入を発行します。 受入の日付と照合します。 チームが受入時経過勘定を有効にしている場合は、請求書からではなく受入から実際のプロジェクト・コストが取り込まれます。
請求 ベンダーが、搬送された商品またはサービスの請求書を発行します。 「サプライヤ・コスト・トランザクションのデフォルト支出項目日」プロファイル・オプションの設定に基づいて導出されます。 照合済サプライヤ請求書の日付がタスク、プロジェクトおよび交付の期間内でない場合、プロジェクト管理者はプロジェクト、タスクおよび交付の終了日の最も早い日付を使用して、請求書配分のプロジェクト・コスト日付を上書きできます。
プロジェクト・コストの作成。 プロジェクト会計担当が、プロジェクトでプロジェクト・コストを作成します。 請求書のプロジェクト・コスト日付から導出されます。 請求書と受入のプロジェクト・コストに差異がある場合、プロジェクト会計担当は、追加のコスト更新を別個のプロジェクト・コストとしてプロジェクトに取り込みます。