レート・スケジュール・タイプ

スケジュール・タイプにより、レート・スケジュール内のレートの使用が決定されます。Project Financial Managementアプリケーションで原価計算、請求、またはプランニング目的で作成されたレート・スケジュールのスケジュール・タイプを指定します。

スケジュール・タイプは次のとおりです。

  • ジョブ

  • 個人

  • 非労務

  • リソース区分

  • プロジェクト・ロール

ジョブ

ジョブ・レート・スケジュールには、次のタイプの労務トランザクションの金額の計算に使用されるレートが含まれます。

  • 原価計算

  • 請求(請求書および収益)

  • プランニング

  • 予算編成

  • 予測

  • 振替価格

財務またはプロジェクト・プランニングにプランニング・レートを使用する場合、プラン・タイプまたはプロジェクト・レベルのレート設定を構成する際に特定のジョブ・レート・スケジュールを選択できます。個人の労務レート・スケジュールからレートを導出できない場合、ジョブ・レート・スケジュールが使用されます。

ジョブ・スケジュール・タイプを作成する際、Oracle Fusion Human Capital Managementからジョブ・セットを選択する必要があります。ジョブ・セットはレート・スケジュール内のジョブのソースです。レート・スケジュールのジョブにレートまたは値入れ率を割り当てます。

個人

個人レート・スケジュールは、指定された就業者別にレートを保守し、プロジェクト労務トランザクションのコストまたは価格を計算するために使用されます。個人レート・スケジュールは、プロジェクト原価計算、請求およびプランニング・アクティビティで使用されます。アクティブ、終了済、将来または割当のない就業者のレートを定義できます。

個人レート・スケジュールを定義する場合、個人の名前は必須ですが、オプションで、HRアサイメントのいずれかからジョブと組織を含めることができます。個人名の値リストは、レート・スケジュール明細の「日付: 自」に依存します。個人名に加えて、個人のジョブが選択されている場合は、ジョブが選択されたのと同じHRアサイメントから組織がデフォルト設定されます(ただし、必要に応じてデフォルト組織は削除できます)。

要約すると、個人レート・スケジュール内で、次のレベルでレートを保守できます。

  • 個人

  • 個人およびジョブ

  • 個人、ジョブおよび組織

たとえば、個人Aにレート・スケジュール・エントリが存在していて個人の名前のみが入力されており、加えて別のレート・スケジュール・エントリが存在していて個人の名前とジョブの両方が入力されている場合、後者が優先されます。最も優先度が高いのは、個人、ジョブおよび組織の値があるレート・スケジュール入力です。

原価計算: プロジェクト原価計算のためにレート・スケジュールが作成されている場合、スケジュールにはプロジェクト労務トランザクションの直接費金額の計算に使用できる直接費レートが含まれます。たとえば、個人コスト・レート・スケジュールに個人Aのレート$100が含まれているとします。個人Aが8時間のタイムカードを入力すると、そのタイムカードの計算された直接費は$800になります。

請求: プロジェクト請求用にレート・スケジュールを作成すると、スケジュールには各就業者の請求レートまたはマークアップのいずれかが含まれます。個人レート・スケジュールを使用して、レート・ベースの収益プランまたは請求プランの収益金額または請求書金額、または会社間請求のリソースの振替価格を計算できます。たとえば、請求レート・スケジュールに個人Aのレート$150が含まれているとします。個人Aのタイムカードの請求額は、8時間 x $150請求レート = $1200 (したがってマージンは$400)として計算されます。または、マークアップを使用してコストの上に固定額を適用できます。たとえば、個人請求レート・スケジュールに個人Aのマークアップ$25が含まれているとします。したがって、請求金額はコスト$100 + マークアップ$25 = $125として計算されます。

プランニング: 財務プロジェクト・プラン、予算および予測は、プランニングに固有のレート・スケジュールを使用するか、または実績コストおよび請求トランザクションと同じレート・スケジュールを使用するように構成できます。どちらのシナリオでも、個人レート・スケジュールを使用できます。

非労務

非労務レート・スケジュールには、非労務リソースのコスト、請求、収益、プラン、予算、予測または振替価格の金額を計算するレートまたは値入れ率が含まれます。

「レート必須」オプションが有効な支出タイプに、レートまたは値入れ率を入力します。それ以外の場合は、値入れ率のみを割り当てます。レートを非労務リソースに割り当て、オプションで非労務リソース組織のレートを定義します。

財務またはプロジェクト・プランニングにプランニング・レートを使用する場合、プラン・タイプまたはプロジェクト・レベルのレート設定を構成する際に特定の非労務レート・スケジュールを選択できます。

リソース区分

リソース区分スケジュールには、リソース区分またはリソース区分と組織の組合せのプランニング・レートまたは値入れ率が含まれます。オプションで、リソース区分スケジュールをプロジェクト・プランまたは財務プラン(予算および予測)にプラン・タイプ・レベルまたはバージョン・レベルで割り当てます。レートを他から導出できない場合、リソース区分レート・スケジュールによって関連リソースのレートが決定されます。

レート・スケジュールのリソース区分ごとにレートまたは値入れ率を入力します。オプションで、レートまたは値入れ率をリソース区分の特定の組織に割り当てます。

プロジェクト・ロール

プロジェクト・ロール・レート・スケジュールを使用して、プロジェクト・ロールの請求レートまたはコスト・レートを定義します。これらをプロジェクト・プラン・タイプまたは財務プラン・タイプに割り当てることができます。