KPI値の計算の例

キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)は、使用可能に設定されている場合、会計カレンダまたはプロジェクト会計カレンダのいずれか1つに対して定義できます。

KPI値を生成するには、アプリケーションによって会計カレンダ期間およびプロジェクト会計カレンダ期間を決定できるよう、KPI期間決定日を入力します。この例では、現行期間、前期間および前四半期KPI値がどのように計算されるかを示します。

シナリオ

Vision Corporationは、政府および個人顧客用に重工業プロジェクトを設計および実装しています。財務部門は、収益およびマージンを会計カレンダ、実績労務従事差異に対する予算をプロジェクト会計カレンダで測定したいと希望しています。この目的で定義されるKPIは、会計カレンダにおける期間累計(PTD)収益差異率と、プロジェクト会計カレンダにおけるPTD労務従事差異率となります。

次の表に、InFusion Corporationで使用される会計カレンダを示します。

期間名

期間開始日

期間終了日

四半期名

四半期開始日

四半期終了日

09年6月

09年6月1日

09年6月30日

Q2

09年4月1日

09年6月30日

09年7月

09年7月1日

09年7月31日

Q3

09年7月1日

09年9月30日

09年8月

09年8月1日

09年8月31日

Q3

09年7月1日

09年9月30日

09年9月

09年9月1日

09年9月30日

Q3

09年7月1日

09年9月30日

09年10月

09年10月1日

09年10月31日

Q4

09年10月1日

09年12月31日

09年11月

09年11月1日

09年11月30日

Q4

09年10月1日

09年12月31日

次の表に、InFusion Corporationで使用されるプロジェクト会計カレンダを示します。

期間名

期間開始日

期間終了日

四半期名

四半期開始日

四半期終了日

W1-Apr-09

09年4月4日

09年4月10日

Q2

09年4月4日

09年7月3日

W1-Sep-09

09年9月2日

09年9月9日

Q3

09年7月4日

09年10月3日

W2-Sep-09

09年9月10日

09年9月17日

Q3

09年7月4日

09年10月3日

W3-Sep-09

09年9月18日

09年9月25日

Q3

09年7月4日

09年10月3日

W4-Sep-09

09年9月26日

09年10月3日

Q3

09年7月4日

09年10月3日

W1-Oct-09

09年10月4日

09年10月10日

Q4

09年10月4日

10年1月3日

W2-Oct-09

09年10月11日

09年10月18日

Q4

09年10月4日

10年1月3日

W3-Oct-09

09年10月19日

09年10月26日

Q4

09年10月4日

10年1月3日

W4-Oct-09

09年10月27日

09年11月3日

Q4

09年10月4日

10年1月3日

KPI期間決定日が2009年10月2日だと仮定します。表示されたカレンダでは、2009年10月2日は、会計カレンダでは期間OCT-09に発生しますが、プロジェクト会計カレンダではW4-SEP-09期間に発生します。

次のシナリオでは、現行期間、前期間、および前四半期KPI値が異なるKPI期間決定日に基づいて計算される方法を説明します。

2009年10月3日に生成されるKPI値

KPI値の最初の生成は2009年10月3日に発生します。KPIウォッチリストでは、キー・パフォーマンス・インジケータのPTD労務従事差異率は、現行期間をW4-Sep-09、前期間をW3-Sep-09、前四半期をQ2と示しています。キー・パフォーマンス・インジケータのPTD収益差異率は現行期間をOct-09、前期間をSep-09、前四半期をQ2と示しています。

この表では、会計カレンダおよびプロジェクト会計カレンダの日付2009年10月3日について、現行期間、前期間および前四半期のKPI値がどのように計算されるかを示します。

KPI期間決定日

生成日

生成日の期間名

KPI名

KPI値が現行であるかどうか

現行期間

前期間

前四半期

09年10月3日

10月3日

W4-Sep-09

PTD労務従事差異率

はい

W4-Sep-09

W3-Sep-09

Q2

09年10月3日

10月3日

09年10月

PTD収益差異率

はい

09年10月

09年9月

Q2

2009年10月4日に生成されるKPI値

KPI値は、再度10月4日に生成され、KPI期間決定日は2009年9月25日を使用します。KPI期間決定日が前生成日よりも前ですが、2009年9月25日について10月4日に生成されたKPI値は現行とマーク付けされます。

この表では、現行期間、前期間および前四半期KPI値が、会計カレンダおよびプロジェクト会計カレンダにおいて日付2009年10月4日について計算される方法を示します。

KPI期間決定日

生成日

生成日の期間名

KPI名

KPI値が現行であるかどうか

現行期間

前期間

前四半期

09年10月3日

10月3日

W4-Sep-09

PTD労務従事差異率

いいえ

W4-Sep-09

W3-Sep-09

Q2

09年10月3日

10月3日

09年10月

PTD収益差異率

いいえ

09年10月

09年9月

Q2

09年9月25日

10月4日

W3-Sep-09

PTD労務従事差異率

はい

W3-Sep-09

W2-Sep-09

Q2

09年9月25日

10月4日

09年9月

PTD収益差異率

はい

09年9月

09年8月

Q2

2009年10月10日に生成されるKPI値

KPI値は、再度10月10日に生成され、KPI期間決定日は2009年10月10日を使用します。これらのKPI値が今回は現行期間、前期間および前四半期について使用されます。

この表では、会計カレンダおよびプロジェクト会計カレンダの期間2009年10月10日について、現行期間、前期間および前四半期のKPI値がどのように計算されるかを示します。

KPI期間決定日

生成日

生成日の期間名

KPI名

KPI値が現行であるかどうか

現行期間

前期間

前四半期

09年10月3日

10月3日

W4-Sep-09

PTD労務従事差異率

いいえ

W4-Sep-09

W3-Sep-09

Q2

09年10月3日

10月3日

09年10月

PTD収益差異率

いいえ

09年10月

09年9月

Q2

09年9月25日

10月4日

W3-Sep-09

PTD労務従事差異率

いいえ

W3-Sep-09

W2-Sep-09

Q2

09年9月25日

10月4日

09年9月

PTD収益差異率

いいえ

09年9月

09年8月

Q2

09年10月10日

10月10日

W1-Oct-09

PTD労務従事差異率

はい

W1-Oct-09

W4-Sep-09

Q3

09年10月10日

10月10日

09年10月

PTD収益差異率

はい

09年10月

09年9月

Q3