契約修正および修正済請求書の考慮事項
契約管理者は、請求に使用される契約を遡及して修正することがあります。この場合、プロジェクト請求スペシャリストが以前生成された請求書をレビューし、さらに処理が必要かを確認する必要があります。
請求額に影響のない契約修正
一部の遡及的契約修正は、請求額に影響を与えません。そのような修正がアクティブ化されると、それまでに処理されたトランザクションは自動的に修正されません。未リリースの請求書に修正済契約値を反映する場合、「下書き、承認済、および承認棄却済請求書の削除」オプションを選択して請求書を再度生成する必要があります。再度請求書を生成すると、自動的に前回の請求書が削除されて、現在アクティブな契約書バージョンから修正された契約値で新規請求書が作成されます。
請求書をリリース済の場合、既存の請求書を取り消し、修正済契約値を反映するよう新規請求書を生成します。
契約を修正するたびに新しいバージョンを作成することもできます。バージョニングでは、契約に適用された変更の履歴レコードを提供し、変更内容を破棄して以前のバージョンに戻すことが可能です。またバージョン管理により、契約が修正中のときに、請求書を生成して以前アクティブだったバージョンからの収益を認識できます。
取得して処理する履歴データが少ないという理由で契約をバージョニングしないと、パフォーマンスが向上する可能性はありますが、修正中の契約に対する請求および収益認識はできません。
請求額に影響する契約修正
一部の遡及的な契約修正により、既存の請求書の金額が影響を受けます。このような修正がアクティブ化された場合、トランザクション日が修正有効日以降の処理済トランザクションは自動的に修正処理のマークが付きます。次に契約の請求書を生成すると、請求書には、現在アクティブな契約書バージョンからの修正済金額およびすべての契約属性が含まれます。