収益金額タイプ

Oracle Fusion Project Billingでは、収益生成時に複数のタイプの収益金額を計算して保存します。

収益金額の種類には次のものがあります。

  • 潜在的

  • 対象

  • 適格

  • 未認識の収益

潜在的収益

契約明細の収益プランの収益方法分類が発生時、請求時またはレートベースの場合、Oracle Fusion Project Billingでは支出項目から導出される請求トランザクションの潜在的収益を、請求レート、間接費レート、労務乗数、または振替価格ルールおよびスケジュールから計算します。次の表で、潜在的収益の計算に使用する計算式を説明します。

金額

計算式

労務請求レート(上書きが存在しない場合)

標準レート * 数量 * ((100 - 割引率) / 100)

労務請求レート(上書きが存在する場合)

上書きレート * 数量

労務値入れ(上書きが存在しない場合)

直接費 * ((値入れ率 - 割引率) / 100)

労務乗数

直接費 * (1 + 労務乗数)

労務間接費

直接費 * (1 + コンパイル済乗数)

非労務請求レート(上書きが存在しない場合)

標準レート * 数量 * ((100 - 割引率) / 100)

非労務請求レート(上書きが存在する場合)

上書きレート * 数量 * ((100 + 値入れ率 - 割引率) / 100)

非労務値入れ

直接費または総コスト * ((値入れ率 - 割引率) / 100)

非労務間接費

直接費 * (1 + コンパイル済乗数)

振替価格(基準計算方法)

振替価格基準金額 * (振替価格スケジュール値入れ率 / 100) * (振替価格ルール値入れ率 / 100)

振替価格(レートまたは間接費計算方法)

潜在的金額 * (振替価格スケジュール値入れ率 / 100) * (振替価格ルール値入れ率 / 100)

潜在的金額は、レートまたは間接費のいずれからも計算されます。

対象収益

Oracle Fusion Project Billingでは、次の計算式を使用して支出項目から導出される請求トランザクションの対象収益金額を計算します。

  • 潜在的収益金額 * 分担率 / 100

適格収益

請求トランザクションの適格収益金額は、契約または契約明細の請求管理に依存します。適格金額は、すべての適用可能な請求管理のハード制限をパスした請求トランザクションの対象収益の金額に等しいです。

未認識の収益

請求トランザクションの適格収益と認識済収益の差額。