収益の計算方法

Oracle Fusion Cloud Project Billingでは、契約とその関連プロジェクトに賦課するトランザクションに基づいて収益を生成します。

会社のポリシーに基づいて収益を認識するよう、契約を構成できます。契約の収益を認識する準備ができたら、収益の生成プロセスを発行します。

収益金額に影響のある設定

ビジネス・ユニットの1つの契約または一定の範囲の契約について収益を生成します。次の表で、収益生成プロセスのいくつかの主要なパラメータを説明します。

パラメータ

摘要

請求タイプ

値は次のとおりです。

  • 外部

  • 会社間

  • プロジェクト間

複数通貨値のみ

「はい」を選択すると、契約通貨が契約ビジネス・ユニットの元帳通貨と異なる契約についてのみ収益を生成します。

待ち状態の修正のみ

「はい」を選択すると、修正保留ステータスの全額または一部認識済のトランザクションの収益を再計算して作成します。

これは、実績対見積間接費スケジュール・レートで収益を修正する際に役立ちます。

不適格データの生成

値は次のとおりです。

  • 「なし」。不適格データは収益の生成プロセス出力レポートに含まれません。

  • 「要約」。収益の生成プロセス出力レポートには不適格データの要約数のみが含まれます。

  • 「詳細」。収益の生成プロセス出力レポートには要約数と不適格オブジェクトのリストが含まれます。

請求管理が有効な契約タイプの場合、収益が認識されるためには、トランザクションがすべての適合する請求管理をパスする必要があります。トランザクションに適合する請求管理がない場合、トランザクションは不適格と見なされ、収益は認識されません。トランザクションが1つ以上の請求管理に適合したが、すべてにはパスしなかった場合、収益は認識されず、請求トランザクション例外が作成されます。

収益プランには、その収益プランに関連付けられたすべての契約明細について収益を認識するための詳細な指示が含まれます。さらに、レートの導出に使用するスケジュール・タイプを決定し、収益プランにコピーされる割り当てられた請求拡張が含まれている収益方法が示されます。一方、収益方法は、収益認識の全体的な方法を決定する収益方法分類を示します。

収益の計算方法

収益の生成プロセスでは、次の表に示すステップを実行し、契約の収益を認識します。

プロセス内のステップ

摘要

対象トランザクションの識別

収益認識の対象となるトランザクションを識別します。

収益の修正

修正保留収益ステータスのトランザクションの収益を修正します。

支出項目のマップ

支出項目を関連プロジェクトおよびタスクから契約明細にマップします。

収益イベントの作成

請求拡張の収益イベントを作成します。

対象収益の計算

契約条件に基づいて潜在的収益および対象収益を計算します。

請求管理のチェック

トランザクションがすべての適合する請求管理をパスすることを確認します。

認識する収益金額の計算

適格収益および認識する収益を計算します。

請求トランザクションの作成

請求トランザクションおよび請求トランザクション例外を作成します。

収益配分の作成

認識済収益の収益配分を作成します。

トランザクションの更新

請求トランザクションの収益ステータスおよびトランザクションを更新します。

収益の要約

サブプロセスを呼び出して収益を契約およびプロジェクトごとに要約します。

会計の呼出し

プロセスを呼び出して会計イベントを作成します。これはオプションのステップです。