アクセス・モデル結果の分析

アクセス・モデルの結果を表示するOTBI分析を作成できます。これを使用して、モデルの開発中に何度も変わる結果を確認します。

アクセス・モデルの開発は通常、反復的なプロセスです。モデルを定義して結果を生成します。それらをレビューすると、モデルが偽陽性を返すことがわかる場合があります。次に、モデルのロジックを変更し、通常は条件フィルタを追加すれば、それをなくすことができます。または、予期した結果をモデルが返さないことがわかる場合があります。その場合は、アクセス・ポイントや資格/権利フィルタを追加または編集するなどして、モデルのロジックを修正できます。すぐに解決できる競合があることがわかり、コントロールの作成を待たずに解決できる場合もあります。いずれにしても、モデルが返すレコードに問題がなくなるまで、何度も結果を生成してレビューします。

この開発プロセスの作業を進める際に、モデルの結果をOTBI分析に表示してレビューできます。この分析には、モデルの「結果」ページでも使用できるデータが含まれます。しかしここでは、重要な結果値に注意を集中できます。様々な方法でデータをピボットして、好みのデータ・ビューを作成できます。

拡張アクセス・モデル・リアルタイム・サブジェクト領域が、この分析のデータを提供します。モデルを調整して実行するたびに、最新データでサブジェクト領域を更新する必要があります。そのためには、「拡張コントロール」作業領域の「モデル」ページから同期化ジョブを実行します。その際には、関心のある結果が表示されるモデルにジョブを制限できます。

操作する権限のあるモデルを選択するためのプロンプトを表示する分析を作成できます。そうすると、選択したモデルの結果のみが表示されます。

  1. BIカタログを開き、「ツール」 > 「レポートおよび分析」に移動します。「カタログのブラウズ」ボタンをクリックします。カタログで、「新規」 > 「分析」をクリックします。

  2. 「サブジェクト領域の選択」で、「リスク管理クラウド - 拡張アクセス・モデル・リアルタイム」サブジェクト領域を選択します。「基準」タブがデフォルトで選択された状態で分析が開きます。

  3. 「サブジェクト領域」リストで列を選択し、「選択された列」領域にドラッグしてドロップします。レビューで重要と思われる列を決定するのは、ユーザーの責任です。ただし、次の点に注意してください:

    • 他に何を選択するとしても、「モデルの詳細」フォルダを展開して「モデル名」列を選択してください。これが、分析を使用するときに選択できるモデルの値になります。

    • この例では、「グローバル・ユーザー名」、「名」、「姓」、「インシデント情報」、「ロール名」および「資格/権利名」も選択します。これらはすべて、「結果詳細」フォルダで使用できます。

      これらのうち最初の3つは、モデルでリスクありと定義されているアクセス権があるユーザーを示します。「インシデント情報」列には、結果レコードでフォーカスされたアクセス・ポイントへのパスがレポートされます。「ロール名」には、そのアクセス・ポイントをユーザーに付与するロールが示されます。「資格/権利名」には、インシデント情報アクセス・ポイントが含まれている、モデルで指定済の資格/権利がある場合は、それが示されます。

  4. 「結果」タブをクリックします。「表」というラベルが付いた単一のビューが表示されて、選択した列が表示されます。

  5. 「表」ビューのタイトル行で、「ビューの編集」(鉛筆アイコン)をクリックします。「レイアウト」リージョンが表の下に表示されます。そこで、「モデル名」列を「表のプロンプト」フィールドにドラッグします。次に、「完了」ボタンをクリックします。「モデル名」列が、他の列の上にリスト・フィールドとして表示されるようになり、リスト・フィールドで選択したモデルのデータのみが表示されます。

  6. 「分析の保存」アイコンをクリックします。「別名保存」ダイアログで、「アクセス・モデルの結果」などの名前を「名前」フィールドに入力します。また、分析を保存するフォルダも選択します。次に「OK」をクリックします。