ユーザー定義オブジェクトの作成または削除

ユーザー定義オブジェクトは、特別に構成された拡張コントロールによって返されるデータのセットです。データ・セットをビジネス・オブジェクトとして使用でき、各結果列はオブジェクトの属性として機能します。

ユーザー定義のオブジェクトを作成するには、ユーザー定義オブジェクトにデータを提供するコントロールをデプロイするだけです。これにより、オブジェクト自体が自動的に作成されます。

  • アクセス・コントロールまたはトランザクション・コントロールは、ユーザー定義オブジェクトにデータを提供できます。

  • コントロールはインシデントを生成したり、ユーザー定義オブジェクトにデータを提供できますが、両方は実行できません。コントロールの作成時に「結果タイプ」フィールドで適切な値を選択することによって、コントロールがどの目的に役立つかを決定します。「データ・セット」は、ユーザー定義オブジェクトにデータを提供するコントロールに対して選択する値です。

  • ユーザー定義オブジェクトの名前は、その基になったコントロールと同じになります。この名前は変更できません。データセット・コントロールを作成するとき、その名前が、モデルを作成するユーザーが選択するオブジェクトの名前としてわかりやすいものになるようにしてください。

ユーザー定義オブジェクトが作成されると、次のようになります。

  • これらは「ユーザー定義オブジェクト」ページに一覧表示されます。このページは、「モデル」または「コントロール」ページの「処理」メニューから開くことができます。

  • ユーザー定義オブジェクトを作成するコントロールをデプロイすると、そのオブジェクトへのアクセス権が自動的に付与されます。ただし、他のユーザー定義オブジェクトにアクセスできるのは、自分に割り当てられている場合のみです。管理者は、「リスク管理データ・セキュリティ」作業領域で使用可能な「ビジネス・オブジェクト・セキュリティ」機能を使用して、使用可能なオブジェクトを割り当てる必要があります。

  • ユーザー定義オブジェクトを指定するフィルタを含めることができるのは、トランザクション・モデル(またはそれから開発されたコントロール)のみです。

  • これらのオブジェクトのいずれかをトランザクション・モデルまたはコントロールで使用する前に、そのデータセット・コントロールを実行する必要があります。そうしないと、結果は生成されません。ソース・コントロールが実行されるたびに、ユーザー定義オブジェクトで使用可能なデータがリフレッシュされます。

  • ユーザー定義オブジェクトには、他のオブジェクトとの結合関係はありません。モデルやコントロールで、ユーザー定義オブジェクトを別のオブジェクトと連携させるには、それらのオブジェクト間の関係を明示的に定義する必要があります。モデル・フィルタでユーザー定義オブジェクトを指定する場合は、後続のフィルタで「関連先」条件を使用してこの結合関係を作成します。

ユーザー定義オブジェクトは、それがコントロールまたはモデルで使用されていない場合にのみ削除できます。ユーザー定義オブジェクトの行の「アクティブに使用」フィールドに、該当するかどうかが示されます。使用されていない場合は、行の「削除」アイコンを選択します。