発生の可能性モデルおよび影響モデル

発生の可能性モデルは、リスクを定義する状況が実際に発生する可能性を表します。影響モデルは、リスクに関連する潜在的な損失を表します。

それぞれ、数値に対応するラベル(「低」、「中」、「高」など)で構成されます。モデルは、定性または半定量の場合があります。

定性モデル

定性的な発生の可能性または影響モデルを作成するときに、使用するラベルを構成します。それぞれを1から10の数値に関連付けますが、10個の値すべてを使用する必要はありません。数値が大きいほど、脅威も大きくなります。ラベル番号のペアごとに、ラベルの説明を指定することもできます。

定性分析を開始するユーザーは、1つの可能性ラベルと1つの影響ラベルを選択します。各モデルでは、対応する数値が定性分析モデルに指定され、定性分析モデルでは、この数値が乗算されて全体的なリスク・スコアが計算されます。

半定量モデル

半定量的な発生の可能性または影響モデルを作成するときに、使用するラベルを作成し、それぞれを数値範囲に関連付けます。作成する範囲では、1から100までのすべての値を使用する必要があり、ギャップや重複はありません。この場合も、数値が大きいほど、脅威も大きくなります。ラベルと範囲のペアリングごとに、ラベルの説明を指定することもできます。

定量分析を開始するユーザーは、発生の可能性と影響ごとに数値を入力します。これらの数値はそれぞれ、半定量モデルによって定義された範囲の1つに含まれ、その範囲に関連付けられたラベルを返します。これらのラベルは、分析結果に含まれています。また、ユーザーが入力した数値は、定量分析モデルによって計算された全体的なリスク・スコアに寄与します。