アプリケーションAPIのスロットル
ノート:
アプリケーションAPIのスロットルは、Grafanaダッシュボードの作成にのみ適用されます。実行しているEnterprise Managerのバージョンに応じて、OMSプロパティは異なります。次の表に、特定のEnterprise Managerリリースに使用できるOMSスロットルのプロパティを示します。
表12-1 OMSスロットル設定のプロパティ(リリース6以降)
プロパティ名 | データ・タイプ | デフォルト値 | 目的 | エラー・メッセージ |
---|---|---|---|---|
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数値 | 20 |
グローバル制限 OMSごとの同時リクエストの合計数を制御します。 |
APIの同時アクセス制限の最大数<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.concurrent.request>に達しました。Enterprise Manager管理者に連絡してこの制限を調整してください。 |
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数値 | 30 |
ユーザーごとの制限 ユーザーごとおよびOMSごとの同時リクエストの合計数を制御します。 |
<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user.interval.sec>秒当たりの<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user> APIリクエストの制限を超えました。ページ・リフレッシュ頻度を減らすか、Enterprise Manager管理者に連絡してこの制限を調整できます。 |
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数値 | 60 (秒) |
速度制限 ユーザーがAPIにアクセスできる速度を制御します。つまり、10分以内に1人のユーザーが作成できるAPIリクエストの最大数です。 |
<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user.interval.sec>秒当たりの<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user> APIリクエストの制限を超えました。ページ・リフレッシュ頻度を減らすか、Enterprise Manager管理者に連絡してこの制限を調整できます。 |
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数値 | 10000 |
データ制限 Grafanaプラグインの時系列問合せタイプオプションに対して問合せが実行されたときに返されるデータポイントの最大数を決定します。 |
なし。問合せ結果の行数は、単に最大値セットに削減されます。 |
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数値 | 100 |
データ制限 Grafanaプラグインの非時系列問合せタイプオプションに対して問合せが実行されたときに返される最大行数を決定します。 |
なし。問合せ結果の行数は、単に最大値セットに削減されます。 |
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数値 | 10 |
データ制限 Grafanaプラグインの非時系列問合せタイプオプションに対して問合せが実行されたときに返される最大列数を決定します。 |
なし。問合せ結果の列数は、単に最大値セットに削減されます。 |
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数値 | 180 (秒) |
問合せタイムアウト 問合せの実行がデータベースで費やすことができる時間(秒単位)を制限します。デフォルトは180秒です。 |
問合せの実行が中断され、文の最大実行時間("+queryTimeout+"秒)を超えました。 |
次のOMSプロパティは、Enterprise Managerリリース4およびリリース5で使用されます。
表12-2 OMSスロットル設定のプロパティ(リリース4およびリリース5)
プロパティ名 | データ・タイプ | デフォルト値 | 目的 | エラー・メッセージ |
---|---|---|---|---|
|
数値 | 20 | グローバル制限 OMSごとの同時リクエストの合計数を制御します。 |
APIの同時アクセス制限の最大数< oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.concurrent.request>に達しました。Enterprise Manager管理者に連絡して、この制限を調整してください。 |
|
数値 | 30 | ユーザーごとの制限 ユーザーごとおよびOMSごとの同時リクエストの合計数を制御します。 |
<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user.interval.sec>秒当たりの<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user> APIリクエストの制限を超えました。ページ・リフレッシュ頻度を減らすか、Enterprise Manager管理者に連絡してこの制限を調整できます。 |
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数値 | 60 (秒) | 速度制限 ユーザーがAPIにアクセスできる速度を制御します。つまり、10分以内に1人のユーザーが作成できるAPIリクエストの最大数です。 |
<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user.interval.sec>秒当たりの<oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user> APIリクエストの制限を超えました。ページ・リフレッシュ頻度を減らすか、Enterprise Manager管理者に連絡してこの制限を調整できます。 |
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数値 | 180 (秒) | 問合せタイムアウト 問合せの実行がリポジトリで費やすことができる時間(秒単位)を制限します。 |
問合せの実行が中断され、文の最大実行時間("+queryTimeout+"秒)を超えました。 |
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数値 | 180 (秒) | 問合せタイムアウト 問合せの実行がデータベースで費やすことができる時間(秒単位)を制限します。 |
問合せの実行が中断され、文の最大実行時間("+queryTimeout+"秒)を超えました。 |
次の例に示すように、EMCTLを使用してこれらのOMSプロパティを設定できます。
emctl set property -name oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.concurrent.request -value 5 -sysman_pwd <pwd>
emctl set property -name oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user -value 10 -sysman_pwd <pwd>
emctl set property -name oracle.sysman.db.restfulapi.grafana.throttle.max.req.per.user.interval.sec -value 120 -sysman_pwd <pwd>
または、次のようにEnterprise ManagerコンソールからOMSプロパティを表示および編集できます:
-
「設定」メニューから、Enterprise Managerの管理、「管理サービス」の順に選択します。
ノート:
このページに移動するには、OMS構成プロパティリソース権限が必要です。 -
「管理サービス」ページで、「構成プロパティ」をクリックします。
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「構成プロパティ」ページで、OMSプロパティを表示および編集できます。
リポジトリ・セッション(SQL)のスロットル
Enterprise Managerリポジトリ・データベースを保護するために、SQLリクエストの数を制御できます。このタイプのスロットルは、データベース・リソース・マネージャを使用してデータベース・レベルで実行されます。SQLリクエストの制限の詳細は、「リポジトリ・セッション(SQL)のスロットル」を参照してください。