Oracle Enterprise Managerの起動および停止
次の項では、Oracle Enterprise Managerコンソールのインストール手順でインストールされるすべてのEnterprise Managerコンポーネントの停止方法と起動方法を説明します。
ここで述べる手順を使用して、システムの再起動後にすべてのフレームワーク・コンポーネントを起動することや、システム・メンテナンスのためにシステムを停止する前にすべてのコンポーネントを停止することができます。
ここでは、次の手順について説明します。
Enterprise Managerとそのすべてのコンポーネントの起動
次の手順では、Enterprise Managerのすべてのコンポーネントを起動するために必要なステップについて概要を示します。たとえば、ホスト・コンピュータを再起動し、Enterprise Managerのすべてのコンポーネントがそのホスト上にインストールされている場合は、この手順を使用します。
ホスト上のすべてのEnterprise Managerコンポーネントを起動するには、次の手順を実行します:
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Oracle Management Repositoryがホスト上にある場合は、管理リポジトリをインストールした対象のデータベースのOracleホームにディレクトリを変更し、データベースおよびそのデータベースのNet Listenerを起動します。
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Oracle Management Serviceを起動します。
$PROMPT> OMS_HOME/bin/emctl start oms
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ディレクトリをOracle Management Agentのホーム・ディレクトリに変更し、管理エージェントを起動します。
$PROMPT> AGENT_HOME/bin/emctl start agent
ノート:
emctl start agent
コマンドは、管理サービスのホーム・ディレクトリではなく、必ずOracle Management Agentのホーム・ディレクトリで実行してください。
Enterprise Managerとそのすべてのコンポーネントの停止
次の手順では、Enterprise Managerのすべてのコンポーネントを停止するために必要なステップについて概要を示します。たとえば、停止または再起動するホスト・コンピュータと同じホストにEnterprise Managerのすべてのコンポーネントをインストールしてある場合は、この手順を使用します。
ホスト上のすべてのEnterprise Managerコンポーネントを停止するには、次の手順を実行します:
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Oracle Management Serviceを停止します。
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/emctl stop oms -all
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ディレクトリをOracle Management Agentのホーム・ディレクトリに変更し、管理エージェントを停止します。
$PROMPT> AGENT_HOME/bin/emctl stop agent
ノート:
emctl stop agent
コマンドは、Oracle Management Serviceのホーム・ディレクトリではなく、必ずOracle Management Agentのホーム・ディレクトリで実行してください。 -
Oracle Management Repositoryが同じホストに存在する場合、次のステップに従います。
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ORACLE_HOME環境変数を管理リポジトリ・データベースのホーム・ディレクトリに設定します。
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ORACLE_SID環境変数を管理リポジトリ・データベースのSID(デフォルトはasdb)に設定します。
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データベース・インスタンスを停止します。
$PROMPT> ORACLE_HOME/bin/sqlplus /nolog SQL> connect SYS as SYSDBA SQL> shutdown SQL> quit
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Netリスナーを停止します。
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl stop
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