3 データ交換コネクタの作成

この章では、データ交換コネクタを作成し、Enterprise Managerと統合するために必要な情報を提供します。

データ交換コネクタはJMSサーバー・ベースの統合化手段であり、Enterprise Managerと他の管理システム間の双方向のデータ交換設定を作成できます。データ交換コネクタのアーキテクチャは、Java Message Service(JMS)およびXMLなどのオープン・スタンダードに基づいています。これにより、拡張性および互換性を容易に実現することができます。

データ交換環境には、データ交換ハブおよびデータ交換セッションの作成が必要です。この章では、データ交換プロセスに含まれる主要な概念、コンポーネントおよび機能について説明します。

また、Enterprise ManagerとOracle Business Activity Monitoring Server (OBAM)を統合するための特定のステップについても説明しています。

この章の内容は次のとおりです。

データ交換コネクタの概要

一般的に、企業では内部のシステムおよびサービスのほとんどをEnterprise Managerで監視しています。しかし、Oracle BAMサーバーなどの他の監視システムや外部管理システムが企業のビジネス環境内に存在する場合もあります。これらの管理システムおよびEnterprise Managerによって収集された監視情報は、同じビジネス・アプリケーションに関連するにもかかわらず、異なる場合があります。Enterprise Managerとこれらの外部管理システムが共存し、シームレスにやり取りすることは、ビジネスにとって不可欠です。

データ交換コネクタは、JMSトピック・メッセージまたはキュー・メッセージを使用してXML形式でデータを転送することにより、この通信要件に効率的に対応します。これは、データ交換ハブおよびデータ交換セッションの作成により可能となります。

図3-1は、データ交換コネクタのアーキテクチャの概要を示しています。

図3-1 データ交換アーキテクチャ


データ交換アーキテクチャ

Enterprise Managerと外部管理システム

表3-1では、Enterprise Managerと外部管理システム間のデータ交換における、データ要件および目的を説明します。

表3-1 Enterprise Managerと外部管理システム間のデータ交換

データ交換 要件 目的

Enterprise Managerから外部管理システムへ

  • メトリック・データ

  • このデータを使用して、ビジネス・アプリケーションが外部管理システムに送信するビジネス・インジケータおよびイベントを関連付けます。

    また、メトリック・データには、サービス・レベル合意(SLA)およびターゲット・ステータス・データ、RAWメトリックも含まれます。

  • アラート・データ

  • レポート、イベント通知および修正の処理を改善します。

外部管理システムからEnterprise Managerへ

  • ビジネス・インジケータ

  • ビジネス・イベント

  • レポートおよびトポロジ分析を改善します。

  • Enterprise Manager環境に包括的なSLAを生成します。

データ交換コネクタを使用して2つのシステムを統合することにより、両システムの相互補完およびビジネス要件への効率的および経済的対応が実現します。

データ転送頻度のオプションおよびモード

次に、Enterprise Managerから外部管理システムにデータを送信する際の、通常のプロセスを示します。

  • リアルタイム・メトリック、可用性およびSLA値が履歴データとともに転送されます。

  • 履歴データは、過去24時間、7日間および31日間について転送されます。ターゲット・ステータスの履歴データは、期間中にターゲットが使用可能である時間のパーセンテージとして送信されます。

  • メトリック・データは、スケジュールされた間隔で、バッチで転送されます。各バッチで、最大100データ・ポイントの送信が可能です。JMSサーバーの負荷を減らすため、後続の転送と2秒の間隔が保持されます。

  • 指定したメトリックに対し、間隔内のすべての新規データ・ポイントが外部システムに送信されます。新規の値が存在しない場合、データは送信されません。初期転送の場合は、1時間前からのデータ・ポイントが考慮されます。1時間がデフォルトの間隔ですが、異なる時間間隔に構成することもできます。

    たとえば、アウトバウンド・セッションが30分間隔の頻度で午前9時から午後9時までにスケジュールされている場合、最初(午前9時)には、午前8時から午前9時の間に収集されたメトリック値が転送されます。その後は、当該の間隔内で受信されたメトリック値が送信されます。つまり、午前9時30分には午前9時から午前9時30分の間に受信されたメトリック値が、午前10時には午前9時30分から午前10時の間に受信されたメトリック値が転送されます。

  • アラートは待機をせずに送信されます。各アウントバウンド・メッセージには、1つのアラートのみが埋め込まれます。

  • 転送されるサービス・レベル合意(SLA)データは、選択した期間のSLA値です。24時間のシナリオで、SLAメトリックを伴うアウトバウンド・セッションが1月15日午後4時にスケジュールされている場合、転送される値は、1月14日午後4時1分から1月15日午後4時までのSLA値です。

データ交換の概念

次の項では、Enterprise Managerと外部管理システム間のデータ交換環境を正常に設定するために理解することが必要な主要な概念について説明します。

データ交換ハブ

データ交換ハブは、Enterprise Managerと外部管理システムをつなぐパイプとして機能するJMS準拠サーバーです。データはこのようなハブを介して外部システムとEnterprise Manager間で送受信されます。このハブは、メッセージがシームレスに送信され取得されるよう、既知のJMS宛先情報(アウトバウンドJMS宛先)で構成されている必要があります。少なくとも1つのハブが作成済の場合、データ交換ハブ・ページには、既存のデータ交換ハブとそれに関連するJNDIサービス・プロバイダのURLが表示されます。ハブの例として、WebLogic Server (WLS)、Oracle Containers for JEE (OC4J)などがあります。

インバウンド・データ交換セッション

インバウンド・データ交換セッションを作成して、ビジネス・インジケータまたはイベント(あるいはその両方)を外部システムのデータソースからEnterprise Managerに受信します。

アウトバウンド・データ交換セッション

アウトバウンド・データ変換セッションを作成して、メトリック値、アラート、ターゲット可用性またはそれらの組合せをEnterprise Managerから外部システムに送信します。

データは次のいずれかの形式で送信できます。

正規化されたメッセージ形式

この形式では、データは2つのフェーズで送信されます。

  • セッションの設定フェーズ — Enterprise Managerでセッションが作成されると、ターゲット名、ターゲット・タイプ、メトリック名、メトリック列などのターゲットおよびメトリックのメタ情報がGUIDとともに送信されます。

  • セッションの実行フェーズ — セッションが実行されると、実際のメトリックが送信されます。すべてのメッセージに対して重複するメタ情報が送信されるのを回避するため、メトリックにはGUIDのタグが付けられます。その結果、低いワイヤ・フットプリントが保持されます。

このメッセージの書式が有効なのは、外部システムがデータベースなどの永続性ストアによってサポートされている場合です。その場合、外部システムは、GUIDに基づいてグラフまたはレポートをレンダリングする際、表を結合してメタデータを取得できるためです。

非正規化されたメッセージ形式

この形式では、ターゲットおよびメトリックのメタ情報が、セッション実行フェーズで、すべてのメッセージとともに送信されます。セッション設定フェーズでは、メッセージは送信されません。このメッセージ形式は、外部システムが永続性ストアに裏付けられていない場合、効率的です。各メッセージはメタ情報を繰り返しますが、グラフ化およびレポート化のためのデータのダイジェストは容易です。

メッセージ・スキーマ

コンテンツを正確に解析および解釈するには、外部システムでJMS宛先に埋め込まれたXMLメッセージの構文およびセマンティクスを理解することが必須です。メッセージのスキーマは、メッセージ形式(正規化または非正規化)により異なります。

両方の形式に対して同じJMS宛先が使用されます。そのため、異なるメッセージ形式のセッションは、メッセージのコンシューマを混乱させるため、同時に実行できません。異なる形式のセッションは、排他的に実行することをお薦めします。

データソース

データソースは、ビジネス・インジケータまたはビジネス・イベントの取得元の外部システム・ソースを論理的に表したものです。データソースの定義は、次のとおりです。

  • 外部システムから受信したビジネス・コンテンツ(ビジネス・インジケータ)の構造およびスキーマ。

  • 外部データ(ビジネス・イベントおよびビジネス・インジケータ)の受信に経由した転送(JMS宛先)情報。

  • 外部データ(ビジネス・イベントおよびビジネス・インジケータ)が関連付けられているEnterprise Managerの関連ターゲット。

平均データ

RAWメトリックを選択する以外に、24時間、7日間および31日間の間隔での平均メトリックも選択できます。次の条件が適用されます。

  • デフォルトはセッションごとのRAWメトリックです。

  • RAWデータまたは異なるレベルの平均データをセッションごとに組み合せることはできません。特定のセッションについて、すべてのデータがRAW、いずれかの平均タイプ、または同じ平均レベルである必要があります。

  • アラートは、選択されている平均には関係なく、常にリアルタイムに送信されます。

  • 平均データを使用し、パーセンテージで表したSLAとターゲットの可用性を送信することもできます。

データ交換コネクタの設定

この項では、データ交換コネクタの設定方法について説明します。次の内容について説明します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlから、「設定」をクリックします。
  2. 「拡張性」をクリックします。
  3. 「データ交換」 をクリックします。

    次のように、データ交換ページが表示されます。


    データ交換の設定

  4. データ交換コネクタを設定します。

データ交換ハブの作成

次のJMSサーバーが動作保証およびサポートされています。

  • WebLogic Server 8.1シリーズ以上

  • OC4J 10.1.3.1シリーズ

  • Oracle Enterprise Service Bus (OESB) 10.1.3.1シリーズ

  • OC4J 10.1.2.0シリーズ

ノート:

サードパーティによるその他のJMS準拠サーバーが使用できる場合もありますが、そのような使用方法は動作保証もサポートもされていません。サードパーティのJMSサーバーの使用については、「サードパーティのJMSサーバーをデータ交換ハブとして使用」を参照してください。

次の手順を実行して、データ交換ハブを作成します。

  1. 「データ交換: データ交換ハブ」ページで、「作成」をクリックします。データ交換ハブの作成ページが表示されます。

    1. データ交換ハブに一意の名前を指定します。

    2. データ交換ハブにJNDIサービス・プロバイダURLを指定します。

    3. 表3-2のマトリクスに従って、リストからコンテキスト・ファクトリ名を選択します。

      表3-2 コンテキスト・ファクトリ名

      次に対応するハブ コンテキスト・ファクトリ

      WebLogic Server

      weblogic.jndi.WLInitialContextFactory

      10.1.2.X OC4J

      com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory

      10.1.3.X OC4J

      oracle.j2ee.rmi.RMIInitialContextFactory

      WebLogic Server以外およびOC4j JMSサーバー以外

      サード・パーティのサーバーについては「その他」を選択し、「JNDI初期コンテキスト・ファクトリ名の入力」フィールドにファクトリ名を指定します。

    4. このハブにアクセスするためのユーザー資格証明を指定します。

  2. 必要なJMSトピック名またはキュー名(あるいはその両方)でJMSサーバーを構成します。

  3. 「OK」をクリックして構成を保存し、データ交換: データ交換ハブ・ページに戻ります。

データ交換用のハブを作成した後、アウトバウンドまたはインバウンド・データ交換セッションをセットアップできます。

サードパーティのJMSサーバーをデータ交換ハブとして使用

注意:

サードパーティのJMSサーバーの使用は動作保証もサポートもされていません。

この使用方法は動作保証もサポートもされていませんが、次の手順を実行すれば、開発またはテスト時にサードパーティのJMSサーバーをデータ交換ハブとして使用できます。

  1. 使用しているJMSサーバーのJMSクライアント・ライブラリを次の場所にコピーします。

    $ORACLE_HOME/middleware/oms/sysman/archives/emgc/deployments/EMGC_DOMAIN/emgc.ear/APP-INF/lib
    
  2. .jarファイルをコピーした後、Cloud Controlを再起動します。

  3. 使用しているJMSサーバーでの所定の手順に従ってJMS宛先を作成します。トピックおよびキューのリストを参照してください。

アウトバウンド・データ交換セッションの作成

アウトバウンド・データ交換セッションを作成するには、設定ウィザードの各ページで、次の手順で説明している入力を指定します。
  1. 「データ交換」ページで、「アウトバウンド・データ交換セッション」リンクをクリックします。
  2. 「作成」をクリックします。ウィザードの「セッションのセットアップ」ステップが表示されます。
    1. Enterprise Managerからデータを受信するには、トピックで構成された1つ以上のデータ交換ハブにアクセスできることを確認してください。データ交換ハブを設定するには、「データ交換ハブの作成」を参照してください。
    2. 「名前」フィールドに、このアウトバウンド・データ交換セッションの一意の名前を指定します。
    3. すでに作成済でアルファベット順に一覧表示されたハブのリストから、データ交換ハブを選択します。デフォルトでは、リストにある最初のハブが選択されます。
    4. 「ユーザー」フィールドで、Oracle BAMユーザーの名前を入力するか、または送信中のデータにアクセスできる外部システムのOracle BAMユーザーのカンマ区切りリスト(user1, user2など)を入力します。このセッションのユーザーの名前は、Oracle BAMサーバーに関連付けられます。受信側のシステムでは、セキュリティを解釈して実施する必要があります。このフィールドを空白にすると、ユーザー情報が送信されなくなります。
    5. 「宛先タイプ」ドロップダウンで、Cloud Controlとの間でメッセージを送受信するいずれかのメッセージング・モデルを選択します。「キュー」では、キュー・ロジックに基づいたポイント・ツー・ポイント・メッセージングの相互作用が提供されます。「トピック」では、ブロードキャスト・モデルをベースにしたサブスクリプション方法が提供されます。

      セッションでトピックを宛先タイプとして使用する場合、このセッションに対するメッセージはすべて、対応する事前定義されたトピックで送信されます。キューの場合、メッセージはすべて事前定義されたキューで送信されます。特定のセッションに対して、様々な宛先の組合せはサポートされません。

    6. 「正規化」または「非正規化」のいずれかのメッセージ形式を選択します。これらの形式の詳細は、「アウトバウンド・データ交換セッション」を参照してください。
    7. 「メトリックの粒度」ドロップダウンで、RAWメトリック・データをアウトバウンド・セッション経由で送信するのか、24時間、7日間または31日間の平均データを送信するのかを選択します。
    8. 「次へ」をクリックします。ウィザードの「ターゲットとメトリック/アラート/可用性の選択」ステップが表示されます。
  3. 「追加」をクリックします。このウィザード・ステップの「ターゲットの追加」ページが表示されます。
  4. 検索アイコンをクリックして「ターゲットの検索と選択」ポップアップを呼び出し、設定対象のデータ交換トランザクションの一部とするターゲットを選択して、「選択」をクリックします。ターゲットのすべてのメトリックおよびオブジェクトのリストがターゲットの追加ページに表示されます。
  5. ターゲットに対するアウトバウンド・セッション中に送信する、メトリックおよびアラートを指定します。ターゲットに対するアウトバウンド・セッション中に送信する、メトリックおよびアラートを指定します。すべてのターゲットおよびアラートを選択または選択解除する場合は、バッチ選択ボタンを使用できます。
    • ターゲット可用性情報の「可用性」メトリックに対して「メトリック値の送信」を選択する必要があります。

    • 「サービス・レベル合意」 (SLA)メトリックに対しては「アラートの送信」を選択できません。このメトリックは、サービス・ターゲットに対してのみ適用および使用できます。たとえば、ホスト・ターゲットにはこのメトリックはありません。

    • オブジェクトの指定を必要とするメトリックもあります。たとえば、「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックは特定のマウント・ポイントの名前で修飾できます。

  6. 「OK」をクリックして選択内容を保存し、「ターゲットとメトリック/アラート/可用性の選択」ステップに戻ります。

    これにより、選択内容を表示したり編集できます。また、「類似追加」アイコンをクリックすることにより、選択内容を別のターゲットのテンプレートとして使用することもできます。

  7. メトリックの値とアラートの選択内容に問題がない場合は「次へ」をクリックします。ウィザードの「スケジュール」ステップが表示されます。次のスケジュールの選択肢の1つを選択します。
    • 後でスケジュール — スケジュールを遅延し、ウィザードの「確認」ステップで「終了」をクリックした後で、アウトバウンド・データ交換セッション・サブページからセッションをスケジュールします。

    • ただちにスケジュール: 次のいずれかのサブタイプを選択します。

      • 1回(即時): このオプションを選択した場合、セッションは作成が終了したときに1回実行されます。

      • 1回(後で): このオプションを選択した場合、セッションのタイムゾーンおよび開始日時を指定する必要があります。

      • 繰返し: このデフォルト・オプションでは、タイムゾーンおよび開始時刻を指定する必要があります。また、セッションを実行する頻度タイプおよび間隔と、セッションの繰返しが無制限か指定された日時までかを指定できます。

  8. 「次へ」または「確認」をクリックし、ウィザードの「確認」ステップに進みます。

    変更を行う必要がある場合は、変更が必要なステップに到達するまで「戻る」をクリックします。そうでない場合は、次のステップに進みます。

  9. 「終了」をクリックします。アウトバウンド・データ交換セッション・サブページが再表示され、新しく作成されたセッションとそのステータスが表に表示されます。

    ジョブの実行が終了する前に、「アクション」列の「スケジュールの表示」リンクをクリックしてスケジュールを表示できます。また、必要に応じて実行を停止できます。または、「停止」をクリックして実行を即時停止することもできます。

アウトバウンドJMS宛先

ハブを介してEnterprise Managerから外部システムにデータを送信するために、事前定義されたトピック名およびキュー名が使用されます。データ交換ハブを、表3-3から表3-9に記載されたJMS宛先情報で構成する必要があります。トピックとキューの両方を定義する必要はありません。たとえば、トピックを常に使用する場合は、キュー定義を削除するか、最初から作成しません。その逆も可能です。

例 - WebLogic Server用のJMS宛先の構成

この例で説明するように、データ交換コネクタでは任意のJMS準拠のサーバーを使用できます。

WebLogic Server用のJMS宛先を構成するには、次の手順を実行します。

  1. $ORACLE_HOME/sysman/bamディレクトリにある事前パッケージ済のWLST Pythonスクリプトを使用します。

  2. 次のステップに進む前に、正しいCLASSPATHを設定します。CLASSPATHは、ORACLE_HOME (通常middleware/wlserver_10.3/server/binディレクトリ内)下にあるsetWLSEnv.shを実行すると設定できます。

  3. ステップ1のディレクトリにあるconfigEMSYSJMSSystemResource.pyを使用して必要なJMSトピックおよびキューを作成します。

    java weblogic.WLST comfigEMSYSJMSSystemResource.py <jndi provider URL> <username> <password> <WLS server name>
    

    例:

    java weblogic.WLST configEMSYSJMSSystemResource.py "t3://localhost:7001" weblogic <password> AdminServer
    

    スクリプトが正常に実行されると、次のコンポーネントが作成されます。

    • リソースおよび宛先:

      • JMSサーバー用のEMSYSJMSServer

      • JMSシステム・リソース用のEMSYSJMSSystemResource

      • サブデプロイメント用のEMSYSJMSServerDeployment

    • コネクション・ファクトリ:

      • jms/EMSYSTopicConnectionFactory

      • jms/EMSYSQueueConnectionFactory

    • トピック:

      • jms/EMSYSTargetsTopic

      • jms/EMSYSMetricsTopic

      • jms/EMSYSAlertsDataTopic

      • jms/EMSYSMetricsDataTopic

      • jms/EMSYSSecurityFilterTopic

      • jms/EMSYSTargetStatusTopic

      • jms/EMSYSTargetSLATopic

      • jms/EMSYSMetricsDataLast24HoursTopic

      • jms/EMSYSMetricsDataLast7DaysTopic

      • jms/EMSYSMetricsDataLast31DaysTopic

      • jms/EMSYSTargetStatusLast24HoursTopic

      • jms/EMSYSTargetStatusLast7DaysTopic

      • jms/EMSYSTargetStatusLast31DaysTopic

      • jms/EMSYSTargetSLALast24HoursTopic

      • jms/EMSYSTargetSLALast7DaysTopic

      • jms/EMSYSTargetSLALast31DaysTopic

    • キュー:

      • jms/EMSYSTargetsQueue

      • jms/EMSYSMetricsQueue

      • jms/EMSYSAlertsDataQueue

      • jms/EMSYSMetricsDataQueue

      • jms/EMSYSSecurityFilterQueue

      • jms/EMSYSTargetStatusQueue

      • jms/EMSYSTargetSLAQueue

      • jms/EMSYSMetricsDataLast24HoursQueue

      • jms/EMSYSMetricsDataLast7DaysQueue

      • jms/EMSYSMetricsDataLast31DaysQueue

      • jms/EMSYSTargetStatusLast24HoursQueue

      • jms/EMSYSTargetStatusLast7DaysQueue

      • jms/EMSYSTargetStatusLast31DaysQueue

      • jms/EMSYSTargetSLALast24HoursQueue

      • jms/EMSYSTargetSLALast7DaysQueue

      • jms/EMSYSTargetSLALast31DaysQueue

  4. EMSYSJMSSystemResource.pyを使用して、スクリプトconfigEMSYSJMSSystemResource.pyで作成されたJMS宛先を削除およびクリーン・アップします。また、次のコマンドを実行するために、ステップ2で定義したようにCLASSPATHを設定する必要があります。

    java weblogic.WLST deleteEMSYSJMSSystemResource.py <jndi provider URL> <username> <password>
    

    例:

    java weblogic.WLST deleteEMSYSJMSSystemResource.py "t3://localhost:7001" weblogic <password>
    

表3-3に示すJMS宛先は、アウトバウンド・データ交換セッションに使用されます。

表3-3 ターゲットのJMS宛先

プロパティ 説明

ConnectionFactory名

jms/EMSYSTopicConnectionFactoryまたはjms/EMSYSQueueConnectionFactory

宛先名

jms/EMSYSTargetsTopicまたはjms/EMSYSTargetsQueue

JMSメッセージ・タイプ

テキスト・メッセージ

説明

ターゲット名およびターゲット・タイプなどのターゲット・メタデータ情報がこの宛先で送信されます。

ノート:

  • トピックを宛先タイプとして使用するアウトバウンド・セッションの場合、jms/EMSYSTopicConnectionFactoryおよびすべてのトピック・バージョン(ms/EMSYSTargetsTopicなど)が使用されます。

  • 宛先タイプがキューの場合、jms/EMSYSQueueConnectionFactoryおよびキュー・バージョン(jms/EMSYSTargetsQueueなど)が使用されます。

表3-4 メトリックのJMS宛先

プロパティ 説明

ConnectionFactory名

jms/EMSYSTopicConnectionFactoryまたはjms/EMSYSQueueConnectionFactory

宛先名

jms/EMSYSMetricsTopicまたはjms/EMSYSMetricsQueue

JMSメッセージ・タイプ

テキスト・メッセージ

説明

メトリック名、メトリック列およびターゲット・タイプなどのメトリック・メタデータ情報がこの宛先で送信されます。

表3-5 RAWまたは平均メトリック・データのJMS宛先

プロパティ 説明

ConnectionFactory名

jms/EMSYSTopicConnectionFactoryまたはjms/EMSYSQueueConnectionFactory

宛先名

  • RAW:

    jms/EMSYSMetricsDataTopicまたはjms/EMSYSMetricsDataQueue

  • 過去24時間:

    jms/EMSYSMetricsDataLast24HoursTopicまたはjms/EMSYSMetricsDataLast24HoursQueue

  • 過去7日間:

    jms/EMSYSMetricsDataLast7DaysTopicまたはjms/EMSYSMetricsDataLast7DaysQueue

  • 過去31日間:

    jms/EMSYSMetricsDataLast31DaysTopicまたはjms/EMSYSMetricsDataLast31DaysQueue

JMSメッセージ・タイプ

テキスト・メッセージ

説明

この宛先は、RAWまたは平均メトリック値の送信に使用されます。

表3-6 RAWまたは平均ターゲット・ステータスのJMS宛先

プロパティ 説明

ConnectionFactory名

jms/EMSYSTopicConnectionFactoryまたはjms/EMSYSQueueConnectionFactory

宛先名

  • RAW:

    jms/EMSYSTargetStatusTopicまたはjms/EMSYSTargetStatusQueue

  • 過去24時間:

    jms/EMSYSTargetStatusLast24HoursTopicまたはjms/EMSYSTargetStatusLast24HoursQueue

  • 過去7日間:

    jms/EMSYSTargetStatusLast7DaysTopicまたはjms/EMSYSTargetStatusLast7DaysQueue

  • 過去31日間:

    jms/EMSYSTargetStatusLast31DaysTopicまたはjms/EMSYSTargetStatusLast31DaysQueue

JMSメッセージ・タイプ

テキスト・メッセージ

説明

この宛先は、RAW (数値)または平均(パーセンテージ)ターゲット・ステータス情報の送信に使用されます。

表3-7 セキュリティ・フィルタのJMS宛先

プロパティ 説明

ConnectionFactory名

jms/EMSYSTopicConnectionFactoryまたはjms/EMSYSQueueConnectionFactory

宛先名

jms/EMSYSSecurityFilterTopic

JMSメッセージ・タイプ

テキスト・メッセージ

説明

セキュリティ・フィルタ情報がこの宛先で送信されます。

表3-8 アラート・データのJMS宛先

プロパティ 説明

ConnectionFactory名

jms/EMSYSTopicConnectionFactoryまたはjms/EMSYSQueueConnectionFactory

宛先名

jms/EMSYSAlertsDataTopic

JMSメッセージ・タイプ

テキスト・メッセージ

説明

アラートがこの宛先で送信されます。

表3-9 RAWまたは平均SLAデータのJMS宛先

プロパティ 説明

ConnectionFactory名

jms/EMSYSTopicConnectionFactoryまたはjms/EMSYSQueueConnectionFactory

宛先名

  • RAW:

    jms/EMSYSATargetSLATopicまたはjms/EMSYSATargetSLAQueue

  • 過去24時間:

    jms/EMSYSATargetSLALast24HoursTopicまたはjms/EMSYSATargetSLALast24HoursQueue

  • 過去7日間:

    jms/EMSYSATargetSLALast7DaysTopicまたはjms/EMSYSATargetSLALast7DaysQueue

  • 過去31日間:

    jms/EMSYSATargetSLALast31DaysTopicまたはjms/EMSYSATargetSLALast31DaysQueue

JMSメッセージ・タイプ

テキスト・メッセージ

説明

この宛先は、RAWまたは平均ターゲットSLAデータの送信に使用されます。RAWまたは平均SLAメトリックは、サービス・ターゲットについてのみ表示されます。

アウトバウンド・メッセージ・スキーマ

次の項では、アウトバウンド・メッセージ・スキーマについて説明します。スキーマは、正規化されたメッセージ形式か非正規化されたメッセージ形式かによって異なります。

異なるタイプのメトリック・データ間での回帰や競合を防ぐために、RAWデータと履歴データではXML要素およびターゲットの名前が異なっています。表3-10は、生成される粒度のタイプに基づいたこれらの違いを示しています。

表3-10 RAWデータと履歴データ

粒度 メトリック要素の名前 ターゲット・ステータス要素の名前 SLAターゲットの名前

RAW

MetricData

TargetStatus

TargetSLA

過去24時間

MetricDataLast24Hours

TargetStatusLast24Hours

TargetSLALast24Hours

過去7日間

MetricDataLast7Days

TargetStatusLast7Days

TargetSLALast7Days

過去31日間

MetricDataLast31Days

TargetStatusLast31Days

TargetSLALast31Days

正規化されたメッセージ形式

正規化された形式の送信メッセージのスキーマは、次のとおりです。

正規化されたターゲット・メッセージ

選択した各ターゲットに対し、対応するターゲット・メタデータ情報がセッション設定フェーズで外部システムに送信されます。これらのメッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-11 正規化されたターゲット・メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/Target

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/OutboundTarget.xsd

宛先

jms/EMSYSTargetsTopicまたはjms/EMSYSTargetsQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
     <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="Target" type="de:TargetType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Target Type -->
     <xs:complexType name="TargetType">
          <xs:all>
               <xs:element name="TargetName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetType" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetGUID" type="xs:string"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/">
   <Target>
      <TargetName>/ade/foo_core9/host1.example.com_home</TargetName>
     <TargetType>oc4j</TargetType>
     <TargetGUID>123abc456example1</TargetGUID>
  </Target>
  <Target>
     <TargetName>host1.example.com</TargetName>
     <TargetType>host</TargetType>
      <TargetGUID>123abc456example2</TargetGUID>
   </Target>
</de:EMSYSData>

正規化されたメトリック・メッセージ

選択した各メトリックに対し、対応するメトリック・メタデータ情報がセッション設定時に外部システムに送信されます。これらのメッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-12 正規化されたメトリック・メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/Metric

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/OutboundSecurityFilter.xsd

宛先

jms/EMSYSMetricsTopicまたはjms/EMSYSMetricsQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
          <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="Metric" type="de:MetricType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Metric Type -->
     <xs:complexType name="MetricType">
          <xs:all>
               <xs:element name="MetricName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricType" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricGUID" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricColumn" type="xs:string" minOccurs="0"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/">
   <Metric>
    <MetricColumn>DiskActivityavserv</MetricColumn>
    <MetricGUID>123abc456example1</MetricGUID>
    <TargetType>host</TargetType>
    <MetricName>DiskActivity</MetricName>
  </Metric>
  <Metric>
    <MetricColumn>cpuUtil</MetricColumn>
    <MetricGUID>123abc456example2</MetricGUID>
    <TargetType>host</TargetType>
    <MetricName>Load</MetricName>
   </Metric>
</de:EMSYSData>

正規化されたセキュリティ・フィルタ・メッセージ

Enterprise Managerのデータを使用する外部システムは、セッション名に基づいて、アクセス・コントロールを実行できます。これは、セキュリティ・フィルタを取得することで実現できます。これらのセキュリティ・フィルタ・メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-13 正規化されたセキュリティ・フィルタ・メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/SecurityFilter

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/OutboundMetric.xsd

宛先

jms/EMSYSSecurityFilterTopicまたはjms/EMSYSSecurityFilterQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
     <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="SecurityFilter" type="de:SecurityFilterType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Security Filter Type -->
     <xs:complexType name="SecurityFilterType">
          <xs:all>
               <xs:element name="SessionName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="UserName" type="xs:string"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/">
  <SecurityFilter>
    <SessionName>LoanSession</SessionName>
    <UserName>LoanAdminUser</UserName>
  </SecurityFilter>
</de:EMSYSData>

正規化されたメトリック・データ・メッセージ

正規化されたメッセージ形式では、メトリックはGUIDとともに送信され、メッセージごとのメタ情報の送信が回避されます。このメトリック・メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-14 正規化されたメトリック・データ・メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/MetricData

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/ OutboundNormalizedMetricsData.xsd

宛先

jms/EMSYSMetricsDataTopicまたはjms/EMSYSMetricsDataQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
     <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="MetricData" type="de:MetricDataType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Metric Data Type -->
     <xs:complexType name="MetricDataType">
          <xs:all>
               <xs:element name="SessionName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetGUID" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricGUID" type="xs:string"/>
               <xs:element name="Timestamp" type="xs:dateTime"/>
               <xs:element name="Value" type="xs:float"  minOccurs="0"/>
               <xs:element name="StringValue" type="xs:string" minOccurs="0"/>
               <xs:element name="KeyValue" type="xs:string" minOccurs="0"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/
10203/OutboundData/">
   <MetricDataLast24Hrs>
      <MetricGUID>123abc456example1</MetricGUID>
      <Value>0.67</Value>
      <Timestamp>07/13/2012 14:44:42</Timestamp>
      <SessionName>Session1</SessionName>
      <TargetGUID>123abc456example2</TargetGUID>
   </MetricDataLast24Hrs>
  </de: EMSYSData >

正規化されたアラート・メッセージ

正規化されたメッセージ形式では、アラートはGUIDとともに送信され、メッセージごとのメタ情報の送信が回避されます。このアラート・メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-15 正規化されたアラート・メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/Alert

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/ OutboundNormalizedAlertsData.xsd

宛先

jms/EMSYSAlertsDataTopicまたはjms/EMSYSAlertsDataQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
     <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="Alert" type="de:AlertType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Alert Type -->
     <xs:complexType name="AlertType">
          <xs:all>
               <xs:element name="SessionName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetGUID" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricGUID" type="xs:string"/>
               <xs:element name="Timestamp" type="xs:dateTime"/>
               <xs:element name="Severity" type="xs:string"/>
               <xs:element name="Value" type="xs:float" minOccurs="0"/>
               <xs:element name="Message" type="xs:string" minOccurs="0"/>
               <xs:element name="KeyValue" type="xs:string" minOccurs="0"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/
/10203/OutboundData/">
   <Alert>
    <MetricGUID>123abc456example1</MetricGUID>
    <Value>25.35</Value>
    <Message>CPU Utilization is 25.35%, crossed warning (15) or critical (95) threshold.</Message>
    <Severity>Warning</Severity>
               <Timestamp>07/13/2012 14:59:42</Timestamp>
    <SessionName>Session9</SessionName>
    <TargetGUID>123abc456example2</TargetGUID>
   </Alert>
</de:EMSYSData

重大度のリスト

  • CLEAR

  • INFO

  • WARNING

  • CRITICAL

  • AGENT UNREACHABLE CLEAR

  • AGENT UNREACHABLE START

  • BLACKOUT END

  • BLACKOUT START

  • METRIC ERROR END

  • METRIC ERROR START

正規化されたターゲット可用性メッセージ

正規化されたターゲット可用性情報メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-16 正規化されたターゲット可用性メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/TargetStatus

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/OutboundNormalizedTargetStatus.xsd

宛先

jms/EMSYSTargetStatusTopicまたはjms/EMSYSTargetStatusQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
     <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="TargetStatus" type="de:TargetsStatusType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Target Status Type -->
     <xs:complexType name="TargetStatusType">
          <xs:all>
               <xs:element name="SessionName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetGUID" type="xs:string"/>
               <xs:element name="Status" type="xs:integer"/>
               <xs:element name="Timestamp" type="xs:dateTime"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData 
xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203
/OutboundData/">
 <TargetStatusLast7Days>
    <Status>1</Status>
    <Timestamp>07/11/2012 16:21:53</Timestamp>
    <SessionName>Session1</SessionName>
    <TargetGUID>123abc456example1</TargetGUID>
 </TargetStatusLast7Days>
</de:EMSYSData>

次の表に、ステータス値を示します。

ステータス

1

ターゲットは起動し使用可能です。

-1

  • ターゲットは停止しています

  • メトリック・エラー

  • エージェントは停止しています

0

  • ブラックアウト

  • ターゲットは監視されていません。

  • ターゲットが不明です

正規化されたターゲットSLAメッセージ

正規化されたターゲットSLA情報メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-17 正規化されたターゲットSLAメッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/TargetSLA

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/OutboundNormalizedTargetSLA.xsd

宛先

jms/EMSYSTargetSLATopicまたはjms/EMSYSTargetSLAQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- Schema for Normalized Outbound Target Status message -->
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/
DataExchange/10203/OutboundData/"xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/
EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/
" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
      <!-- Define the root element -->
        <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
        <!-- Define the root type -->
        <xs:complexType name="EMSYSDataType">
              <!-- Zero or more TargetSLA elements -->
                <xs:sequence>
                        <xs:element name="TargetSLA"
                                 type="de:TargetSLAType" minOccurs="0"                                                    
             maxOccurs="unbounded"/>
                </xs:sequence>
        </xs:complexType>
        <!-- Define the TargetSLA Type -->
        <xs:complexType name="MetricDataType">
                <xs:all>
                        <xs:element name="SessionName" 
                        type="xs:string"/>
                        <xs:element name="TargetGUID" 
                        type="xs:string"/>
                        <xs:element name="SLA" type="xs:integer"/>
                        <xs:element name="Timestamp" 
                        type="xs:dateTime"/>
                </xs:all>
        </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- Schema for Normalized Outbound Target Status message -->
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/
DataExchange/10203/OutboundData/"xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/
EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/
" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
      <!-- Define the root element -->
        <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
        <!-- Define the root type -->
        <xs:complexType name="EMSYSDataType">
              <!-- Zero or more TargetSLA elements -->
                <xs:sequence>
                        <xs:element name="TargetSLA"
                                 type="de:TargetSLAType" minOccurs="0"                                                    
             maxOccurs="unbounded"/>
                </xs:sequence>
        </xs:complexType>
        <!-- Define the TargetSLA Type -->
        <xs:complexType name="MetricDataType">
                <xs:all>
                        <xs:element name="SessionName" 
                        type="xs:string"/>
                        <xs:element name="TargetGUID" 
                        type="xs:string"/>
                        <xs:element name="SLA" type="xs:integer"/>
                        <xs:element name="Timestamp" 
                        type="xs:dateTime"/>
                </xs:all>
        </xs:complexType>
</xs:schema>
<de:EMSYSData
xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203
/OutboundData/">
 <TargetStatusLast7Days>
    <Status>1</Status>
    <Timestamp>07/11/2012 16:21:53</Timestamp>
    <SessionName>Session1</SessionName>
    <TargetGUID>123abc456example1</TargetGUID>
 </TargetStatusLast7Days>
</de:EMSYSData>
非正規化されたメッセージ形式

次の項では、非正規化された形式の送信メッセージのスキーマについて説明します。

非正規化されたメトリック・データ・メッセージ

非正規化されたメトリック・データ・メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-18 非正規化されたメトリック・データ・メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/MetricData

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/ OutboundDenormalizedMetricsData.xsd

宛先

jms/EMSYSMetricsDataTopicまたはjms/EMSYSMetricsDataQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
     <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="MetricData" type="de:MetricDataType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Metric Data Type -->
     <xs:complexType name="MetricDataType">
          <xs:all>
               <xs:element name="SessionName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetType" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricColumn" type="xs:string" minOccurs="0"/>
               <xs:element name="Timestamp" type="xs:dateTime"/>
               <xs:element name="Value" type="xs:float"  minOccurs="0"/>
               <xs:element name="StringValue" type="xs:string" minOccurs="0"/>
               <xs:element name="KeyValue" type="xs:string" minOccurs="0"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/">
   <MetricDataLast24Hours>
               <SessionName>Session1</SessionName>
               <TargeName>OC4J 10.1.3</TargetName>
       <TargetType>generic_service</TargetType>
               <MetricName>Usage Value</MetricName>
               <Timestamp>2001-12-17T09:30:47-05:00</Timestamp>
               <Value>3.14159</Value>
     </MetricDataLast24Hours>
</EMSYSData>

非正規化されたアラート・メッセージ

非正規化されたアラート・メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-19 非正規化されたアラート・メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/Alert

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/ OutboundDenormalizedAlertsData.xsd

宛先

jms/EMSYSAlertsDataTopicまたはjms/EMSYSAlertsDataQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
     <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="Alert" type="de:AlertType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Alert Type -->
     <xs:complexType name="AlertType">
          <xs:all>
               <xs:element name="SessionName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetType" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="MetricColumn" type="xs:string" minOccurs="0"/>
               <xs:element name="Timestamp" type="xs:dateTime"/>
               <xs:element name="Severity" type="xs:string"/>
               <xs:element name="Value" type="xs:float" minOccurs="0"/>
               <xs:element name="Message" type="xs:string" minOccurs="0"/>
               <xs:element name="KeyValue" type="xs:string" minOccurs="0"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/">
   <Alert>
      <SessionName>Session9</SessionName>
      <TargeName>OC4J 10.1.3</TargetName>
      <TargetType>generic_service</TargetType>
      <MetricName>Usage Value</MetricName>
      <Value>25.35</Value>
      <Message>CPU Utilization is 25.35%, crossed warning (15) or critical (95) threshold.</Message>
      <Severity>Warning</Severity>
     <Timestamp>07/13/2012 14:59:42</Timestamp>
   </Alert>
</de:EMSYSData>

非正規化されたターゲット可用性メッセージ

非正規化されたターゲット可用性メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-20 非正規化されたターゲット可用性メッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/TargetStatus

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/ OutboundDenormalizedTargetStatus.xsd

宛先

jms/EMSYSTargetStatusTopicまたはjms/EMSYSTargetStatusQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
     <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
     <!-- Define the root element -->
     <xs:complexType name="EMSYSDataType">
          <xs:sequence>
               <xs:element name="TargetStatus" type="de:TargetStatusType" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
          </xs:sequence>
     </xs:complexType>
     <!-- Define the Target Status Type -->
     <xs:complexType name="TargetStatusType">
          <xs:all>
               <xs:element name="SessionName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetName" type="xs:string"/>
               <xs:element name="TargetType" type="xs:string"/>
               <xs:element name="Status" type="xs:integer"/>
               <xs:element name="Timestamp" type="xs:dateTime"/>
          </xs:all>
      </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/">
  <TargetStatus>
    <Status>1</Status>
    <Timestamp>07/11/2012 16:21:53</Timestamp>
    <SessionName>Session1</SessionName>
     <TargeName>OC4J 10.1.3</TargetName>
 
     <TargetType>generic_service</TargetType>
   </TargetStatus>
</de:EMSYSData>

非正規化されたターゲットSLAメッセージ

非正規化されたターゲットSLA情報メッセージのスキーマは、次のとおりです。

表3-21 非正規化されたターゲットSLAメッセージ

要素とサンプル 説明

パス式

EMSYSData/TargetSLA

スキーマ・ファイルの場所

$ORACLE_HOME/sysman/bam/OutboundDenormalizedTargetSLA.xsd

宛先

jms/EMSYSTargetSLATopicまたはjms/EMSYSTargetSLAQueue

スキーマ

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- Schema for Denormalized Outbound Target Status message -->
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/
DataExchange/10203/OutboundData/" 
xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/
10203/OutboundData/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
      <!-- Define the root element -->
        <xs:element name="EMSYSData" type="de:EMSYSDataType"/>
        <!-- Define the root type -->
        <xs:complexType name="EMSYSDataType">
               <!-- zero or more target status elements -->
                <xs:sequence>
                        <xs:element name="TargetSLA" 
                         type="de:MetricDataType" 
                         minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
                </xs:sequence>
        </xs:complexType>
        <!-- Define the Target Status Type -->
        <xs:complexType name="TargetSLAType">
                <xs:all>
                        <xs:element name="SessionName" 
                         type="xs:string"/>
                        <xs:element name="TargetName" 
                         type="xs:string"/>
                        <xs:element name="TargetType" 
                         type="xs:string"/>
                        <xs:element name="SLA" type="xs:integer"/>
                        <xs:element name="Timestamp" 
                         type="xs:dateTime"/>
                </xs:all>
        </xs:complexType>
</xs:schema>

サンプル

<de:EMSYSData xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/OutboundData/">
  <TargetSLA>
    <SLA>100</SLA>
    <Timestamp>07/11/2012 16:21:53</Timestamp>
    <SessionName>Session1</SessionName>
     <TargeName>OC4J 10.1.3</TargetName>
     <TargetType>generic_service</TargetType>
   </TargetSLA>
</de:EMSYSData>

アウトバウンド・セッション・メッセージ・パラメータのチューニング

emctlコマンドを使用して、アウトバウンド・セッション・メッセージ・パラメータをチューニングできます(表3-22を参照)。

ノート:

パラメータを有効にするため、プロパティの設定後にOMSを再起動する必要があります。

表3-22 チューニング可能なアウトバウンド・セッション・メッセージ・パラメータ

プロパティ名 デフォルト値 セマンティクス

oracle.sysman.core.dataExchange.MaxData PointsPerMessage

100

メッセージ内のメトリック・データ・ポイントの数。

oracle.sysman.core.dataExchange.Interval BetweenMessage

2秒

次のJMSメッセージまでの時間間隔(秒単位)。

oracle.sysman.core.dataExchange.FirstDatasetWindow

60分

最初のメッセージの送信時に、過去の最初の設定データ・ウィンドウの日付が送信されます。単位は分です。

例3-1 アウトバウンド・セッション・メッセージ・パラメータのチューニングのコマンド構文

emctl {set property|get property}
 {oracle.sysman.core.dataExchange.MaxDataPointsPerMessage | 
  oracle.sysman.core.dataExchange.IntervalBetweenMessage | 
  oracle.sysman.core.dataExchange.FirstDatasetWindow}

プロパティの設定後、OMSを再起動してプロパティを有効にする必要があります。

インバウンド・データ交換セッションの作成

インバウンド・データ交換セッションを作成するには、設定ウィザードの各ページで、次の手順で説明している入力を指定します。
  1. データ交換ページで、「インバウンド・データ交換セッション」リンクをクリックします。
  2. 「作成」をクリックします。

    ウィザードの「セッションのセットアップ」ステップが表示されます。

    1. Enterprise Managerからデータを受信するには、トピックで構成された1つ以上のデータ交換ハブにアクセスできることを確認してください。データ交換ハブを設定するには、「データ交換ハブの作成」を参照してください。
    2. 「名前」フィールドに、このインバウンド・データ交換セッションの一意の名前を指定します。
    3. すでに作成済でアルファベット順に一覧表示されたハブのリストから、データ交換ハブを選択します。デフォルトでは、リストにある最初のハブが選択されます。

      KPIをCloud Controlにインポートする場合、対応するビジネスKPIに受信ビジネス・イベントが関連付けられます。インポートしない場合、イベントは、ExternalAlertMetricという名前の特別な組込みメトリックに関連付けられます。

    4. 「次へ」をクリックします。
      ウィザードの「ビジネス・イベント/インジケータの選択」ステップが表示されます。
  3. ビジネス・イベントをCloud Controlに送信する必要がある場合は、「ビジネス・イベントの追加」をクリックします。それ以外の場合は、ステップ4にスキップします。ビジネス・イベント/インジケータの選択: ビジネス・イベントの追加ページが表示されます。
    1. イベントの取得元となる既存データ・ソースの名前を指定します。セッション内のデータソース名は、一意であることが必要です。
    2. オプションで、「受信メッセージにXSL変換を適用」を選択し、受信メッセージにXSLスタイルシートを適用します。この変換は、図3-2に示します。「表示」をクリックすると、複数行のテキスト・ボックスが表示され、XSLドキュメントを挿入できます。このオプションを選択した場合は、「構文チェック」を選択して、処理を続行する前にエントリが正確であることを確認します。

      XSLT変換の最も一般的な使用対象として、ビジネスKPIまたはイベントをトランスポートする受信メッセージがあります。KPIまたはイベントにより必要なメッセージ(スキーマ)が生成されない場合は、メッセージの書式自体を変更するのではなく、Cloud Control側でXSLを適用できます。

      図3-2 XMLソース文書のXSLT変換


      XMLソース文書のXSLT変換

    3. 受信イベントに対するJMS宛先の詳細を指定します。データの取得元となる宛先ConnectionFactory、およびオプションの永続サブスクライバ名(トピックの場合のみ必要、キューの場合は不要)を指定する必要があります。これにより、トピックに関連するすべてのメッセージが指定されたサブスクライバに送信されます。トピックに永続サブスクライバを指定すると、受信イベントの消失を防止できます。

      Cloud Controlとデータ交換ハブの間で必ず認証済の接続が作成されるようにするため、ユーザー名およびパスワードを指定し、これらの資格証明で接続を確立します。「接続テスト」をクリックすると、入力が有効であることを検証できます。

    4. ビジネス・イベントを、Cloud Controlで監視中のターゲットに関連付けます。ビジネス・イベントは任意のEnterprise Manager監視ターゲットと関連付けできます。

      ターゲットのドロップダウン・リストには使用可能なすべてのターゲット・タイプが表示され、「汎用サービス」ターゲット・タイプがデフォルトとして表示されます。リストにない特定のターゲットに関連付けられたビジネス・イベントを選択する場合は、ターゲット・ページからターゲットを追加してから、インバウンド・セッションを作成するプロシージャを再起動します。

    5. 「OK」をクリックして構成を保存してから、入力内容を表形式で表示し、必要に応じて選択内容を編集します。

      また、「類似追加」をクリックすることにより、選択内容を別のターゲットのテンプレートとして使用することもできます。

  4. ビジネス・インジケータをCloud Controlに送信する必要がある場合は、「ビジネス・インジケータの追加」をクリックします。それ以外の場合は、ステップ5に進みます。ビジネス・イベント/インジケータの選択: ビジネス・インジケータの追加ページが表示されます。
    1. インジケータの取得元となる既存の外部データ・ソースの名前を指定します。セッション内のデータソース名は、一意であることが必要です。データソースから送信されたXMLメッセージでネームスペースが有効な場合は、それを示すチェック・ボックスを選択し、完全修飾ネームスペースも指定します。
    2. オプションで、「受信メッセージにXSL変換を適用」を選択し、受信メッセージにXSLスタイルシートを適用します。「表示」をクリックすると、複数行のテキスト・ボックスが表示され、XSLドキュメントを挿入できます。このオプションを選択した場合は、「構文チェック」を選択して、処理を続行する前にエントリが正確であることを確認します。
    3. 「インジケータの追加」をクリックして、Cloud Controlに送信する必要があるビジネス・インジケータを指定します。ビジネス・インジケータに対応するメトリック名は<ソース名>_<インジケータ名>になります。すべてのインジケータには、数値のみを含めることができます。
    4. 受信インジケータに対するJMS宛先の詳細を指定します。データの取得元となる宛先ConnectionFactory、およびオプションの永続サブスクライバ名(トピックの場合のみ必要、キューの場合は不要)を指定する必要があります。これにより、トピックに関連するすべてのメッセージが指定されたサブスクライバに送信されます。永続サブスクライバ・トピックを指定すると、受信イベントの消失を防止できます。

      Cloud Controlとデータ交換ハブの間で必ず認証済の接続が作成されるようにするため、ユーザー名およびパスワードを指定し、これらの資格証明で接続を確立します。「接続テスト」をクリックすると、入力が有効であることを検証できます。

    5. ビジネス・インジケータを、Cloud Controlで監視中のターゲットに関連付けます。どのようなターゲット・タイプのインスタンスにも関連付けが可能なビジネス・イベントとは異なり、ビジネス・インジケータは、サービス・ターゲット・タイプのインスタンスにのみ関連付けできます。

      ターゲットのドロップダウン・リストには使用可能なすべてのターゲット・タイプが表示され、「汎用サービス」ターゲット・タイプがデフォルトとして表示されます。リストにない特定のターゲットに関連付けられたビジネス・イベントを選択する場合は、ターゲット・ページからターゲットを追加してから、インバウンド・セッションを作成するプロシージャを再起動します。

    6. 「OK」をクリックして入力を保存してから、入力内容を表形式で表示し、必要に応じて選択内容を編集します。

      また、「類似追加」をクリックすることにより、選択内容を別のターゲットのテンプレートとして使用することもできます。

  5. 構成に問題がなければ「次へ」をクリックします。ウィザードの「スケジュール」ステップが表示されます。次のスケジュールの選択肢の1つを選択します。
    • 後でスケジュール — スケジュールを遅延し、ウィザードの「確認」ステップで「終了」をクリックした後で、アウトバウンド・データ交換セッション・サブページからセッションをスケジュールします。

    • ただちにスケジュール: 次のいずれかのサブタイプを選択します。

      • 1回(即時): このオプションを選択した場合、セッションは作成が終了したときに1回実行されます。

      • 1回(後で): このオプションを選択した場合、セッションのタイムゾーンおよび開始日時を指定する必要があります。

      • 繰返し: このデフォルト・オプションでは、タイムゾーンおよび開始時刻を指定する必要があります。また、セッションを実行する頻度タイプおよび間隔と、セッションの繰返しが無制限か指定された日時までかを指定できます。

  6. 「次へ」または「確認」をクリックし、ウィザードの「確認」ステップに進みます。

    変更を行う必要がある場合は、変更が必要なステップに到達するまで「戻る」をクリックします。そうでない場合は、次のステップに進みます。

  7. 「終了」をクリックします。インバウンド・データ交換セッション・サブページが再表示され、新しく作成されたセッションとそのステータスが表に表示されます。

    ジョブの実行が終了する前に、「アクション」列の「スケジュールの表示」リンクをクリックしてスケジュールを表示できます。また、必要に応じて実行を停止できます。または、「停止」をクリックして実行を即時停止することもできます。

インバウンドJMS宛先

アウトバウンド・データ交換の設定でEnterprise Managerデータの送信に事前定義されたトピックおよびキューが使用されるのとは異なり、ビジネス・パフォーマンス・インジケータおよびビジネス・パフォーマンス・イベントの受信には、事前定義されたトピックまたはキューは使用されません。

ただし、データソースに使用されるJMSトピックまたはキューを、インバウンド・データ交換セッションに使用されるJMSサーバー内で構成する必要があります。

インバウンド・メッセージ・スキーマ

次の項では、インバウンド・メッセージ・スキーマを定義しています。各スキーマとともに、メッセージの例が示されています。

インバウンド・インジケータ・スキーマ

セッションの作成後、送信者は、インバウンド・データ交換セッションで定義したJMS宛先を介し、データ交換ハブを使用して、XML形式でデータを転送できます。

メッセージは、修飾ネームスペースまたは非修飾ネームスペースのいずれかです。メッセージが修飾されたネームスペースの場合、ネームスペースは、データソースの設定時に入力する必要があります。

修飾XMLメッセージの例

<po:PurchaseOrder xmlns:po:"http://example.com/Orders">
  <OrderAmount>5000</OrderAmount>
  <NoOfItems> 15 </NoOfItems>
</po:PurchaseOrder>

非修飾XMLメッセージの例

<PurchaseOrder>
   <OrderAmount>5000</OrderAmount>
  <NoOfItems> 15 </NoOfItems>
</PurchaseOrder>
メッセージ・セマンティクス

受信メッセージは、次に示すセマンティックに従う必要があります。

  • 例3-2のように、トップレベル要素のローカル名は、データソース名と同一である必要があります。

  • メッセージが修飾されている場合、ネームスペースは、データソースの設定時に定義される必要があります。

  • 例3-1のように、2つ以上のインジケータを、この要素内で子要素として送信できます。

  • タイムスタンプを名前として持つサブ要素には、特別なセマンティクスがあります。タイムスタンプ名を持つサブ要素が存在する場合、インジケータはそのタイムスタンプ値とともに挿入されます。タイムスタンプ要素が存在しない場合、インジケータをリポジトリに挿入する際、現在の時刻が使用されます。

    たとえば、リクエストが次のようにタイムスタンプ・サブ要素とともに受信された場合、インジケータはそのタイムスタンプ(2012-09-30 17:43:19.474)とともに挿入されます。

    <po: PurchaseOrder xmlns:po:"http://example.com/Orders">
      <OrderAmount>5000</OrderAmount>
      <NoOfItems> 15 </NoOfItems>
      <Timestamp>2012-10-30 17:43:19.474</Timestamp>
    </po: PurchaseOrder>
    

    タイムスタンプ・サブ要素が存在しない場合、インジケータは、受信された現在のタイムスタンプとともにリポジトリに挿入されます。

例3-2 データソースの使用例

Orderというデータソース名で、受信ビジネス・インジケータのデータソースを作成します。次の3つのKPIを追加します。

  • OrderAmount

  • NoOfItems

  • Credit

    この場合、受信XMLメッセージは、次の形式であることが必要です。

    <Order>
       <OrderAmount>35</OrderAmount>
       <NoOfItems>102</NoOfItems>
       <Credit>72</Credit>
       <Timestamp>2007-01-16 16:29:00.978</Timestamp>
     </Order>

    ノート:

    この例では、トップレベル要素のローカル名は、データソース名<Order>と同一である必要があります。

    また、Creditなどのインジケータは、同じ名前を持つ子要素として送信されます。

メッセージ要素のデフォルト設定

  • TargetNameおよびTargetTypeがメッセージの一部である場合、それらは(データソースに)関連するターゲットのターゲット名およびターゲット・タイプと一致している必要があります。

  • TargetNameがメッセージの一部でない場合、データソースが関連付けられていたターゲットにデフォルト設定されます。

  • TargetTypeがメッセージの一部でない場合、ターゲットのターゲット・タイプにデフォルト設定されます。

  • メッセージにTimestampが含まれていない場合、現在のタイムスタンプにデフォルト設定されます。

  • メッセージにCategoryが含まれていない場合、カテゴリGenericExternalAlertMetricにデフォルト設定されます。

  • メッセージにMetricNameが含まれていない場合、アラート・メトリックにデフォルト設定されます。

  • ProducerIDは、カテゴリGenericExternalAlertMetricおよびMetricのオプションです。

    ただし、ユーザー定義メトリックの場合、プロデューサIDが必要です。その場合、ProducerIDは、メトリックの作成者と同一にする必要があります。

インバウンド・アラート・スキーマ

外部システムから、その独自のアラートまたはイベントをEnterprise Managerに送信し、Enterprise Managerのページに表示してSLAの一部として計算できます。

このスキーマは、次の場所で使用可能です。

$ORACLE_HOME/sysman/bam/InboundEvents.xsd

受信アラート・メッセージのスキーマは、次のとおりです。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/InboundEvents/" xmlns:de="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseManager/DataExchange/10203/InboundEvents/" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
      <!-- Define the Alert element -->
     <xs:element name="Alert" type="de:AlertType"/>
     <!-- Define the Alert Type -->
     <xs:complexType name="AlertType">
          <xs:all>
              <xs:element name="TargetType" type="xs:string" minOccurs="0"/>   
              <xs:element name="TargetName" type="xs:string" minOccurs="0"/>   
              <xs:element name="Category" type="xs:string" minOccurs="0"/> 
              <xs:element name="MetricName" type="xs:string" minOccurs="0"/>  
              <xs:element name="ProducerID" type="xs:string" minOccurs="0"/> 
              <xs:element name="Severity" type="xs:string"/>    
              <xs:element name="Message" type="xs:string" minOccurs="0"/>    
              <xs:element name="Key1" type="xs:string" minOccurs="0"/>  
              <xs:element name="Key2" type="xs:string" minOccurs="0"/>    
              <xs:element name="Key3" type="xs:string" minOccurs="0"/>  
              <xs:element name="Key4" type="xs:string" minOccurs="0"/>   
              <xs:element name="Value" type="xs:string" minOccurs="0"/> 
              <xs:element name="TimeStamp" type="xs:dateTime" minOccurs="0"/>
          </xs:all>
     </xs:complexType>
</xs:schema>

OC4Jをデータ交換ハブとして使用する方法

WebLogic ServerのかわりにOC4Jをデータ交換ハブとして使用するには、次のステップを実行します。

  1. クライアント・ライブラリをコピーし、Cloud Controlを再起動します。
    • 10.1.3.x OC4Jの場合、10.1.3.x oc4jclient.jarファイルを次の場所にコピーします。

      $ORACLE_HOME/middleware/oms/sysman/archives/emgc/deployments/EMGC_DOMAIN/emgc.ear/APP-INF/lib
      
    • 10.1.2.x OC4Jの場合、10.1.2.x oc4j.jarファイルを次の場所にコピーします。

      $ORACLE_HOME//middleware/oms/sysman/archives/emgc/deployments/EMGC_DOMAIN/emgc.ear/APP-INF/lib
      
  2. .jarファイルをコピーした後、Cloud Controlを再起動します。
  3. JMS宛先でOC4Jサーバーを構成します。これを行うには、Application Server Controlを使用するか、次のようにjms.xmlファイルを手動で更新します。

    次の例に、OC4J用のjms.xmlセクションを示します。

            <topic-connection-factory/>
                location="jms/EMSYSTopicConnectionFactory"
          
            <topic>
                name="EMSYSAlertsDataTopic"
                location="jms/EMSYSAlertsDataTopic"
                <description>Topic for alerts data</description>
            </topic>
     
            <topic>
                name="EMSYSMetricsDataTopic"
                location="jms/EMSYSMetricsDataTopic"
                <description>Topic for metrics data</description>
            </topic>
     
            <topic>
                name="EMSYSMetricsTopic"
                location="jms/EMSYSMetricsTopic"
                <description>Topic for metrics metadata</description>
            </topic>
     
            <topic>
                name="EMSYSSecurityFilterTopic"
                location="jms/EMSYSSecurityFilterTopic"    
                <description>Topic for security filter</description>
            </topic>
     
            <topic>
                name="EMSYSTargetStatusTopic"
                location="jms/EMSYSTargetStatusTopic"       
                <description>Topic for target status</description>
            </topic>
     
            <topic>
                name="EMSYSTargetSLATopic"
                location="jms/EMSYSTargetSLATopic"
                <description>Topic for target SLA</description>
            </topic>
     
            <topic>
                name="EMSYSTargetsTopic"
                location="jms/EMSYSTargetsTopic" 
                <description>Topic for targets metadata</description>
            </topic>
     
            <queue-connection-factory/>
                location="jms/EMSYSQueueConnectionFactory"
            
            <queue>
                name="EMSYSAlertsDataQueue"
                location="jms/EMSYSAlertsDataQueue"
                <description>Queue for alerts data</description>
            </queue>
     
            <queue>
                name="EMSYSMetricsDataQueue"
                location="jms/EMSYSMetricsDataQueue"
                <description>Queue for metrics data</description>
            </queue>
     
            <queue>
                name="EMSYSMetricsQueue"
                location="jms/EMSYSMetricsQueue"
                <description>Queue for metrics metadata</description>
            </queue>
     
            <queue>
                name="EMSYSSecurityFilterQueue"
                location="jms/EMSYSSecurityFilterQueue"
                <description>Queue for security filter</description>
            </queue>
     
            <queue>
                name="EMSYSTargetStatusQueue"
                location="jms/EMSYSTargetStatusQueue"
                <description>Queue for target status</description>
            </queue>
     
            <queue>
                name="EMSYSTargetSLAQueue"
                location="jms/EMSYSTargetSLAQueue"
                <description>Queue for target SLA</description>
            </queue>
     
            <queue>
                name="EMSYSTargetsQueue"
                location="jms/EMSYSTargetsQueue"
                <description>Queue for targets metadata</description>
            </queue>

ヒントおよびトラブルシューティング情報

次の項では、データ交換プロセスの際に発生する様々な問題の解決に役立つ、ヒントおよびトラブルシューティング情報を説明します。

データ交換ハブの接続エラー

Cloud Controlで作成されたデータ交換ハブの接続では、認証の問題が原因でエラーが発生する場合があります。これらのエラーは次の場所に表示されることがあります。

  • Cloud Controlログ・ファイル

  • Cloud Controlの「データ交換」ページ。たとえば:

    An error occurred while verifying the Data Exchange hub <hub_name>:
    You are not authorized to access the Data Exchange hub. The <session_name> session was not created successfully.
    
  • データ交換ハブのログ(OC4JログのOC4Jコンテナ・エラーなど)。たとえば:

    2008-01-29 17:37:28.259 NOTIFICATION J2EE RMI-00004 Invalid username or password for default (oc4jadmin). Authentication failed.
    08/02/28 17:37:28 INFO: RMIProto  .readConnectionHeader Local ORMI version = 1. 3 different from remote version 1.1 will use 1.1
    2008-01-29 17:37:28.290 ERROR [RealmLoginModule] authentication failed
    

接続の問題を解決するには、次のステップに従います。

  1. データ交換ハブのユーザー名/パスワードの組合せが正しいことを確認します。これは、JDeveloperなどのクライアント・プログラムやJMSクライアントを使用して確認できます。

  2. 次のように、Cloud Controlでデータ交換ハブの接続エントリを再作成します。

    1. スーパー・ユーザーまたは管理者としてCloud Controlにログインします。

    2. Enterprise Manager Cloud Controlから、「設定」をクリックします。

      左マージンに設定リンクが表示されます。

    3. 「データ交換」をクリックします。

      「データ交換」ページが表示されます。

    4. 「データ交換ハブ」タブでハブ接続を選択し、「削除」をクリックします。

    5. 新しいデータ交換ハブを作成します。「データ交換ハブの作成」を参照してください。

通知メソッドおよび通知ルール

ノート:

このセクションで推奨する検証は、トラブルシューティングを目的としたもので、変更を目的としていません。通知メソッドまたは通知ルールを更新すると、望ましくない結果になる可能性があります。

次の項で説明します。

通知メソッド

アウトバウンド・セッションに使用される各データ・ハブに対し、新しい通知メソッドが作成されます。メソッドの名前はhub_nameNotifDeviceで、hub_nameは、メソッド作成の対象のデータ・ハブの名前です。

通知ルール

(選択したアラートを伴う)各アウントバウンド・セッションに対し、通知ルールが作成されます。

ルールの名前はsession_nameNotifRuleで、session_nameは、ルール作成の対象のアウトバウンド・セッションの名前です。

ルールが正常に作成されているか検証するには:

  1. Enterprise Manager Cloud Controlから、「プリファレンス」リンクをクリックします。
  2. 左側のペインで、「通知」の下にある「ルール」をクリックします。

    通知ルール・ページが表示されます。

  3. 対応するルールをクリックし、選択したターゲットおよびメトリックが正しいことを確認します。

データ・フローのヒント

  • 次のJNDI詳細が、使用するデータ・ハブに正しく入力されていることを確認します。

    • JNDI URL

    • ユーザー名

    • パスワード

  • インバウンド・セッション設定の場合、データソース定義でJMSにJNDI資格証明を指定しないでください。

    JMSトピックまたはキューが認証詳細を指定することで保護されている場合は、ユーザー名およびパスワードを指定します。そうでない場合、フィールドは空白のままにしてください。

  • JMSサーバーが起動し実行中であり、必要なJMSトピック名およびキュー名で構成されていることを確認します。

  • インバウンドまたはアウトバウンドのいずれかのセッションがスケジュール済で実行中であることを確認します。

  • インバウンド・セッション・データソースの場合は、トピック詳細が正しく入力されていることを確認し、「接続テスト」をクリックします。

  • 2つのアクティブなインバウンド・セッションで同一のトピック名またはキュー名を使用すると、データ破損の原因となります。

  • インバウンド・セッションの頻度は、外部システムがデータを送信する頻度と同期的または相対的である必要があります。

    たとえば、外部システムが10分に1度データを送信している場合、インバウンド・セッション頻度を2分に設定するのは非効率的です。

  • アウトバウンド・セッションの場合は、受信者またはEL計画(Oracle BAMの場合)が実行中であることを確認します。

  • 効率を上げるため、アウトバウンド・セッションのスケジュール頻度は、そのセッション内で定義されたメトリックをEnterprise Managerが収集する頻度と相対的または同期的であることが必要です。

    たとえば、Enterprise Managerにおいて、アウトバウンド・セッションで定義したメトリックの収集頻度が5分の場合、アウトバウンド頻度をより低く(たとえば1分などに)設定するのは新規データがリモートにある可能性があるため非効率的です。このような場合、アウトバウンド頻度を5分または10分に設定すると効率的です。

    新規のメトリック値がある場合にのみ転送されることに注意してください。

  • 異なるメッセージ形式を持つ2つ以上のアウトバウンド・セッションを同時にスケジュールしないでください。

  • 低い頻度が特に必要な場合以外は、より高い頻度の間隔を設定してください。これにより、Enterprise Manager/JMSサーバー負荷を削減できます。

ログ・ファイル

データを受信できない場合や、ステータスが「失敗」の場合は、ログをチェックしてください。ログをチェックするには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlから、「ジョブ」タブをクリックします。
  2. 「拡張検索」をクリックします。
  3. 「ターゲット・タイプ」で、ドロップダウン・リストから「ターゲットなし」を選択します。
  4. 「ステータス」で、ドロップダウン・リストから「すべて」を選択します。
  5. 「実行」をクリックします。
  6. 検証するジョブをクリックします。
    • インバウンド・セッションの場合、ジョブ名は<Session Name>ISJOBです。

    • アウトバウンド・セッションの場合、ジョブ名は <Session Name>OSJOBです。

  7. SucceededまたはFailedなど、ステータス値のリンクをクリックします。
  8. 「ステップ」をクリックします。
    • インバウンド・セッションの場合、ステップ名はreceiveMetricDataViaJmsです。

    • アウトバウンド・セッションの場合、ステップ名はsendMetricDataViaJmsです。

  9. 次のコマンドを使用して、ログ・ディレクトリ内のIDに基づくステップIDの値および検索ログ(通常$ORACLE_HOME/sysman/logディレクトリにあります)を書き留めます。

    "grep –i "JobWorker stepID" *.trc

    ノート:

    デフォルトのシステム・ログ・ディレクトリは、$ORACLE_HOME/sysman/logです。

  10. 次をチェックします。
    • 例外またはエラー

    • 同一のタイムスタンプに対する(同一のディレクトリ内に存在する)その他の例外のemoms.log

  11. emomslogging.propertiesのログ・レベルをDEBUGに変更し、より詳細なデバッグ情報を取得するためにEnterprise Managerを再起動します。

エンド・ツー・エンド・フローのサンプル・デモ

インテグレータの利便性を図るために、Oracleでは、エンド・ツー・エンド・データ・フローの詳細を説明したサンプル・デモを提供しています。デモにアクセスするには、次のディレクトリに進みます。

$ORACLE_HOME/sysman/bam

アウトバウンド・セッション・サンプルの説明は、ファイルoutboundsession_sample_readme.txtで提供されています。デモに必要なレポートは、READMEファイルで説明するように、ファイルoutboundsession_report.xmlをインポートして作成できます。

インバウンド・セッション・サンプルの説明は、ファイルinboundsession_sample_readme.txtで提供されています。デモに必要なアーティファクトは、READMEファイルで説明するように、ファイルinboundsession_report.xmlをインポートして作成できます。

参考文献

データ交換プロセスにおいて、すべての関連テクノロジを効果的に利用する上で役に立つ、オンライン・リソースを次に示します。