一般ログ・ファイル・モニター基準の構成
Enterprise Managerでは、オペレータが指定したパターンがログ・ファイルで発生しているかどうかをモニターします。管理エージェント・ソフトウェアの所有者は、このパターンを読み取ることができます。この機能を使用して、ホスト上のログ・ファイルに記録された異常な状態をモニタリングすることができます。
ログ・ファイルは目的のパターンの出現について定期的にスキャンされ、スキャン中にそのパターンが出現するとアラートが生成されます。スキャン中、最終スキャン以降に作成された新規の内容が目的のパターンの出現について検索されます。
オペレータは「メトリックと収集設定」ページを使用して、ログ・ファイルのモニタリング基準を指定する必要があります。ログ・ファイルのモニタリング基準を構成するには、まず<log file name, match pattern in perl, ignore pattern in perl>
の形式でモニタリング基準を指定します。
Enterprise Managerコンソールで次のステップを実行します。
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「しきい値」フィルタが設定されているメトリックに表示される表で「ログ・ファイル・パターン一致行数」を検索します。この行の鉛筆アイコンをクリックして、詳細設定の編集: ログ・ファイル・パターン一致行数ページにナビゲートします。
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「モニター対象オブジェクト」表で行を選択し、「編集」または「削除」をクリックして既存の基準を編集または削除できます。基準の構成の詳細は、「モニター対象オブジェクトの指定に関するノート」を参照してください。
オプションとして、管理対象ホスト上の管理エージェントのORACLE_HOMEディレクトリで、次のステップを直接実行します。
- デフォルトでは、一致する行数がログ・ファイルのモニタリングを通じて報告されます。特定のファイルの一致するコンテンツをアップロードできるようにするには、
$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_ifiles
ファイルにファイルの絶対パスを追加します。$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_ifiles.template
ファイルは$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_ifiles
ファイルの作成に必要なテンプレートです。 - セキュリティの目的から、Enterprise Managerによる重要なファイルのモニタリングを恒久的に無効にする必要がある場合があります。これには、重要なファイルの名前を
$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_efiles
ファイルに追加します。$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_efiles.template
ファイルは$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_efiles
ファイルの作成に必要なテンプレートです。
モニター対象オブジェクトの指定に関するノート
一連の列(Log File Name, Match Pattern In Perl, Ignore Pattern In Perl)により、モニター対象の一意の基準を指定します。「モニター対象オブジェクト」表の各行で、モニター対象の一意の基準を指定します。同じログ・ファイルに対し、複数の基準を指定できます。
列 | 説明 |
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ログ・ファイル名 |
この列では、モニター対象のログ・ファイルへの絶対パスを指定します。SQLワイルドカード文字を使用して、複数のファイル名を指定できます。 例: (a) /orahome/log/f1.log この値の場合、1つのログ・ファイルをモニターします。(b) /orahome/log/%.log この値の場合、/orahome/logディレクトリ内の.log接尾辞を持つすべてのファイルをモニターします。 |
Perlでのパターンの一致 |
この列では、一致するパターンを指定します。Perl式がサポートされています。 この列では、ログ・ファイルでモニターする必要のあるパターンを指定します。それぞれのスキャン中に、指定したパターンに一致するものがないかどうかに関してファイルがスキャンされます。 例: (a) Pattern Value = ERRORこのパターンの場合、errorを含むすべての行がtrueになります。 (b) Pattern Value = .*fan.*error.*このパターンの場合、fanおよびerrorを含む行がtrueになります。 |
Perlでのパターンの無視 |
この列では、無視するパターンを指定します。任意のログ・ファイル内で、行に無視するパターンが含まれている場合、一致するパターンを含む行は無視されます。 この列では、無視するパターンを指定します。Perl式がサポートされています。 無視する必要がない場合は、%を指定します。 |
タイムスタンプ |
この列が表示された場合には、常に%を指定してください。 |