ノードごとのRACデータベース/クラスタの更新
クラスタを更新する場合、クラスタ・インスタンスの切替えプロセス中に、そのノードで実行されているすべてのRACデータベース・インスタンスが必ず停止される必要があります。クラスタの更新の後にRACデータベースを更新すると、データベース・インスタンスが2回再起動されます。
管理者が切替えプロセスに対する詳細な制御を必要とする複数の状況が考えられます。たとえば、データベース・インスタンスの複数回の再起動を回避するために、クラスタおよびRACデータベースのノードごとの更新の実行を選択する場合があります。また、ノード固有の事前ステップと事後ステップの実行が必要になる場合もあります。
このオプションでは、次のタスクをノードごとに実行できるようにして、この制御を実現します。
- クラスタ・インスタンスを切り替えます。
- RACデータベース・インスタンスを停止されたままにします。
たとえば、RACデータベースのRACDB_112とRACDB_121が、このクラスタで実行されているとします。この特定のノードで実行されているインスタンスRACDB_112_1とRACDB_121_1は、クラスタ・インスタンスの切り替え後も停止したままになります。
emcli db_software_maintenance -performOperation -name="Update Cluster" -purpose=UPDATE_GI -target_type=cluster -target_list= CLUSTER1 -normal_credential="NC_HOST_CREDS:SYSMAN" -privilege_credential="HOST_PRIV:SYSMAN" -rolling=true -node_list="host1.example.com" –startupDatabase=false -skip_cvu_check=true
- 同じノード上のすべてのRACデータベース・インスタンスを切り替えます。
- このステップはインスタンスRACDB_112_1およびRACDB_121_1を新しいホームに切り替え、再起動します。
たとえば、RACデータベースRACDB_112およびRACDB_121がこのクラスタで実行されているとします。この特定のノードで実行されているインスタンスRACDB_112_1およびRACDB_121_1は、クラスタ・インスタンスが切り替えられた後も停止されたままです。
- SKIP_CVU_CHECK: このフラグを使用すると、CVUチェックをスキップできます(trueに設定した場合)。
UPDATE_GI
操作のオプションのフラグです。 UPDATE_GI
操作を実行し、-target_list
で複数のクラスタを渡す必要がある場合、-node_list
はサポートされません。