フリート・メンテナンスのユーザー・ロールと権限

このトピックでは、すべてのフリート・メンテナンス操作を実行できるようにするために、ユーザーに必要なロールと権限について説明します。

フリート・メンテナンス操作に必要なロールは、EM_PATCH_OPERATORです。このロールを付与するには、Enterprise Managerから「設定」に移動して、「セキュリティ」「管理者」の順に選択します。「作成」ボタンをクリックし、ユーザー名とパスワードを入力します。

表17-1 各種Oracleホームのユーザー・ロールと権限

Oracleホームのタイプ ロール ターゲット権限 リソース権限
単一インスタンス・データベース EM_PATCH_OPERATOR リスナーの権限:
  • ターゲットの構成
  • ブラックアウト・ターゲット
使用対象: 宛先ターゲットのデータベースとリスナー。
操作に使用する通常および特権資格証明の「資格証明の表示」
Oracle Restart (HAS) EM_PATCH_OPERATOR リスナーの権限:
  • ターゲットの構成
  • ブラックアウト・ターゲット
使用対象: パッチを適用するOracleホームから実行している自動ストレージ管理およびOracle可用性サービスのターゲット。
操作に使用する通常および特権資格証明の「資格証明の表示」
RACデータベース EM_PATCH_OPERATOR リスナーの権限:
  • ターゲットの構成
  • ブラックアウト・ターゲット
使用対象: パッチを適用するOracleホームから実行しているRACデータベース・インスタンスおよびリスナー・ターゲット。
操作に使用する通常および特権資格証明の「資格証明の表示」
グリッド・インフラストラクチャ・クラスタ EM_PATCH_OPERATOR リスナーの権限:
  • ターゲットの構成
  • ブラックアウト・ターゲット
使用対象: 宛先ターゲットの自動ストレージ管理、クラスタおよびOracle高可用性サービスの各ターゲット。
操作に使用する通常および特権資格証明の「資格証明の表示」
Exadataパッチ適用 EM_PATCH_OPERATOR リスナーの権限:
  • ターゲットの構成
  • ブラックアウト・ターゲット
使用対象: パッチを適用するExadataデータベース・ターゲット。
操作に使用する通常および特権資格証明の「資格証明の表示」