ローリング・モードおよびパラレル・モードでのパッチ適用の概要
Oracle Real Application Cluster (Oracle RAC)ターゲット、Oracle Grid Infrastructureターゲット(Oracle Exadataの一部であるかどうかは無関係)、Oracle Data Guardターゲット、Oracle Fusion ApplicationターゲットまたはOracle SOAインフラストラクチャ・ターゲットにパッチを適用する場合、ローリング・モードとパラレル・モードのどちらでクラスタのインスタンスにパッチを適用するかを選択できます。
ローリング・モード
クラスタのノードごとにパッチを適用するパッチ適用方法です。たとえば、5つのノードがあるクラスタウェア・ターゲットにパッチを適用する場合は、1つ目のノードを停止し、パッチを適用してから再起動します。その後、すべてのノードにパッチが正常に適用されるまで、このプロセスが次のノードにロールオーバーされます。
ノート:
パッチのReadMeには、パッチの適用にローリング・モードを使用できるかどうかが明記されています。このモードは、ゴールド・イメージ内のすべてのパッチがローリング・モードをサポートしていることを確認した後で使用します。
次の画像は、ローリング・モードの使用時に、2つのノードがあるOracle RACターゲットにパッチが適用される方法を示しています。
図14-4 ローリング・モードのパッチ適用

パラレル・モード
すべてのノードに同時にまとめてパッチを適用するパッチ適用方法です。この方法では、すべてのノードを停止し、同時にすべてのノードにパッチを適用します。
次の画像は、パラレル・モードの使用時に、2つのノードがあるOracle RACターゲットにパッチが適用される方法を示しています。
図14-5 パラレル・モードのパッチ適用
