このマニュアルの使用方法
では、Enterprise Managerによって監視されるデータベース管理のすべてのプラグイン・メトリックを示します。
この章の内容は次のとおりです。
メトリック・リファレンス・マニュアルの構成
このマニュアルは、Microsoft SQL Server、IBM DB2 DatabaseおよびSybase Adaptive Server Enterprise Databaseの章から構成されています。これらの章のメトリックは、カテゴリごとにアルファベット順で並んでいます。
メトリックの情報
各メトリックの情報は、説明とユーザーの処理(可能な場合)で構成されます。
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説明
メトリックについての説明です。これにより、メトリックが定義され、可能な場合はメトリックに関する追加情報が提供されます。
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ユーザーの処理
アラートの原因となっている問題の解決方法を提案します。
メトリック・サマリー表の列の定義
Enterprise Manager Cloud Controlのメトリック・サマリー表は、全メトリック情報の一部です。次の表では、Enterprise Managerのメトリック・サマリー表の列について説明しています。
列のヘッダー | 列の定義 |
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ターゲットのリリース |
ターゲットのリリースで、9.0.2.x、10.1.0.xなどです。リリース番号(たとえば、9.0.2.x)の最後のxは、そのリリースに関連する、それに続くパッチセット番号を表します。 |
収集スケジュール |
管理エージェントがデータを収集する割合。メトリックの収集頻度は、そのターゲット・タイプに対するEnterprise Managerのデフォルトの収集ファイルからのものです。 |
デフォルトの警告のしきい値 |
警告アラートが発生するかどうかを示す値。警告しきい値の評価により、メトリックに対して定義された、指定した連続発生数に対してTRUEの結果が返された場合、アラートは警告の重大度レベルで発生します。 |
デフォルトのクリティカルのしきい値 |
クリティカル・アラートが発生するかどうかを示す値。クリティカルのしきい値の評価により、メトリックに対して定義された、指定した連続発生数に対してTRUEの結果が返された場合、アラートはクリティカルの重大度レベルで発生します。 |
アラート・テキスト |
アラートが生成された理由を示すメッセージ。パーセント記号(%)で囲んだ文字は、変数を表します。たとえば、 |
メトリック、しきい値およびアラートのバックグラウンド情報
メトリックとは、ターゲットの動作の判別に使用する測定単位です。Enterprise Managerでは、メトリックと関連のしきい値を使用して、ターゲットについての問題を管理者に通知するアラートを送信します。
しきい値は、モニターする値が比較される境界の値です。たとえば、「ディスク使用率(%)」メトリックに関連する各ディスク・デバイスに対して、異なる警告およびクリティカルのしきい値を定義できます。Oracleによって事前に定義されているしきい値もあれば、そうでないものもあります。
しきい値に達すると、アラートが生成されます。アラートとは、特定の条件が発生したことを示すインジケータで、次のいずれかの条件を満たすと発生します。
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しきい値に達した場合。
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アラートが消去された場合。
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モニターされているサービスの可用性が変わった場合。たとえば、アプリケーション・サーバーの可用性が稼働から停止になった場合です。
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特定の条件が発生した場合。たとえば、エラー・メッセージがデータベース・アラート・ログ・ファイルに書き込まれるとアラートが発生します。
アラートは、モニター対象の条件を事前定義された一定の間隔で別のプロセスからチェックすることによって、ポーリングベースのメカニズムで検出されます。
関連項目:
メトリック、しきい値およびアラートの詳細は、Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドのターゲットのモニタリングおよび管理を参照してください
編集
Enterprise Managerには、最初からクリティカルのメトリックに対するしきい値が含まれています。警告およびクリティカルのしきい値を使用してアラートが生成され、発生間近の問題について適時に対応できるよう知らせます。
編成のモニタリングに対するニーズに適応するよう、Enterprise Managerで提供されたしきい値を編集し、新しいしきい値を定義することができます。しきい値を定義する際、重要なのは許容された値を選択して不要なアラートを回避し、さらに適時に問題が通知されることです。
システムが通常のある期間にどのように稼働するかを反映するメトリック・ベースラインを定義することで、適時に関連情報を提供するしきい値を設定できます。
「しきい値の編集」ページにリストされるメトリックは、Oracleで提供されるデフォルトのメトリックか、変更可能なしきい値を持つメトリックのいずれかです。