適応しきい値
適応しきい値は、ターゲットのワークロード状態に適応するように静的に計算されたしきい値です。適応しきい値は、すべてのターゲット(エージェントおよびリポジトリの両方がモニターするターゲット)に適用されます。
主要概念
適応しきい値の作成は、次の主要概念に基づきます。
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パフォーマンス評価を目的として、ベースライン期間は、システムの通常動作を特性付けるために使用される期間を表します。ベースライン期間のシステム動作を、別の期間に測定されたシステム動作と比較します。
ベースライン期間には、次の2つのタイプがあります。
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変動ウィンドウ・ベースライン期間: 変動ウィンドウ・ベースライン期間は現在の日付より前の一定の日数として定義されます。この日数で構成されるウィンドウは、現在時刻とともに移動する変動期間を形成します。Enterprise Managerで変動ウィンドウ・ベースラインを定義するために使用できる日数は、次のとおりです。
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7日
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14日
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21日
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30日
例: 変動ウィンドウ・ベースラインを作成するときに、期間として7日の追跡期間を指定したと想定します。この状況では、直前の7日間が本日のすべてのメトリックを観測および比較するためのベースライン期間になります。明日になると、この参照期間から最も古い日が削除され、当日(つまり、翌日)が追加されます。
変動ウィンドウ・ベースラインを使用すると、現在のメトリック値を最近観測された履歴と比較できるので、時間経過に伴うシステムの変化にベースラインを合わせることができます。変動ウィンドウ・ベースラインは、予測可能なワークロード・サイクルを持つシステムに適しています。
ノート:
Enterprise Managerによる変動ウィンドウ統計の計算は、日をサンプリングすることなく、毎日実行されます。
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