適応しきい値メトリックの登録

デフォルトでは、適応しきい値メトリックはすぐに使用できません。Enterprise Managerで使用できるようにするには、定義してシステムに追加(登録)する必要があります。すべてのメトリックに適応しきい値を割り当てられるわけではありません。適応しきい値メトリックは、次のカテゴリのいずれかに分類される必要があります。

  • 負荷

  • LoadType

  • 使用率

  • レスポンス

「高度なしきい値管理」ページから、適応しきい値メトリックを登録できます。

  1. ターゲットのメニュー(この例では「Host」を使用)から、「モニタリング」を選択し、「メトリックと収集設定」を選択します。
  2. 「関連リンク」領域で、「高度なしきい値管理」をクリックします。「高度なしきい値管理」ページが表示されます。

    高度なしきい値のページ

  3. 「アクティブな適応設定の選択」メニューから、「変動ウィンドウ」を選択すると、その他のコントロールが表示され、適応しきい値を計算するために使用される、変動ウィンドウの「しきい値変更頻度」「累積された追跡データ」を定義できます。
    • しきい値変更頻度(ターゲットのタイムゾーン使用)

      • なし: 過去のデータを使用して1セットのしきい値が計算されます。このしきい値のセットは1週間有効です。

        日中と夜間との間、または終日を通して使用状況のパターンに変化がない場合は、「なし」を使用する必要があります。

      • 日中/夜間単位: 過去のデータを使用して、しきい値の2つのセット(日中と夜間)が計算されます。日中のしきい値は前日の日中のデータを使用して計算され、夜間のしきい値は前日の夜間のデータを使用して計算されます。しきい値は、毎日毎晩変更されます。

        日中の時間帯と夜間の時間帯との間に明確なパフォーマンスと使用状況の違いがある場合は、「日中/夜間単位」オプションを使用する必要があります。

      • 平日/週末単位: 過去のデータを使用して、しきい値の2つのセット(平日と週末)が計算されます。平日のしきい値は、前の平日のデータを使用して計算されます。週末のしきい値は、前の週末のデータを使用して計算されます。しきい値は、平日の開始時と、週末の開始時に変更されます。

      • 平日および週末当たりの日中/夜間単位: 過去のデータを使用して、しきい値の4つのセットが計算されます。平日の日中しきい値は、以前の平日の日中データを使用して計算され、平日の夜間しきい値は以前の平日の夜間データを使用して計算されます。週末の日中しきい値は、以前の週末の日中データを使用して計算され、週末の夜間しきい値は以前の週末の夜間データを使用して計算されます。しきい値は、毎日毎晩変更されます。

        平日の日中(7a.m.から7p.m.)

        週末の日中(7a.m.から7p.m.)

        平日の夜間(7p.m.から7a.m.)

        週末の夜間(7p.m.から7a.m.)

      • 曜日単位: 曜日ごとに、7セットのしきい値が計算されます。しきい値は、前週の同じ曜日のデータを使用して計算されます。しきい値は、毎日変更されます。

        「曜日単位」は、曜日ごとに使用状況が大きく異なる場合に使用する必要があります。

      • 曜日当たりの日中/夜間単位: 各曜日の日中と夜間に対して、14セットのしきい値が計算されます。「日中」しきい値は前週の同じ曜日の日中データを使用して計算され、「夜間」しきい値は前週の同じ曜日の夜間データを使用して計算されます。しきい値は、各曜日の日中と夜間で変更されます。

    • 累積された追跡データ

      メトリック・データが収集される期間の合計時間です。7日、14日、21日および28日のいずれかを選択できます。通常は、データが多いほど正確なしきい値を計算できるため、大きい値を選択してください。

  4. 「保存」をクリックして確定します。「適応メトリックの登録」リージョンで、「メトリックの登録」ボタンがアクティブになります。「メトリックの登録」をクリックします。「メトリック・セレクタ」ダイアログが表示されます。

    メトリック・セレクタ

  5. 希望するメトリックを選択して、「OK」をクリックします。選択したメトリックがこのターゲットの適応設定に追加されることを伝える確認ダイアログが表示されます。「はい」をクリックして、アクションを確認します。選択したメトリックが、「適応メトリックの登録」リージョンに表示されます。

    適応メトリックの登録

  6. 適応メトリックとして登録した各メトリックは、しきい値を構成するために選択できます。メトリックを最初に登録したとき、デフォルトでは、Enterprise Managerによって「重大レベル」が有効化され、警告のしきい値が95パーセンタイル、クリティカルのしきい値が99パーセンタイルに設定されます。