適応しきい値の構成

適応メトリックを登録したら、次に、事前定義済しきい値がモニタリング要件を満たさない場合に、しきい値を構成できます。

適応しきい値を構成するには、次の操作を行います。

  1. 「適応メトリックの登録」リージョンから、構成するメトリックを選択して、「しきい値の一括構成」をクリックします。「しきい値の構成」ダイアログが表示されます。

    「しきい値の構成」ダイアログ

  2. しきい値のベースを指定するかどうかを次から選択します。

    重大レベル: 重大レベルをベースにするしきい値では、統計的な関連性を使用して、現在の値が統計的異常値であるかどうかを判断します。アラートのために重大レベルを使用する一番の理由は、ユーザーがしきい値をただ設定するだけではなく、メトリック値の統計上の外れ値を検出しようとするためです。つまり、しきい値はパーセンタイルがベースになります。たとえば、重大レベルを警告しきい値に対して.95に設定すると、収集したメトリック値の5%がこの値の範囲外となり、この値を超える任意の現在値がアラートをトリガーするようにメトリックしきい値が設定されます。.98や.99など、より高い重大レベルを設定するほど、トリガーされるアラートは少なくなります。

    最大パーセント: これらのタイプのしきい値では、選択された期間にわたって測定された最大値の指定されたパーセントに基づいて、しきい値が計算されます。現在値が指定した最大パーセント以上になると、最大パーセント・ベースのアラートが生成されます。たとえば、ある時間グループで1000の最大値が測定され、105が警告レベルとして指定されている場合、1050 (1000の105%は1050)を超える値はアラートを生成します。

    平均パーセンテージ。時間のグループ化およびバケット処理に基づいて、しきい値の平均が計算され、一定期間および時間パーティションの間測定された値の平均に関連するメトリックしきい値を設定できます。平均値は100%です。

    すべてのタイプのアラートに対して、アラートの生成に先立ってメトリックがしきい値を超えることが許容される回数を示す「発生」パラメータを指定できます。

    しきい値のクリア: 選択したメトリックのしきい値がクリアされます。アラートは生成されません。メトリックのしきい値を設定する必要はないが、履歴データを削除したくない場合に、このオプションを使用してください。重要: メトリックを登録解除すると履歴データが削除されます。

    選択したオプションに応じて、「警告」、「クリティカル」および「発生」の設定オプションは異なります。

    計算された平均値に偏差を設定できます。

    「不十分なデータに対するしきい値の処理」メニューでは、有効なメトリックしきい値を計算するために必要なデータが不十分である場合に、Enterprise Managerにより実行される適切なアクションを設定できます。「前のしきい値を保持」「アラートの抑止」の2つのアクションが利用できます。

    「最大許容しきい値」では、超えた場合にクリティカル・アラートが生成されるしきい値の上限を設定できます。最大値の25%未満になると、警告アラートが自動的に生成されます。

  3. 「OK」をクリックして、変更を設定します。