自動診断リポジトリ(ADR): インシデントのフラッド制御
ADRは、トレース、ダンプ、アラート・ログ、状態モニター・レポートなどデータベース診断データを格納するファイルベース・リポジトリです。ADRの統一されたディレクトリ構造および統一されたツール・セットにより、ユーザーおよびOracleサポートは、複数のインスタンスおよびOracle製品間の診断データの相関関係を確認して分析できます。
Enterprise Managerと同様、ADRは、問題を解決するためのインシデントを作成し、問題を追跡します。
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問題はデータベースにおけるクリティカル・エラーです。クリティカル・エラーには、内部エラー(ORA-00600など)やその他の深刻なエラー(ORA-07445(オペレーティング・システム例外)またはORA-04031(共有プールのメモリー不足))が含まれます。
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インシデントとは、問題の1回の発生です。問題(クリティカル・エラー)が複数回発生すると、インシデントはそれぞれの発生分に対して作成されます。インシデントにはタイムスタンプが付与され、ADRで追跡されます。インシデントが発生すると、ADRでは診断インシデント・アラートをEnterprise Managerに送信します。