コマンドライン・ユーティリティを使用したブラックアウトの制御
ブラックアウトは、Oracle Enterprise ManagerコンソールまたはEnterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)から制御できます。ただし、コマンドラインでターゲットのブラックアウトを制御している場合は、同じブラックアウトをEnterprise Managerコンソールで制御しようとしないでください。同様に、Enterprise Managerコンソールでターゲットのブラックアウトを制御している場合は、それらのブラックアウトをコマンドラインで制御しようとしないでください。
コマンドラインでは、次のブラックアウト機能を実行できます。
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即時ブラックアウトの開始
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即時ブラックアウトの停止
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即時ブラックアウトのステータスの確認
ノート:
コマンドラインでブラックアウトを開始すると、ブラックアウトされるターゲットに対して実行を予定されているEnterprise Managerジョブは、すべて予定どおりに実行されます。Enterprise Managerコンソールを使用してブラックアウトを制御する場合は、オプションで、ブラックアウトされているターゲットに対するジョブの実行を防ぐことができます。
Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティを使用してブラックアウトを制御するには:
表8-2 ブラックアウト・コマンドのサマリー
ブラックアウトの操作 | コマンド |
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指定したターゲットまたはターゲット・リストに対して即時ブラックアウトを設定 |
後でブラックアウトの停止またはステータス確認を行うときに指定できるように、ブラックアウトには必ず一意の名前を使用してください。
ターゲットまたはターゲット・リストを指定しない場合、Enterprise Managerではローカル・ホスト・ターゲットがブラックアウトされます。リストを指定するか、 異なるターゲット・タイプの2つのターゲットが同じ名前を使用している場合は、ターゲットのターゲット・タイプを指定する必要があります。 |
即時ブラックアウトの停止 |
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ホスト上のすべてのターゲットに対して即時ブラックアウトを設定 |
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ブラックアウトのステータスの確認 |
Enterprise Managerコマンドラインからのブラックアウトの制御についてさらに学習するには、次の例を使用します。
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データベースdb1およびdb2とOracle Listener ldb2に対して、bk1というブラックアウトを開始する場合は、次のコマンドを入力します。
$PROMPT> emctl start blackout bk1 db1 db2 ldb2:oracle_listener -d 5 02:30
ブラックアウトがすぐに開始され、5日間と2時間30分の間、その状態が続きます。
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管理対象ホスト上のすべてのブラックアウトのステータスを確認するには:
$PROMPT> emctl status blackout
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ブラックアウトbk2をすぐに停止するには:
$PROMPT> emctl stop blackout bk2
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ホスト上のすべてのターゲットに対して即時ブラックアウトbk3を開始するには:
$PROMPT> emctl start blackout bk3 -nodeLevel
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データベースdb1に対して30分間の即時ブラックアウトbk3を開始するには:
$PROMPT> emctl start blackout bk3 db1 -d 30
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データベースdb2に対して5時間の即時ブラックアウトbk3を開始するには:
$PROMPT> emctl start blackout bk db2 -d 5:00