Oracleホームの検出および昇格

Enterprise Managerによって提供されたデプロイメント・プロシージャ以外の方法でOracleソフトウェア・コンポーネントをデプロイすると、Oracleホームは自動的には検出されず、ターゲットとして昇格されません。Oracleホーム・ターゲットを手動で検出して昇格させる必要があります。

Oracleホーム・ターゲットを検出および昇格するには、次のステップに従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「ジョブ」「アクティビティ」の順に選択します。
  2. 「ジョブ・アクティビティ」ページで、表のドロップダウン・リストから「Oracleホーム昇格ターゲットの検出」を選択します。


    ジョブ・アクティビティ・ページ

    「実行」をクリックします。

  3. 「'Oracleホーム昇格ターゲットの検出'ジョブの作成」ページの「一般」タブで、検出の名前を指定します。

    たとえば: OHDiscovery

    オプションで検出の説明を追加できます。


    Oracleホーム昇格ターゲットの検出ジョブの作成ページ

    「追加」をクリックします。

  4. 「検索と選択: ターゲット」ダイアログ・ボックスで、ターゲット・タイプの「ホスト」を選択してから、「すべて選択」をクリックしてリストされるすべてのホスト・ターゲットを選択します。

    「選択」をクリックします。


    Oracleホーム・ターゲットの「検索と選択」ダイアログ・ボックス

  5. 「'Oracleホーム昇格ターゲットの検出'ジョブの作成」ページで、選択したホスト・ターゲットが表に表示されます。

    個々のターゲット選択ページ

  6. 「パラメータ」タブを選択した後、次のいずれかを実行します。
    • 単一のOracleホームを検出するには、ホームへのパスを指定した後、管理エンティティとして「Oracleホーム」を選択します。


      単一のOracleホームの検出

    • インベントリのすべてのホームを検出するには、インベントリへのパスを指定した後、管理エンティティとして「インベントリ」を選択します。


      インベントリのすべてのホームの検出

    • ミドルウェア・ホームのすべてのホームを検出するには、ミドルウェア・ホームへのパスを指定した後、管理エンティティとして「ミドルウェア・ホーム」を選択します。


      MWホームのすべてのホームの検出

  7. 後で使用するためにジョブを保存するには、「ライブラリに保存」をクリックします。送信するには、「発行」をクリックします。検出が成功すると、「ジョブ・アクティビティ」ページに確認メッセージが表示されます。

ノート:

パスを指定せずに検出ジョブを発行すると、ホスト全体の検出が実行されます。管理エージェントでホームが検出できるようにするには、管理エージェントが認識するインベントリに登録する必要があります。デフォルトのインベントリは中央インベントリで、Unixシステムでは/etc/oraInst.loc.にあります。ここに登録されているすべてのホームが自動的に検出されます。

ホストに他のインベントリがある場合は、管理エージェントのインベントリ・リストに追加する必要があります。$EMSTATE/sysman/config/OUIinventories.addに1行追加する必要があります。

ここにインベントリが見つからない場合は、管理エージェントがその存在を認識していないことになり、そこに登録されたいずれのホームも検出されなくなります。