イベント・タイプに固有の環境変数

イベントは、複数のタイプに分類されます。たとえば、mertc_alertイベント・タイプはメトリック・アラートのモデル化に使用されます。SQL問合せを使用して、デプロイメントおよびイベント固有のペイロードのイベント・タイプをリストできます。次のSQLサンプルを使用して、Enterprise Managerに登録されているすべての内部イベント・タイプ名をリストできます。

Select event_class as event_type, upper(name) as env_var_name
from em_event_class_attrs
where notif_order != 0
and event_class is not null
union
select event_class as event_type, upper(name) || '_NLS' as env_var_name
from em_event_class_attrs
where notif_order != 0
and event_class is not null
and is_translated = 1
order by event_type, env_var_name; 

各イベント・タイプに固有の環境変数ペイロードには、OSスクリプトを通じてアクセスできます。次の表に、最もクリティカルなイベント・タイプの通知属性をリストします。

表6-26 メトリック・アラート・イベント・タイプに固有の環境変数

環境変数 説明

COLL_NAME

メトリックを収集するコレクションの名前。

COLL_NAME_NLS

メトリックを収集するコレクションの翻訳された名前

KEY_COLUMN_X

キー列Xの内部名(Xは1から7の数値)。

KEY_COLUMN_X_NLS

キー列Xの翻訳された名前(Xは1から7の数値)。

KEY_COLUMN_X_VALUE

キー列Xの値(Xは1から7の数値)。

KEY_VALUE

メトリック・アラート・イベントに対応するメトリックのモニター対象オブジェクト。

METRIC_COLUMN

メトリック列の名前

METRIC_COLUMN_NLS

メトリック列の翻訳された名前。

METRIC_DESCRIPTION

メトリックの簡単な説明。

METRIC_DESCRIPTION_NLS

メトリックの翻訳された簡単な説明。

METRIC_GROUP

メトリックの名前。

METRIC_GROUP_NLS

メトリックの翻訳された名前

NUM_KEYS

メトリック内のキー・メトリック列の数。

SEVERITY_GUID

このメトリック・アラートに関連付けられている重大度レコードのGUID。

CYCLE_GUID

メトリック・アラートが最初に生成されたときからクリアされるまでの、メトリック・アラート・サイクルの一意の識別子。

VALUE

イベントがトリガーされたときのメトリックの値。

表6-27 ターゲット可用性イベント・タイプに固有の環境変数

環境変数 説明

AVAIL_SEVERITY

ターゲットのステータスが現在の可用性ステータスに変更された要因である遷移重大度。

AVAIL_SEVERITYに指定できる値

  • 15 (ターゲット起動)

  • 25 (ターゲット停止)

  • 115 (エージェント使用不可、クリア済)

  • 125 (エージェント使用不可)

  • 215 (ブラックアウト終了)

  • 225 (ブラックアウト開始)

  • 315 (収集エラー、クリア済)

  • 325 (収集エラー)

  • 425 (使用可能なビーコンなし)

  • 515 (ステータス不明)

AVAIL_SUB_STATE

現在のステータスに対するターゲットのサブステータス。

CYCLE_GUID

メトリック・アラートが最初に生成されたときからクリアされるまでの、メトリック・アラート・サイクルの一意の識別子。

METRIC_GUID

レスポンス・メトリックのメトリックGUID。

SEVERITY_GUID

この可用性ステータスに関連付けられている重大度レコードのGUID。

TARGET_STATUS

ターゲットの現在の可用性のステータス。

TARGET_STATUS_NLS

ターゲットの翻訳された現在の可用性のステータス。

表6-28 ジョブ・ステータスの変更イベント・タイプに固有の環境変数

環境変数 説明

EXECUTION_ID

ジョブ実行の一意のID。

EXECUTION_LOG

実行された最後のステップのジョブ出力。

EXECUTION_STATUS

ジョブ実行の内部ステータス。

EXECUTION_STATUS_NLS

ジョブ実行の翻訳されたステータス。

EXEC_STATUS_CODE

ジョブ実行の実行ステータス・コード。可能な値は、表6-16を参照してください。

STATE_CHANGE_GUID

最新ステータス変更の一意のID

SQL問合せを使用して、デプロイされているイベント・タイプと各イベント・タイプに固有のペイロードをリストできます。次のSQLを使用して、Enterprise Managerに登録されているすべての内部イベント・タイプ名をリストできます。

select class_name as event_type_name from em_event_class;

次のSQLは、metric_alertイベント・タイプに固有の環境変数をリストします。

select env_var_name
  from
    ( Select event_class as event_type, upper(name) as env_var_name
     from em_event_class_attrs
    where notif_order != 0
    and event_class is not null
    union
    select event_class as event_type, upper(name) || '_NLS' as env_var_name
    from em_event_class_attrs
    where notif_order != 0
    and event_class is not null
    and is_translated = 1)
    where event_type = 'metric_alert';

Enterprise Managerコンソールから、イベント・タイプに固有の通知属性の説明を直接取得することもできます。

  1. 「設定」メニューから、「通知」「電子メール形式のカスタマイズ」の順に選択します。

  2. イベント・タイプを選択します。

  3. 「カスタマイズ」をクリックします。

  4. 「事前定義済属性の表示」をクリックします。

接尾辞_NLSで終わる環境変数は、特定の属性の翻訳された値を提供します。たとえば、METRIC_COLUMN_NLS環境変数は、メトリック列属性の翻訳された値を提供します。翻訳された値は、OMSのロケールになります。