イベントの優先度付け

大企業では、システムの負荷が高いときに多くのインシデントとイベントが生成されると考えられます。ビジネスの優先度に従って、これらすべてをタイミングよく効率的な方法で処理する必要があります。どのイベント/インシデントを最初に解決する必要があるかを判断する効果的な優先度付けの方法が必要です。

どのイベント/インシデントの優先度が高いかを判断するために、Enterprise Managerは、ターゲットの「ライフサイクル・ステータス」と「インシデント・タイプ/イベント・タイプ」の2つのインシデント/イベント属性に基づく優先度付けプロトコルを使用します。ライフサイクル・ステータスは、ターゲットの運用ステータスを示すターゲット・プロパティです。ターゲットのライフサイクル・ステータスは、UIから設定/表示できます(ターゲットの「ターゲット設定」メニューから「プロパティ」を選択)。ターゲットのライフサイクル・ステータス・プロパティは、Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)のset_target_property_value動詞を使用して、複数のターゲットに対して同時に設定できます。

ターゲットの「ライフサイクル・ステータス」は、そのターゲットがモニタリングのためにEnterprise Managerに追加されたときに設定されます。その時点で、ターゲットが属する優先度階層(最高レベルは「基幹」、最低レベルは「開発」)を決定します。

ターゲットのライフサイクル・ステータス

  • 基幹(最高の優先度)

  • 本番

  • ステージング

  • テスト

  • 開発(最低の優先度)

インシデント/イベント・タイプ

  • 可用性イベント(最高の優先度)

  • 非情報イベント。

  • 情報イベント