ブラックアウト時のターゲットまたはターゲット・タイプの除外

コンポジット・ターゲットにブラックアウトを作成する場合、デフォルトでコンポジット・ターゲットのすべてのメンバーがブラックアウトの一部になります。EMCLI create_blackoutコマンドを使用してブラックアウトを作成すると、多数のターゲットまたはターゲット・タイプをブラックアウトから除外できます。

特定の状況で、WebLogicドメイン、eBusinessなどのコンポジット・ターゲットをブラックアウトするときに、データベースなどの構成コンポーネントとの関連付けが含まれているターゲット・タイプの場合、ブラックアウトから特定のコンポーネントを除外できます。これは、WebLogicドメインがブラックアウトされるときに、データベースがブラックアウトの間接メンバーとして含められることを意味します。UIを使用して間接メンバーを手動で除外することはできますが、大規模な環境では現実的でない場合があります。EMCLIを使用すると、コマンドライン・ツールを使用してコンポジット・ターゲットの間接メンバーを簡単に除外できます。

たとえば、Weblogicシステムがブラックアウトされた場合、関連付けられているデータベースがブラックアウトに含められます。他のシステムでもそのデータベースが使用されている場合は、そのデータベースを使用する他のシステムの状態が変更されることになります。この状況では、このデータベースをブラックアウトから除外できます。

EMCLI create_blackoutコマンドを使用すると、次の動詞オプションを使用してコンポジット・ターゲット・コンポーネントを除外できます。

  • exclude_targets: 直接ブラックアウト・メンバーのメンバー・ターゲットのリストを指定できます。ブラックアウトのこれらの間接メンバーとそれらのメンバーは、ブラックアウトの一部になりません。たとえば、データベース・システム・ターゲットを指定すると、(除外しない場合は、ブラックアウトの間接メンバーになる)そのターゲットとそれに対応するデータベース・インスタンスがブラックアウトから除外されます。
  • exclude_types: ターゲット・タイプのリストを指定できます。そのタイプの間接メンバーとそれらのメンバーは、ブラックアウトの一部になりません。たとえば、oracle_dbsysを指定すると、(除外しない場合は、ブラックアウトの間接メンバーになる)データベース・システムおよびそれらのメンバーが除外されます。

    exclude_targetsexclude_typesは組み合せて使用できます。

例1: 次の例では、WebLogicドメインでブラックアウトを作成し、データベース・システムおよびそのメンバー・ターゲットを除外します。

emcli create_blackout 
      -name="wlblkout" 
      -add_targets="Weblogic_domain:weblogic_domain" 
      -exclude_types="oracle_dbsys"
      -schedule="duration::30"
      -reason="good reason1"

例2: 次の例では、数百のWebLogicドメインが含まれているグループに対してブラックアウトを作成します。このブラックアウトでは、データベース・システムおよびそのメンバー・ターゲット(Oracleホーム、リスナー、データベース・インスタンスなど)が除外されます。

emcli create_blackout
      -name=Group_Blackout
      -add_targets="Weblogic_Domain_Group:group"
      -exclude_types=oracle_dbsys
      -schedule="duration:1:30"
      -reason="WebLogic Domain Maintenance"

EMCLIまたはcreate_blackout動詞の詳細は、Oracle® Enterprise Managerコマンドライン・インタフェースcreate_blackoutを参照してください。