インシデント・ダッシュボード

インシデント・ダッシュボードにより、インシデントの分散方法を感覚的につかむなどのインシデント管理の様々な側面を追跡してモニターできます。特に、インシデント・ダッシュボードは、カスタム・ビューを使用してインシデント・セットの範囲を制限する別の方法(ビューごとに1つのダッシュボード)を示します。インシデントおよびインシデント分散パターンを解釈する直感的な方法を提供する他に、ダッシュボードはインシデント・ライフサイクル・アクション(承認、割当、コメントの追加など)に対する迅速で容易なアクセスを提供します。

次の図に、インシデント・ダッシュボードを示します。

図5-5 インシデント・ダッシュボード


図はインシデント・ダッシュボードを示しています

インシデント・ダッシュボードの領域

インシデント・ダッシュボードの各部は3つのセクションに分かれています。

ノート:

デフォルトでは、データは自動的に30秒ごとにリフレッシュされます。必要に応じて、リフレッシュ間隔を長くしたり短くしたりすることができます。

  • 「サマリー」領域は次の数値を表示します。

    • 「オープン」インシデント(過去1時間に作成されたインシデントを含む)。

    • 「致命的」インシデント(過去1時間に作成されたか「致命的」に更新されたインシデントを含む)。

    • 「エスカレート済」インシデント(過去1時間にエスカレーションされたインシデントを含む)。

    • 「未割当て」インシデント。

    • 「未確認」インシデント。

    赤くハイライト表示されたインシデント・ダッシュボード要素は即時対応が必要です。サマリー番号をクリックすると、そのインシデント領域に関連するインシデントのみを表示できます。グラフおよびインシデント・リストに表示されたデータは必要に応じて変更されます。

  • 「グラフ」は、現行のインシデント分散のわかりやすい表示および各インシデントの管理ステータスを提供します。グラフの一部をクリックすることで、インシデント・ダッシュボードに表示されているデータをそれらのインシデントのみにフィルタリングできます。

  • 「インシデント・リスト」は、最終更新タイムスタンプで時系列の降順にオープンなインシデントを表示します。このリストから、インシデントに対するエスカレーション、優先度付け、承認、所有者の割当、コメントの追加などの必要なインシデント・ライフサイクル・アクションを実行できます。

インシデント・ダッシュボードの作成

オープンなインシデントのインシデント・ダッシュボードを作成するには、「インシデント・マネージャ」に移動し、インシデント表の上にあるページの左上部にある「ダッシュボード」ボタンをクリックします。

オープンなインシデント・ダッシュボードは便利ですが、さらに一般的なシナリオには、インシデント・ダッシュボードに関心のあるインシデントのデータのみを表示するカスタム・ビューの作成が含まれます。カスタム・ビューの作成の詳細は、「カスタム・ビューの設定」を参照してください。特定のビューのインシデント・ダッシュボードを表示するには、目的のビューをインシデント・マネージャUIの「マイ・ビュー」リストから選択し、「ダッシュボード」をクリックします。

インシデント・ダッシュボードのカスタマイズ

デフォルトのダッシュボードが要件に合わない場合、様々な方法でダッシュボードを変更できます。たとえば、デフォルトのグラフの削除、事前定義済グラフの追加、または既存グラフの変更(グラフのディメンションの変更や円グラフから棒グラフへの変更など)です。

インシデント・ダッシュボードをカスタマイズするには、「サマリー」セクションの上にある「カスタマイズ」をクリックします。変更後、「保存」をクリックして変更内容を保存します。

ノート:

ビューの所有者およびスーパー管理者のみが、ビューのカスタマイズを作成または編集できます。ビューの所有権がない場合、ユーザーは自動リフレッシュの頻度とグラフ・タイプのみを変更できます。ただし、これらの変更は恒久的ではありません。