キー値設定を持つメトリック

キー値設定を持つメトリックは、異なるしきい値で複数のオブジェクトをモニターできるメトリックです。たとえば、「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックは、マウント・ポイントごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を使用して、異なるマウント・ポイントをモニターできます。

テンプレートに、キー値設定を持つメトリックが含まれる場合、このテンプレートをターゲットに適用する際に、3つのオプションのいずれかを選択できます。例として、テンプレートに次のメトリックがある場合を考えてください。

使用可能なファイルシステム領域(%)

マウント・ポイント 演算子 警告のしきい値 クリティカルのしきい値

/

40

20

/private

30

20

/private2

20

20

/u1

30

20

その他すべて

25

15

ホスト・ターゲットには、異なる設定で同じメトリックがあります。

マウント・ポイント 演算子 警告のしきい値 クリティカルのしきい値

/

30

10

/private

25

15

/private2

20

20

その他すべて

25

15

次に各オプションの結果を示します。

1) テンプレートのすべてのキー値設定がターゲットに適用され、ターゲットにある追加のキー値設定は削除されません

このコピー・オプションを使用して、ターゲットにテンプレートを適用した場合、マウント・ポイント、/、/privateおよび/U1に対するテンプレート設定がすべて適用されます。テンプレートの対象ではないマウント・ポイントの既存のターゲット設定はそのままで影響を受けません。その結果、ターゲットでこのメトリックに対して適用される設定は、次のようになります。

マウント・ポイント 演算子 警告のしきい値 クリティカルのしきい値

/

40

20

/private

30

20

/u1

30

20

2) テンプレートのすべてのキー値設定がターゲットに適用され、ターゲットにある追加のキー値設定は削除されます。

このコピー・オプションを使用して、ターゲットにテンプレートを適用した場合、すべてのテンプレート設定がターゲットに適用されます。ターゲット上にのみ存在するオブジェクト固有のしきい値設定は削除され、テンプレート内にのみ存在するオブジェクト固有のしきい値が、ターゲットに追加されます。したがって、ターゲットの最終設定は次のようになります。

マウント・ポイント 演算子 警告のしきい値 クリティカルのしきい値

/

40

20

/private

30

20

/u1

30

20

その他すべて

25

15

3) テンプレートとターゲットの両方に共通のキー値に対する設定のみがターゲットに適用されます

このコピー・オプションを使用して、ターゲットにテンプレートを適用した場合、共通のマウント・ポイント、/と/privateに対する設定のみが適用されます。その結果、ターゲットでこのメトリックに対して適用される設定は、次のようになります。

マウント・ポイント 演算子 警告のしきい値 クリティカルのしきい値

/

40

20

/private

30

20

/private2

20

20

その他すべて

25

15