モニタリングの概要

Enterprise Managerのモニタリング機能により、ご使用のIT環境の無人モニタリングが可能になります。Enterprise Managerには、パフォーマンスと状態メトリックのセットが付属しており、これにより、ご使用環境内の主要コンポーネント(アプリケーション、アプリケーション・サーバー、データベースなど)はもちろんのこと、ホスト、オペレーティング・システム、ストレージなど、それらの依存するバックエンド・コンポーネントのモニタリングも可能です。

各管理対象ホストの管理エージェントによって、そのホストのすべての管理対象コンポーネント(ターゲット)のステータス、状態およびパフォーマンスがモニターされます。ターゲットが停止するか、パフォーマンス・メトリックが警告またはクリティカルのしきい値を超えると、イベントが作成され、Enterprise Managerに送信されます。管理者または関連するパーティには、Enterprise Manager通知システムを通じてトリガーされたイベントを通知できます。

モニターするターゲットの追加は簡単です。Enterprise Managerでは、ターゲットを手動で追加するか、またはホスト上の監視可能なすべてのターゲットを自動的に検出するかを選択できます。Enterprise Managerではまた、新たに追加したターゲットに対するモニタリング設定を自動的およびインテリジェントに適用できます。詳細は、「管理グループおよびテンプレート・コレクション」を参照してください。Enterprise Managerではモニタリングに使用する包括的なメトリックのセットを提供しますが、使用環境に特有の状況をモニターするために、メトリック拡張も使用できます(「メトリック拡張: モニタリングのカスタマイズ」参照)。データ・センターの拡大に従い、各ターゲットを個別に管理することはさらに難しくなるので、Enterprise Managerのグループ管理機能を使用すると、多数のターゲットのセットをグループ化し、多数のターゲットを1つのものとしてモニターおよび管理できます。