Enterprise Manager 10/11gから12c以上への移行

Enterprise Manager 12c以上のインシデント管理機能では、12cの前から存在する即時利用可能なモニタリング設定を活用します。移行はシームレスで透過的です。たとえば、Enterprise Manager 10/11gモニタリング・システムが特定のモニタリング条件に基づいて電子メールを送信する場合、中断なしでそれらの電子メールの受信を継続できます。ただし、12cの機能を利用するには、追加の移行タスクの実行が必要な場合があります。

ノート:

12cより前に生成されたアラートも使用できます。たとえば、クリティカル・メトリック・アラートはクリティカル・インシデントとして使用可能です。

ルール

Enterprise Manger 12cに移行すると、既存のすべての通知ルールが自動的にルールに変換されます。技術的には、最初にイベント・ルールに変換され、各イベント・ルールに対してインシデントが自動的に作成されます。

一般に、イベント・ルールでは、どのイベントがインシデントになるかを定義できます。一方で、Enterprise Managerの強化されたモニタリングの柔軟性も利用できます。

ルールの移行の詳細は、次のドキュメントを参照してください。

  • 付録Aの「Enterprise Manager Cloud Controlの通知の概要」、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド』の通知ルールからルール・セットへの移行に関する項

  • 『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド』の第29章「ルールの更新」

権限の要件

エンタープライズ・ルール・セットおよびそれに含まれるルールの編集/作成には、リソース権限「エンタープライズ・ルール・セットの作成」が必要です。これに対する例外は、移行された通知ルールです。12cより前の通知ルールがイベント・ルールに移行されている場合、元の通知ルールの所有者は、「エンタープライズ・ルール・セットの作成」リソース権限を付与されていなくても自身のルールを編集できます。ただし、新規ルールを作成する場合は、「エンタープライズ・ルール・セットの作成」リソース権限が付与されている必要があります。Enterprise Managerのスーパー管理者は、デフォルトでルール・セットを編集および作成できます。