通知ブラックアウトについて

通知ブラックアウトでは、通知ブラックアウト期間中にターゲットでの通知のみが抑止されます。通知ブラックアウト中もエージェントはターゲットのモニタリングを継続し、OMSでは、ターゲットが現在通知ブラックアウト中であることを示す実際のターゲット・ステータスが表示されます。イベントは通知ブラックアウト中も通常どおり生成されます。イベント通知のみが抑制されます。

ターゲットが通知ブラックアウト中の期間は、ターゲットのサービス・レベル合意(SLA)の計算には使用されません。

ターゲットを通知ブラックアウトにするには、少なくともターゲットに対する「ブラックアウト・ターゲット」権限が必要です。

通知ブラックアウトには、次の2つのタイプがあります。

  • メンテナンス通知ブラックアウト: ターゲットは計画メンテナンス中であり、この期間、管理者は通知を受信したくないと考えています。ターゲットはメンテナンスのために意図的に停止しているため、可用性割合およびSLAの計算時に通知ブラックアウト期間を考慮する必要はありません。このシナリオでは、管理者はメンテナンス通知ブラックアウトを作成する必要があります。

  • 通知のみ通知ブラックアウト: ターゲットで、サーバー・クラッシュなど予期しない停止時間が発生しています。管理者は問題にすでに気づいており、現在解決するために作業しているので、サーバーを修復している間、アラートを受信したくないと考えています。ただし、可用性割合計算では通知ブラックアウト期間の実際のターゲットのステータスを考慮し、それに応じてSLAを計算する必要があります。このシナリオでは、管理者は通知のみ通知ブラックアウトを作成する必要があります。

デフォルトでは、通知ブラックアウトが作成されると、それはメンテナンス通知ブラックアウトです(デフォルトで「メンテナンス中」オプションが選択され、管理者が、通常の通知のみ通知ブラックアウトを作成するには、「メンテナンス中ではありません。」オプションを選択する必要があります)。

通知ブラックアウトは、1つ以上の個別のターゲット、異なるホスト上に存在する複数のターゲットのグループ、または1つのホスト上にあるすべてのターゲットを対象に定義できます。通知ブラックアウトは、即時または将来実行することをスケジュールすることも、特定の期間の経過後に停止することをスケジュールすることもできます。通知ブラックアウトは、必要に応じて作成するか、定期的な間隔で実行するようスケジュールできます。実際のメンテナンス期間中にその作業を完了するのにより長い時間を必要とする(またはより短い時間で済む)ことがわかった場合、管理者は、現在有効な通知ブラックアウトを簡単に延長(または停止)できます。通知ブラックアウト機能は、Enterprise ManagerコンソールとEnterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EMCLI)の両方から利用できます。通常、ターゲットのブラックアウトを独自のメンテナンス・スクリプト内に組み込む管理者には、EMCLIが便利です。

通知ブラックアウト・アクセス

通知ブラックアウトで選択されたすべてのターゲットに対して少なくとも「ブラックアウト・ターゲット」権限を持つEnterprise Manager管理者は、通知ブラックアウトを作成、編集、停止または削除できます。

管理者が選択したターゲット(通知ブラックアウトに直接追加されたターゲット)のすべてに対して「ブラックアウト・ターゲット」権限以上の権限を持っている場合、依存ターゲットの一部またはすべてに対して「ブラックアウト・ターゲット」権限がなくても、管理者は通知ブラックアウトを編集、停止または削除できます。