パフォーマンスおよびリソース・メトリックの概要

パフォーマンスおよびリソース・メトリックは、カーネル構成とパフォーマンスに関する詳細を提供するものであり、問題を識別する助けになります。「CPU負荷」チャートと「空きメモリー」チャートを使用すると、簡単にステータスを確認できます。おおよそのCPUおよびメモリー使用量は「サマリー」タブで調べることができ、「CPU」タブおよび「ホスト・メモリー」タブに詳細が表示されます。

次のメトリックのCPUデータは15分ごとに収集され、「CPU」タブに表示されます。

カーネル情報を表示するために、次のオプションが用意されています。

  • 共有メモリー

  • CPU I/Oは、キャッシュの読取り/書込みの詳細を待機してバッファに格納します

  • 物理I/Oの読取り/書込み、ディスクおよびディスク・ブロックの読取り/書込み

  • 実行キューの長さとページング・アクティビティ

  • 調整可能なカーネル・パラメータ

リソース・メトリックは、オペレーティング・システム、利用できるリソースおよびオペレーティング・システムまたはゾーン上の負荷に関する詳細を提供します。

次の詳細が表示されます。

  • メモリー(合計および使用可能)

  • スワップ(構成済合計および使用可能)

  • CPUの詳細(ベンダー名、型番、周波数、リビジョンおよびマスクなど)

  • CPU当たりのコアおよびスレッド数

  • CPUスレッドごとの使用率を示す棒グラフ

  • Oracle Solarisの異なる周波数におけるすべてのCPUで費やされた時間

  • 時系列上のCPUおよびメモリー使用状況

CPU使用率について

CPU使用率メトリックは、Oracle SolarisおよびLinuxターゲットについて、一定期間のCPUの使用率を表示します。値が異常に高い場合は、システムの負荷が高いことを示しています。この値が常に高い場合には、システム負荷の軽減を検討してください。

CPUデータは、15分ごとに収集されます。デフォルトの表示は、実行キューの長さのグラフィック表示で、1分平均は赤、5分平均は緑、15分平均は黄色の線で示されます。情報を表形式で表示するには、「表ビュー」をクリックします。

CPUメトリックの表示

オペレーティング・システムのカーネルとパフォーマンスのメトリックを表示するには:

  1. 「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。

    「ホスト」ページに、すべての管理対象ホストのリストが表示されます。リストはソートできます。

  2. 管理対象ホストのリストから、ホスト名をクリックします。
  3. 「CPU」タブをクリックすると、メトリックとチャートが表示されます。

    情報はグラフ形式で表示されます。「表ビュー」をクリックして、形式を変更します。時間枠を調整して、過去2時間、4時間、10時間、1日または1週間の履歴データを表示できます。デフォルトでは、CPUおよびシステム負荷が表示されます。グラフから情報を削除するには、選択を解除します。

CPUスレッド使用率について

「CPUスレッド使用率」メトリックでは、マルチスレッドCPUの分析に役立つ、Oracle SolarisおよびLinuxターゲットのCPUスレッド診断が収集されます。CPUスレッドごとに、効率およびメトリックを表示できます。

効率を評価するために、次のグラフを使用できます。

  • 各周波数におけるCPUスレッドの数を示す棒グラフ

  • 異なる周波数において要した時間の割合を示す履歴グラフ

Oracle Solaris 11のプロセッサ・グループ使用率について

CPU使用率に加えて、Oracle Solaris 11オペレーティング・システムの次のプロセッサ・グループ使用率の詳細を表示できます。

  • プロセッサ・グループおよびグループごとのスレッド数のリスト

  • プロセッサ・グループごとのCPU使用率の棒グラフ

  • グループのタイプ(整数パイプラインなど)