システム・インフラストラクチャのユーザー・インタフェースの概要

システム・インフラストラクチャ・プラグインによって収集された情報は、更新されたユーザー・インタフェースに表示されます。各ターゲット・ホームページは、ターゲットのタイプ、およびターゲットでOracle VM Server for SPARCとOracle Solaris Zonesのどちらの仮想化テクノロジが利用されているかによって、若干異なります。

ターゲットのオープン・インシデント、リソース使用率およびメトリックがダッシュボードに表示されるため、ダッシュボードは高可用性と最適化されたパフォーマンスの維持に役立ちます。ユーザー・インタフェースのタブには、より詳細なメトリック情報が含まれています。情報は、ステータスやコンポーネント間の関係をすばやく理解できるように、グラフ、表、チャート、構成図ビューおよびフォトリアリスティック・ビューに表示されます。

ターゲット・ホームページについて

ホームページでは、ステータスをすばやく表示したり、潜在的なリソースの問題を特定したり、特定のターゲットのサービス・リクエストや構成履歴を表示することができます。このページからオープン・インシデントの詳細にドリルダウンして、詳細なメトリックおよびゲストの詳細を表示できます。

ホームページには、「すべてのターゲット」メニューからアクセスできます。各ホームページの上部にダッシュボードがあります。ページの右側にあるタブでより詳細な情報や履歴グラフを使用できます。

ダッシュボードは、重要な情報や厳密にモニタリングする必要がある情報の概要を表示するように設計されています。情報は、ダッシュレットと呼ばれる一連のセクションに表示されます。ダッシュボードには、少なくとも4つのダッシュレットが表示されます。ターゲット・タイプによってダッシュレットの数とコンテンツが決まります。ダッシュレット行の下にある小さなボタンをクリックすると、次の一連のダッシュレットに切り替わります。ナビゲーション・ボタンの下に、ダッシュボードを最小化できる1つのボタンがあります。

図19-1は、Oracle ZFS Storage Serverターゲット・ホームページにある最初の3つのダッシュレットの例です。この例は、ターゲット・タイプとページが最後にリフレッシュされた日付を示しています。最初のダッシュレットにはターゲットの詳細が含まれ、2番目のダッシュレットは、オープン・インシデントの数と重大度レベルを示しています。3番目のダッシュレットは、このターゲットで使用されている容量と使用可能な容量を示しています。赤枠で示すように、「オープン・インシデント」ダッシュレットの下に1つ以上のボタンが表示されます。ボタンをクリックすると、次の一連のダッシュレットに移動します。

図19-2 ダッシュボード


ZFS記憶域のダッシュボード

コンテンツは異なりますが、各ホームページには、ターゲットのステータス、リソース使用率およびメトリックの統合されたビューが表示されます。ダッシュレットに表示される詳細の一部を次に示します。

  • 最初のダッシュレットには、選択したターゲットの名前やステータスなどのターゲットの詳細が表示されます。

  • 2番目のダッシュレットにはインシデント情報が表示されます。このダッシュレットには、現在オープンになっているクリティカル、警告および情報インシデントの数が表示されます。それぞれの数字は、より詳細な情報へのリンクになっています。

  • ターゲット・タイプに固有のリソース使用率、上位統計情報およびメトリック情報が1つ以上のダッシュレットに表示されます。

  • 過去30日間および過去5日間にOracleにファイルされた選択ターゲットのサービス・リクエストの数がダッシュレットに表示されます。

  • 最後のダッシュレットには、最後の構成変更および最終報告インシデントの時間が表示されます。

場合によっては、ダッシュレットのコンテンツをクリックしてドリルダウンし、詳細情報を取得できます。たとえば、「オープン・インシデント」ダッシュレットは、より詳細な情報にリンクしています。インシデントのタイプの横にある数字をクリックすると、ダッシュボードが反転し、インシデントの表が表示され、ターゲット名、シノプシスおよびそのタイプに応じた追加情報が示されます。さらにドリルダウンしてインシデント・マネージャに移動し、最高レベルの詳細を表示できます。

これらのターゲット・タイプのホームページの違いは、「仮想化ホームページについて」および「Oracleエンジニアド・システムのホームページについて」を参照してください。

仮想化ホームページについて

Oracle VM Server for SPARC仮想化テクノロジを使用する場合とOracle Solaris Zone仮想化テクノロジを使用する場合とでは、ターゲット・ホームページが異なります。

仮想化のターゲット・ホームページは次のとおりです。

  • 「仮想化プラットフォーム」ページ

  • 「仮想サーバー」ページ

「仮想化プラットフォーム」ページは、制御ドメインまたはグローバル・ゾーンのホームページです。「仮想化プラットフォーム」ページの左上隅には、関連する各論理ドメインまたはゾーンの「仮想サーバー」ホームページへのリンクを含む、「ターゲット・ナビゲーション」アイコンがあります。

ゾーンおよび論理ドメインについては、「仮想化プラットフォーム」ページに表示されるインシデント数にすべての関連するゾーンとドメインのインシデントが含まれます。たとえば、制御ドメインとすべての関連する論理ドメインが含まれます。

Oracleエンジニアド・システムのホームページについて

Oracle SuperClusterエンジニアド・システムについては、ターゲットのホームページからエンジニアド・システムのコンポーネントをモニタリングできます。モニタリング・ページに、エンジニアド・システムのフォトリアリスティック・ビューと構成図ビューが表示されます。フォトリアリスティック・ビューは、ラック内でのシステムの物理的なレイアウト方法の把握に役立ちます。イメージにマウス・ポインタを重ねると、コンポーネントに関する詳細を表示できます。構成図ビューには、コンポーネント・ラベルとLEDステータスが表示されます。