通知用のメール・サーバーの設定
Enterprise Managerで電子メール通知の送信を行うには、あらかじめ、通知システムで使用する送信メール(SMTP)サーバーを指定する必要があります。設定後は、自分の電子メール通知を定義できます。スーパー管理者権限を持っている場合は、他のEnterprise Manager管理者の通知も定義できます。
送信メール(SMTP)サーバーは、「通知メソッド」ページで指定します。「通知メソッド」ページを表示するには、「設定」メニューから、「通知」、「メール・サーバー」の順に選択します。
ノート:
Enterprise Managerの通知システムを構成するには、スーパー管理者権限が必要です。これには、次のものが含まれます。
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SMTPサーバーの設定
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通知メソッドの定義
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通知電子メール形式のカスタマイズ
1つ以上の送信メール・サーバー名、(必要な場合は)メール・サーバー認証資格証明(「ユーザー名」、「パスワード」および「パスワードの確認」)、通知メッセージの送信者として表示する名前、および電子メール通知の送信に使用する電子メール・アドレスを指定します。送信者のメール・アドレスと呼ばれるこのアドレスは、指定する各メール・サーバー上で有効なアドレスである必要があります。電子メール通知の送信時に問題が発生した場合は、この電子メール・アドレスにメッセージが送信されます。例6-1は、通知メソッドのエントリ例を示しています。
ノート:
このページで指定する電子メール・アドレスは、通知の送信先の電子メール・アドレスではありません。この電子メール・アドレス(通知の送信先)は「パスワード」および「電子メール」ページで指定する必要があります。「設定」メニューから、「プリファレンス」、「Enterprise Managerのパスワードおよび電子メール」の順に選択します。
標準的な使用方法として、各ユーザーは独自の電子メール・アドレスを持つ必要があります。
電子メール・サーバーの構成後、「メール・サーバーのテスト」をクリックして電子メール設定を検証します。「送信者の電子メール・アドレス」フィールドで指定した電子メール・アカウントで、電子メール・メッセージが受信されていることを確認する必要があります。
複数のメール・サーバーを定義すると、電子メール通知配信の信頼性が向上します。少なくとも1つの電子メール・サーバーが稼働している場合は、電子メール通知が配信されます。通知の負荷はOMSによって複数の電子メール・サーバーに分散され、20通の電子メールが送信された後でOMSがこれらのサーバーを切り替えます(サーバーは可用性に従って割り当てられます)。切替えは、oracle.sysman.core.notification.emails_per_connection emomsプロパティで制御されます。
SLB使用時のEnterprise ManagerコンソールURLの設定
サーバー・ロード・バランサ(SLB)がOMSインスタンス用に構成された複数OMS環境がある場合、Enterprise Managerからの電子メールが、電子メールの発信元である特定のOMS URLではなく、SLB URLを介してEnterprise Managerコンソールにユーザーを向けるように、コンソールURLを更新する必要があります。
コンソールURLを変更するには:
例6-1 メール・サーバーの設定
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送信メール(SMTP)サーバー - smtp01.example.com:587, smtp02.example.com
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ユーザー名 - myadmin
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パスワード - ******
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パスワードの確認 - ******
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送信者ID - Enterprise Manager
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送信者の電子メール・アドレス - mgmt_rep@example.com
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セキュアな接続を使用: いいえ: 電子メールは暗号化されません。SSL: 電子メールはSecure Sockets Layer protocolを使用して暗号化されます。使用可能な場合はTLS: メール・サーバーがTransport Layer Security(TLS)プロトコルをサポートしている場合、電子メールはTLSを使用して暗号化されます。サーバーがTLSをサポートしない場合、電子メールは自動的にプレーン・テキストで送信されます。