モニタリング・インフラストラクチャの設定
監視インフラストラクチャの設定の最初のステップは、監視の必要があり、そのためイベントのソースとなる条件を特定することです。無関係なイベントが過度に生成されるのを防ぎ、システムおよび管理者のオーバーヘッドを減少させるために、要件に基づいて、関心がありモニタリング可能な対象を特定する必要があります。管理グループなどのEnterprise Manager機能を使用して、新しいターゲットがモニター環境に追加されたときに、モニタリング設定やコンプライアンス標準などの管理設定を自動的に適用できます。これにより、関心のある条件に対してのみイベントが発生するようにタスクが大幅に簡略化されます。詳細は、「管理グループの使用」を参照してください。
例: 人事管理情報を含むデータベースを24時間使用可能にする必要があるとします。モニタリングする条件の1つは、データベース・ターゲットが稼働中または停止のいずれであるかです。停止であれば、適切な担当者に通知し、できるだけ早く問題を解決してもらう必要があります。モニターする条件にはその他に、パフォーマンスしきい値の違反、アプリケーション構成ファイルの変更、ジョブの失敗などがあります。イベントを使用して、これらのターゲットに直接関連する個別のターゲットおよび問題をモニタリングおよび管理しています。たとえば、個別のデータベースの可用性、CPUおよびI/O負荷などの、個別のホストのしきい値違反をモニターします。またはWebサービスのパフォーマンスも含まれる可能性があります。
通常、主に可用性やキー・パフォーマンス関連メトリックに関心がある場合は、デフォルトのモニタリング・テンプレートを使用し、特定のメトリックのみを収集し、それらのメトリックに対してのみイベントが発生するようにするには、別のテンプレート機能を使用する必要があります。
ジョブ・イベント: ジョブのステータスは、発行されたときから実行済まで、そのライフサイクルを通じて変更できます。各ジョブ・ステータスで、イベントを発生させ、ジョブのステータスを管理者に通知することができます。
一般的なルールとして、イベントは管理者の対応を必要とするジョブ・ステータス値に対してのみ生成される必要があります。これらのジョブ・ステータス値には、「失敗」または「停止中」などの「操作必須」および「問題」ステータス値が含まれます。しかし、不要なイベントでシステムがオーバーロードになるのを防ぐために、ジョブ・イベントは、デフォルトではターゲットに対して有効になっていません。そのため、ジョブに対してイベントを生成する場合には、次の操作を行う必要があります。