1 Apache Tomcatプラグインの概要および前提条件
この項の内容は次のとおりです。
Apache Tomcatプラグインの概要と機能の概要
Apache Tomcatは、JavaサーブレットおよびJSP (Java Server Pages)仕様を実装したオープン・ソースのアプリケーション・サーバーであり、Javaコードの実行環境を提供します。Non-Oracle Middleware plug-in for Apache Tomcatは、Oracle Enterprise Manager 24リリース1を拡張してApache Tomcatを管理できるようにするためのプラグインです。
- Tomcatインスタンスの監視。
- Tomcatインスタンスの構成データの収集および構成の変更の追跡。
- 監視対象メトリックおよび構成データに設定されたしきい値に基づくアラートおよび違反の表示。
- Enterprise ManagerのPublisherレポート機能を経由した、収集されたデータに基づく即時利用可能な豊富なレポートの提供。
- ローカル・エージェントまたはリモート・エージェントによる監視のサポート。ローカル・エージェントは、Apache Tomcatサーバーと同じホストで稼働するエージェントです。リモート・エージェントは、Apache Tomcatが稼働するホストとは異なるホストで稼働するエージェントです。
- Apache Tomcatの次の管理を可能にするOracle Enterprise Managerジョブ:
- アプリケーションの起動
- アプリケーションの停止
- サーバーの起動
- サーバーの停止
- 構成テストの実行
サポートされているバージョン
このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。
- Enterprise Manager 24リリース1
- このプラグインは、Oracle Enterprise Manager 24.1の最新リリースで動作保証されています。
- Apache Tomcatリリース8、8.5、9および10
動作保証されている製品の完全なリストを表示するには、次のステップに従ってEnterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスします。
- My Oracle Support:
http://support.oracle.com
にサインインします。 - 「動作保証」タブをクリックします。
- 「動作保証検索」で、「製品」リストから次のいずれかを選択します。
- Enterprise Managerベース・プラットフォーム - OMS: OMSの動作保証を表示します。
- Enterprise Managerベース・プラットフォーム - エージェント: 管理エージェントの動作保証を表示します。
- 「リリース」リストからリリース・バージョンを選択し、「検索」をクリックします。
Apache Tomcatプラグインの前提条件
- Enterprise Manager (Oracle Management ServerおよびOracle Management Agent)がインストールされている必要があります。
- Apache TomcatでJMXが有効になっていることを確認します。詳細は、JMXリモートの有効化のApacheのドキュメントを参照してください。
Apache Tomcatプラグインのダウンロード
Enterprise Mangerリリース24.1では、TomcatプラグインはOracle Shiphomeで使用できません。Enterprise Managerリリース13.5から既存のTomcatターゲットを使用してアップグレードしている場合、TomcatターゲットもEnterprise Managerリリース24.1に表示されます。
Enterprise Mangerのプラグインは、拡張性ページからダウンロードできます。
- Enterprise Managerで、「設定」に移動し、「拡張性」、「自己更新」の順に選択します。
- 「プラグイン」フォルダを展開し、「ミドルウェア」に移動します。
ノート:
検索オプションに「Apache Tomcat」と入力すると、使用可能なすべてのバージョンを表示できます。 - Apache Tomcatプラグインを見つけて、最新バージョンをダウンロードしてデプロイします。
プラグインをオンライン・モードまたはオフライン・モードでダウンロードできます。オンライン・モードとは、インターネット接続があり、My Oracle SupportからEnterprise Managerを通してプラグインを直接ダウンロードできる環境のことです。オフライン・モードとは、インターネット接続がない、またはMy Oracle Supportからプラグインを入手できない環境のことです。
プラグインのダウンロードの詳細は、『Oracle Enterprise Manager管理者ガイド』のプラグインの管理を参照してください。
プラグインのデプロイ
プラグインは、Enterprise Managerコンソールを使用して、またはEM Command Line Interface (EMCLI)を使用して、Oracle Management Serviceインスタンスにデプロイできます。コンソールでは一度に1つのプラグインをデプロイできますが、コマンドライン・インタフェース・モードでは一度に複数のプラグインをデプロイでき、デプロイメント時間と停止時間が短くなります。
プラグインのデプロイの手順は、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドのプラグインの管理の章を参照してください。
プラグインのアップグレード
自己更新機能は、新規または更新機能が使用可能になるたびに、Enterprise Managerコンポーネントを更新してEnterprise Managerの機能を拡張できます。更新されたプラグインは、Enterprise Managerストア(ダウンロード可能な更新についての情報を得るためにEnterprise Managerによって定期的にチェックされる外部サイト)から入手できます。プラグインを更新するステップは、Oracle Enterprise Manager管理者ガイドのEnterprise Managerの更新の章を参照してください。