9 ジョブ・ビュー
ジョブは、頻繁に実行するタスクの自動化を定義するための作業の単位です。この章では、各ジョブ・ビューとその列について説明します。内容は次のとおりです。
ビューを使用する方法の例は、「例」を参照してください。
MGMT$CA_TARGETS
MGMT$CA_TARGETSビューには、修正処理(CA)に関する基本的な情報が含まれています。
表9-1 MGMT$CA_TARGETS
| 列 | 説明 |
|---|---|
|
CA_NAME |
CAの名前 |
|
CA_ID |
CAの一意の名前 |
|
CA_OWNER |
CAの所有者 |
|
CA_DESCRIPTION |
CAの説明 |
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JOB_TYPE |
CAのジョブ・タイプ |
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TARGET_NAME |
CAに関連付けられているターゲットの名前 |
|
TARGET_TYPE |
CAに関連付けられているターゲットのタイプ |
|
TARGET_GUID |
CAに関連付けられているターゲットの一意のID |
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IS_BROKEN |
CAが破損しているかどうかを指定します。 使用可能な値:
|
MGMT$CA_EXECUTIONS
MGMT$CA_EXECUTIONSビューには、修正処理(CA)の実行のサマリーと各実行のステータス、ターゲットが含まれます。
表9-2 MGMT$CA_EXECUTIONS
| 列 | 説明 |
|---|---|
|
CA_NAME |
CAの名前 |
|
CA_OWNER |
CAの所有者 |
|
CA_ID |
CAの一意の名前 |
|
JOB_TYPE |
CAのジョブ・タイプ |
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EXECUTION_ID |
CAの実行ID |
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SCHEDULED_TIME |
スケジュールされたCAの実行時間 |
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START_TIME |
CAの実行の開始時刻(協定世界時(UTC)) |
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END_TIME |
CAの実行の終了時刻(UTC) |
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TRIGGERING_SEVERITY |
CAをトリガーした重大度 |
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TARGET_NAME |
CAが実行されるターゲットの名前 ノート: この値は、CAが関連付けられているターゲットと異なる場合があります。 |
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TARGET_TYPE |
CAが実行されるターゲットのタイプ |
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TARGET_GUID |
CAが実行されるターゲットの一意のID |
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TIMEZONE_REGION |
実行に関連付けられているタイムゾーン・リージョン |
|
STATUS |
実行のステータスを表します。 使用可能な値:
|
|
STATUS_INTERNAL |
実行の内部ステータス。 |
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STATUS_CODE |
実行のステータス・コード。この列の意味は、ジョブ・タイプおよび実行に対して行われるステップに応じて異なります。このコードは、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。 |
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STATUS_BUCKET |
実行が対応するステータス・バケット。 ノート: この値は、リリースによって、あるいはパッチセットによって異なります。この値をフィルタ基準として使用しないことをお薦めします。 |
|
STATE_CYCLE |
実行のステータスをライフサイクルで表したものが含まれます。 使用可能な値:
|
MGMT$JOBS
MGMT$JOBSビューには、ジョブのスケジュールなど、ジョブに関する情報が表示されます。
表9-3 MGMT$JOBS
| 列 | 説明 |
|---|---|
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JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
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JOB_ID |
ジョブの一意システム識別子 |
|
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
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JOB_DESCRIPTION |
ジョブ機能を説明するオプションのテキスト |
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JOB_TYPE |
ジョブ・タイプ。たとえば、マルチタスク、SQLスクリプト、OSコマンドなどです。 |
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TARGET_TYPE |
ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。 |
|
IS_LIBRARY |
ジョブがジョブ・ライブラリの一部であるかどうかを示します。 |
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IS_RESTARTABLE |
ジョブを再起動できるかどうかを示します。0は、ジョブを再起動できないことを示します。1は、ジョブを再起動できないことを示します。 デフォルトでは、元のジョブ所有者が削除され、ジョブが別の管理者に移譲された場合、ジョブは再起動できません。 |
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START_TIME |
スケジュールされた開始時刻。日次、曜日および日付スケジュールの場合、start_timeはジョブをいつ開始する必要があるかを示します。 |
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END_TIME |
すべての定期スケジュールについて、ジョブを実行する最終日(および時刻)です。日次、曜日および日付スケジュールの場合は、日付部分のみ使用されます。 |
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TIMEZONE_TYPE |
使用可能な値は次のとおりです。
|
|
TIMEZONE_REGION |
指定されたタイムゾーン・リージョン |
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SCHEDULE_TYPE |
使用可能な値は次のとおりです。
|
|
INTERVAL |
schedule_typeが間隔(2)の場合、これはジョブを繰り返す間隔(分)です。 |
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EXECUTION_HOURS |
ジョブが実行される時刻を指定します。時間は24時間形式(0から23まで)を使用して指定されます。 |
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EXECUTION_MINUTES |
ジョブが実行される時刻を指定します。分は0から59までの数字で指定されます。 |
|
MONTHS |
月日ジョブ・スケジュールの場合は、スケジュールの月を示します。 |
|
DAYS |
曜日/日付または曜日ジョブ・スケジュールの場合は、曜日/日付を示します。 曜日は1(日曜)から7(土曜)までの数値で指定されます。 日付は1から31までの数値で指定されます。 |
MGMT$JOB_TARGETS
MGMT$JOB_TARGETSビューには、ジョブが発行されたターゲットが表示されます。
表9-4 MGMT$JOB_TARGETS
| 列 | 説明 |
|---|---|
|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
|
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
|
JOB_ID |
発行されたジョブの一意のID |
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JOB_TYPE |
ジョブ・タイプ。たとえば、マルチタスク、SQLスクリプト、OSコマンドなどです。 |
|
TARGET_NAME |
ジョブが発行されたターゲットの名前 |
|
TARGET_TYPE |
ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。 |
|
TARGET_GUID |
ターゲットの一意のグローバル識別子 |
MGMT$JOB_EXECUTION_HISTORY
MGMT$JOB_EXECUTION_HISTORYビューには、ジョブ実行のサマリーが各実行のステータスおよびターゲットとともに表示されます。
表9-5 MGMT$JOB_EXECUTION_HISTORY
| 列 | 説明 |
|---|---|
|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
|
JOB_OWNER |
ジョブの所有者 |
|
JOB_ID |
ジョブの一意システム識別子 |
|
JOB_TYPE |
ジョブ・タイプ。たとえば、マルチタスク、SQLスクリプト、OSコマンドなどです。 |
|
EXECUTION_ID |
一意の実行識別子 |
|
SCHEDULED_TIME |
ジョブ実行のスケジュールされた時間(TIMEZONE_REGIONで指定されたタイムゾーンを使用) |
|
START_TIME |
ジョブが実行された実際の時刻(UTC) |
|
END_TIME |
ジョブの実行が終了した実際の時刻(UTC) |
|
TARGET_NAME |
ジョブが発行されたターゲットの名前 |
|
TARGET_TYPE |
ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。 |
|
TARGET_GUID |
ターゲットの一意のグローバル識別子 |
|
TIMEZONE_REGION |
ジョブ実行に指定されているタイムゾーン・リージョン |
|
STATUS |
ジョブ実行の現在のステータス 有効な値:
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|
STATUS_INTERNAL |
ジョブ実行の内部整数ステータス |
|
STATUS_CODE |
ジョブ実行のステータス・コード。この整数は、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。 |
|
STATUS_BUCKET |
実行が対応するステータス・バケット ノート: この値は、パッチセットによって変わります。この値をフィルタ基準として使用しないことをお薦めします。 |
|
STATE_CYCLE |
実行のステータスをライフサイクルで表したものが含まれます。 有効な値:
|
|
SOURCE_EXECUTION_ID |
再試行されてこの実行(EXECUTION_ID)の基となった実行。再試行されていない実行の場合、SOURCE_EXECUTION_IDはEXECUTION_IDと同じです。 |
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RETRIED |
この実行が再試行の場合、この値は1に設定されます。そうでない場合、0に設定されます。 |
MGMT$JOB_STEP_HISTORY
MGMT$JOB_STEP_HISTORYビューには、ジョブ実行のステップレベルの詳細が表示されます。
表9-6 MGMT$JOB_STEP_HISTORY
| 列 | 説明 |
|---|---|
|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
|
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
|
JOB_ID |
ジョブの一意システム識別子 |
|
EXECUTION_ID |
一意の実行識別子 |
|
STEP_NAME |
ジョブ・ステップの名前 |
|
START_TIME |
ジョブ・ステップの開始時刻 |
|
END_TIME |
ジョブ・ステップの終了時刻 |
|
STATUS |
ジョブ実行の現在のステータス |
|
TARGET_NAME |
ジョブが発行されたターゲットの名前 |
|
TARGET_TYPE |
ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。 |
|
TARGET_GUID |
ターゲットの一意のグローバル識別子 |
|
OUTPUT |
生成されたジョブ出力 |
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STATUS_INTERNAL |
ジョブ・ステップの内部整数ステータス |
|
STATUS_CODE |
ジョブ実行のステータス・コード。この整数は、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。 |
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STEP_ID |
ジョブ・ステップのステップID |
|
STEP_TYPE |
ジョブ・ステップのステップ・タイプ |
MGMT$JOB_ANNOTATIONS
MGMT$JOB_ANNOTATIONSビューには、ジョブ・ステータスの変更に関する注釈のサマリーが表示されます。
表9-7 MGMT$JOB_ANNOTATIONS
| 列 | 説明 |
|---|---|
|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
|
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
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JOB_STATUS |
ジョブ・ステータス。有効な値は次のとおりです。
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OCCURRENCE_TIMESTAMP |
状態変化が発生した時刻 |
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ANNOTATION_MESSAGE |
注釈テキスト |
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ANNOTATION_TIMESTAMP |
注釈が作成された時刻 |
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ANNOTATED_BY |
注釈を作成したEnterprise Manager管理者 |
MGMT$JOB_NOTIFICATION_LOG
MGMT$JOB_NOTIFICATION_LOGビューには、ジョブ・ステータスの変更の通知配信の詳細が表示されます。
表9-8 MGMT$JOB_NOTIFICATION_LOG
| 列 | 説明 |
|---|---|
|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
|
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
|
JOB_STATUS |
ジョブ・ステータス。 使用可能な値:
|
|
OCCURRENCE_TIMESTAMP |
状態変化が発生した時刻 |
|
DELIVERY_MESSAGE |
通知配信の成功または失敗を示すメッセージ |
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DELIVERY_TIMESTAMP |
ログ・メッセージが作成された時刻 |
MGMT$JOB_FINISHED_EXECS
MGMT$JOB_FINISHED_EXECSビューには、履歴ジョブ実行サマリー・データの詳細が表示されます。
| 列 | 説明 |
|---|---|
| ジョブ情報 | |
| job_id | ジョブのID |
| job_name | ジョブの名前。 |
| job_owner | ジョブの所有者 |
| job_type | ジョブ・タイプ |
| system_job |
ジョブがシステム・ジョブかどうかを示します 使用可能な値:
|
| is_corrective_action | ジョブが修正処理かどうかを示します |
| job_status |
ジョブの現在の状態です。 使用可能な値は次のとおりです。
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| creation_date | ジョブの作成日(UTC: 現在のUTC、タイムゾーン(協定世界時)) |
| job_target_count | ジョブのターゲット数 |
| 実行情報 | |
| execution_id | ジョブ実行のID。 |
| old_status | ジョブ実行の前のステータス |
| status |
ジョブ実行のステータス 使用可能な値は次のとおりです。
|
| status_bucket |
ジョブ実行が属するステータス・バケット 現在の使用可能な値:
ノート: これらの値は、使用するバージョンによって若干異なる場合があります。 |
| status_detail | ジョブ実行ステータスの詳細
使用可能な値:
|
| expected_start_time | ジョブ実行の予想開始時間(UTC: 現在のUTC、タイムゾーン(協定世界時)) |
| start_time | ジョブ実行の開始時間(UTC: 現在のUTC、タイムゾーン(協定世界時)) |
| end_time | ジョブ実行の終了時間(UTC: 現在のUTC、タイムゾーン(協定世界時)) |
| queue_id | ジョブが実行されたキューのID |
| queue_index | キュー内のジョブ実行の索引 |
| triggering_severity | 実行が修正処理である場合に、実行をトリガーした重大度またはポリシー違反のGUIDこれは、mgmt_violations表の情報の問合せに使用できます。
GUIDの例: |
| deleted_target_guid | ジョブの削除されたターゲットのGUID |
| base_priority | 実行のベース優先度スコア。スコアは整数値であり、値が大きいほど実行の優先度が高くなります。
実行の優先度は、ジョブまたは動作対象のターゲットの様々なプロパティに基づいて計算およびキャッシュ(またはキャッシュから取得)します。 優先度は次によって決定されます。
ベース優先度の値が大きいほど、実行の優先度は高くなります。優先度はさらに上下に移動できます。たとえば、特定の実行のステップがエラーで何度も失敗する場合には下に移動し、ステップを準備完了とマークしてから現在の時間までの時間が長くなり、ステップがピックアップされない場合は上に移動します。 |
| count_steps_completed | ジョブ実行の完了ステップ数 |
| count_total_steps | ジョブ実行の合計ステップ数。 |
| retry_count | ジョブ実行の再試行回数。 |
| count_num_of_steps | このジョブの一部として実行されたステップの合計数 |
| count_num_of_params | ジョブ実行のパラメータ数。 |
| ターゲット情報 | |
| target_count | ジョブ・ターゲットの数。 |
| target_guid | ジョブのターゲットのGUID。 |
| target_name | ジョブのターゲットの名前。 |
| target_type | ジョブのターゲットのタイプ。 |
| target_task_name | ジョブのターゲットのタスク名。 |