Exadata Exascaleの高度なモニタリング
高度なパフォーマンス・モニタリングは、Exascaleクラスタからボールト、ストレージ・プールおよびデータベースにわたるIOPS割当ての対話形式のサンキーベースの図で構成されています。ストレージ・プールおよびボールト・レベルでIOPS使用状況の履歴チャートを使用すると、IOPS使用状況を詳細に分析し、様々なレベルでIOPS配分の問題を特定できます。高度なフィルタリング・オプションを使用すると、IOPSのボトルネックを視覚的に識別し、履歴Exascale IOPS使用率のコンテキストでそれらを表示し、特定のエンティティのIOPS配分を調整できます。これらの機能は、Exascaleストレージを使用するデータベースの最大I/Oパフォーマンスを維持するのに役立ちます。
Exascaleホーム・ページの「パフォーマンス」タブには、「IOPS」と「IOPS割当て」の2つの標準モニタリング・セクションがあります。詳細は、『Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイド』の「Exascaleのモニタリング」を参照してください。

「パフォーマンス」タブには、Exadata管理パックの一部である高度なパフォーマンス・モニタリング機能もあります。この高度なパフォーマンス・モニタリングは、Exascaleターゲットの親であるDatabase Machineターゲットでパックが有効になっている場合にのみ使用できます。
高度なパフォーマンス・モニタリング機能には、Exascale IOPS配分を表示するサンキーベースの図があります。次のノードおよびリンクが用意されています:
- Exascaleクラスタ: Exascaleクラスタの名前が表示されます。マウスオーバーすると、IOPS情報が表示されます。
- ストレージ・プール: このクラスタ内でプロビジョニングされているすべてのストレージ・プールが(色分けされて)表示されます。ストレージ・プールをマウスオーバーすると、ストレージ・プールのプロビジョニング可能なIOPS、プロビジョニングされたIOPSおよびRAW IOPSに関する情報が表示されます。
- ボールト: ボールトごとにIOPSをプロビジョニングするストレージ・プールへのリンクとともにボールトが表示されます。ボールトをマウスオーバーすると、ボールトのプロビジョニングされたIOPSに関する情報が表示されます。
- データベース: 最終ノードには、IOPSを消費しているデータベースが表示されます。
- リンク: 2つのノード間のリンクは、IOPSのプロビジョニング方法を示します。マウスオーバーすると、プロビジョニングされたIOPSが表示されます。

次のオプションを使用して、サンキー・ダイアグラムのデータをフィルタ処理できます:
- メトリック期間: メトリック・データ期間は、
「24時間」
または「7日」
です。 - ボールトIOPSの超過: 指定したメトリック期間内にIOPSが超過したかどうかの判断に使用するしきい値。値には、Oracle Enterprise Managerの「ボールト・パフォーマンス」メトリックのしきい値(設定されている場合)が事前に移入されます。
- 発生数: メトリック期間中にIOPSが指定されたしきい値を超えた回数。「メトリック期間」、「ボールトIOPSの超過」および「発生数」の値を指定すると、指定したメトリック期間内に指定した発生数の指定したしきい値を超えるボールトが識別されます。
- ビュー:
「すべて」
を指定すると、すべてのボールトを表示し、前述のフィルタ基準に一致するボールトをハイライト表示できます。ハイライト表示
を指定すると、ハイライト表示されたボールトのみの表示を指定できます。
対象のボールトが識別されたら、ダイアグラム内のノード(Exascaleクラスタ、ストレージ・プールまたはボールト)をクリックして、指定した期間における選択したレベルで消費された総計IOPSのチャートを取得します。チャートは、使用される様々なメディア・タイプごとに個別のチャートに分かれています。チャートには、次の情報が表示されます:
- IOPS (大容量): 大容量ストレージの読取り/書込みIOPS。
- IOPS (Extreme Flash): Extreme Flashストレージの読取り/書込みIOPS。
- IOPS (フラッシュ・キャッシュ): フラッシュ・キャッシュの読取り/書込みIOPS。
チャートに表示する次の参照行を選択できます:
- IOPS参照: フィルタで選択されたIOPSしきい値
- 使用可能なIOPS: 使用可能な最大IOPS