イメージのオプトイン

フリート・メンテナンスには、FPPツールに格納されている既存のイメージを利用して、サポートされているすべてのExadataコンポーネントにパッチを適用するための柔軟性があります。オプトインを使用すると、イメージを新しいバージョンで簡単に更新できるため、ターゲットはシリーズをサブスクライブでき、新しいイメージ・バージョンごとに再サブスクライブする必要はありません。

オプトインはオプションのプロセスです。次のいずれかの条件を満たす場合は、オプトインをスキップできます:

  • 既存のFPPイメージを利用する予定がない
  • 新しいイメージを作成/更新する

既存のFPPイメージをオプトインするには、次のステップに従います:

  1. 次のEM CLIコマンドを使用して、使用可能なすべてのイメージを確認し、FPPイメージのシリーズIDを取得します:
    emcli db_software_maintenance -getImages -all
  2. FPPサーバーに問い合せて、イメージ・シリーズをリストし、使用可能なFPPサーバー・シリーズを確認します。

    EMCLIコマンド形式:

    emcli db_software_maintenance  -setup -getFPPSeries
        -input_file="data:/scratch/<user_name>/fpp/payload.properties"

    必要な情報がすべて含まれる入力ファイルの例:

    "targetName":"<FPP server name>",
          "targetType":"cluster"

    FPPサーバーでは、ターゲット・タイプclusterを使用する必要があります。

  3. 使用可能なすべてのFPPイメージをリストします。

    EMCLIコマンド形式:

    emcli db_software_maintenance  -setup -getFPPImages
        -input_file="data:/scratch/<user_name>/fpp/payload.properties"

    必要な情報がすべて含まれる入力ファイルの例:

    {
        ["seriesId": "<Series ID>",]  
        ["seriesName": "<Series Name>",]
        ["serverName": "<Server Name>"]
    }

    [ ]は、オプションのパラメータを意味します。使用可能なFPPイメージをリストするには、シリーズIDを入力するか、シリーズ名とサーバー名の両方を入力します。

  4. FPPシリーズをオプトインします。このステップでは、イメージ・シリーズ情報がOracle Enterprise Managerに格納されます。

    EMCLIコマンド形式:

    emcli db_software_maintenance  -setup -optInFPPSeries -input_file="data:<fileLocation>"

    db_software_maintenance動詞の詳細は、コマンドライン・インタフェース・リファレンスdb_software_maintenanceを参照してください。setupパラメータの詳細は、コマンドライン・インタフェース・リファレンスdb_sm_setup(FPP)を参照してください。

    必要な情報がすべて含まれる入力ファイルの例:
    • データベース・ノードの入力ファイルの例:

      {    
      "seriesId":"<Series ID>",   
      "targetType":"host",    
      "imageFile":"<imagefile.zip>",   
      "patchManagerLocation":"<location of patch manager>",    
      "currentVersionImageId":"<current image ID>"  
      }
    • スイッチの入力ファイルの例:

      {   
      "seriesId":"<Series ID>",    
      "targetType":"oracle_si_netswitch",    
      "imageFile":"<imagefile.zip>",    
      "currentVersionImageId":"<current image ID>"  
      }
    • ストレージ・サーバーの入力ファイルの例:

      {
      "targetName": "<target name>",  
      "targetType": "oracle_exadata" 
      "patchManagerLocation":<full location path>.
      }

オプトインREST APIの詳細は、『Oracle Enterprise ManagerのREST API』「データベース・メンテナンス - Oracle Fleet Patching And Provisioning (FPP)の使用のRESTエンドポイント」を参照してください。