10 Enterprise Managerの基本機能
Enterprise Manager 24aiの基本インストールには、なんらかのOracleソフトウェア・ライセンスの購入またはサポート契約があれば無償となる機能がいくつか含まれています。
フレームワークの基本機能のサマリー
次の項目は、Oracle Enterprise Manager 24aiのフレームワーク機能に含まれています:
データベース管理の基本機能のサマリー
Standard Edition One、Standard Edition 2、Standard EditionおよびEnterprise Editionデータベースのユーザーは、フレームワークの基本機能とデータベース管理の基本機能を利用できます。次の項目は、Enterprise Manager 24aiのデータベース管理の基本機能に含まれています:
データベース管理の基本機能 | 説明 |
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保護されたデータベースの追加操作の動詞 |
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セグメント・アドバイザ、メモリー・アドバイザなど、様々なデータベース管理タスクに対するアドバイザ操作を開始します。アドバイザの中には、パックのライセンスが必要なものもあります。 |
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ストリーム、レプリケーション、データ・ポンプなどの機能を使用して、データベース間のデータの移動を構成および管理します。 |
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データベース移行ワークベンチを使用してオンプレミス・データベースのワークロードを自律型データベースに移行します。データベース移行ワークベンチには、実際の移行、移行後分析および移行後パフォーマンス比較といった機能が含まれています。 |
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データベース・アラート・ログにレポートされているエラー履歴を表示します。サポート・ワークベンチを使用して、レポートされているクリティカルなエラーを管理および診断します。My Oracle Supportでのレポート用にエラーと関連トレース・ファイルをインシデントにパッケージ化します。 |
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HTTPベースのRESTエンドポイントを使用してSQLコマンドを実行し、データをOracle Management Repositoryから、またはEnterprise Managerで構成されたデータベース・ターゲットから抽出します。 |
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自動ストレージ管理(ASM)、クラスタウェア(Cluster Ready Services(CRS)を含む)など、Oracle Grid Infrastructureのすべてのコンポーネントを管理します。 |
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データベース・バックアップの構成と管理、リカバリ処理の開始、フラッシュバックの構成を行います。スタンバイ・データベースを表示および構成します。最大可用性アーキテクチャに対する高可用性構成を分析します。 |
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OMSがプライマリ・サイトにアクティブ/アクティブ構成でデプロイされます。 ノート: プライマリおよびスタンバイ・サイトを使用した高可用性/障害時リカバリ構成では、Oracle Management RepositoryでRACまたはData Guardを使用するための追加のライセンスが必要になります。詳細は、「Oracle Enterprise Managerの使用制限付きライセンス」を参照してください。 |
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OLAPなどの多次元データ、XMLなどの半構造化データおよびテキストなどの構造化されていないデータを管理します。 |
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表、索引、ビュー、マテリアライズド・ビューなどのデータベース・オブジェクトを管理します。トリガー、プロシージャ、ファンクションなどのPL/SQLやJavaベースのデータベース・プログラムを管理します。データベース初期化パラメータの表示および管理を行います。 |
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オプティマイザ統計とSQL計画を管理します。SQL計画管理の機能の中にはパックのライセンスが必要なものもあります。 |
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シードからPDBを作成し、切断されたPDBからPDBを接続し、PDBを切断します(カスタマイズしていないデプロイメント・プロシージャを使用した単一のターゲットの操作のみ)。 |
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データベース内でリソース・プランを定義し、コンシューマ・グループに割り当てることで、オペレーティング・システム・リソースを管理します。 |
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自動メンテナンス・タスクなどのOracle DatabaseやOracle Enterprise Managerで保守される自動化ジョブを管理します。 |
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データベース・ユーザー、ロール、プロファイルを管理し、仮想プライベート・データベース(VPN)ポリシーを構成します。一部のデータベース・セキュリティ・ページには、Database Vault、Database Firewall and Audit Vaultなどの対応するデータベース・セキュリティ・オプションのライセンスが必要です。 |
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SQL実行履歴を表示したり、SQLの実行やSQLワークシートを使用して非定型SQLを実行します。 |
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制御ファイル、表領域、データファイル、ログ・ファイル、自動UNDO管理を管理します。 |
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自動診断リポジトリで取得したクリティカルなエラーを表示したり、エラーからインシデントを作成してMy Oracle Supportにレポートします。 |
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My Oracle Supportのアップグレード・プランナ。 |
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ワークスペースを定義して構成し、異なるバージョンの表の行の値を異なるワークスペースで管理します。 |
ミドルウェア管理の基本機能のサマリー
次の項目は、Enterprise Manager 24aiミドルウェア管理に含まれています:
ノート:
ターゲットのホームページ自体のみ、ライセンスが不要です。履歴メトリックを参照するメトリック・リンクを含めたすべてのリンクは、対応するミドルウェア管理に含まれており、ライセンスが必要です。
ミドルウェア管理の基本機能 | 説明 |
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Oracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインの検出 |
Oracle WebLogicドメインおよびOracle Fusion Middlewareファームを検出(ドメインにデプロイされているFusion Middlewareコンポーネントの検出も含む)できます。 |
管理コンソールへのドリルダウン |
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlコンソールおよびOracle WebLogic Server管理コンソールなどの管理コンソールの起動やアクセスのためのリンクを提供します。 |
Fusion Middlewareターゲットのホームページ (JVMおよびJVMプール・ターゲットのホームページは除きます。これらの2つのホームページは管理パックに含まれており、ライセンスが必要です。) |
次のターゲット・タイプを含む(これらに限るわけではない)ターゲットのホームページを表示します。
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Oracle Fusion Middleware関連コンポーネントを起動、停止、再起動する機能。 |
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Oracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインのリフレッシュまたは再検出 |
手動で、あるいは事前に定義されたジョブを使用して自動的にOracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインをリフレッシュまたは再検出します。 |
WebLogic ServerおよびSOAインフラストラクチャ・コンポーネントでクリティカルなエラーが発生した際に診断データを自動収集します。データは短時間で簡単にパッケージ化してOracleサポートに送信でき、問題の解決時間を短縮できます。 |
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Enterprise ManagerコンソールからのWLSTコマンドの実行をスケジュールおよび追跡します。 |
Engineered System管理の基本機能のサマリー
Engineered System管理コンポーネントには次が含まれます。
Exadataの管理機能
次の各ページは、Enterprise Manager 24ai Exadata管理に含まれています:
Exadataの管理機能 | 説明 |
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ノート: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。
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概要 – ステータス、スイッチ、ファームウェア・バージョン、ポート・ステータスを示す構成図、ノード・ステータス、アラートのリスト、インシデント。 ノート: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。
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「サマリー」、「ジョブ・アクティビティ」、アラートのリスト |
サーバー、ストレージおよび仮想化の管理機能のサマリー
次の項目は、Enterprise Manager 24aiサーバーおよび仮想化管理に含まれています。これには、Oracle VM Server、Oracle VM Server for X86(Private Cloud Applianceを含む)およびOracle Linux仮想マネージャも含まれます。
サーバー、ストレージおよび仮想化の機能 | 説明 |
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管理 |
ホストのリモート管理機能を提供します。 |
ゲスト仮想マシン(VM)およびホストのチャージバックと測定。 ノート: VMおよびホストのチャージバックは無料です。ライセンスは必要ありません。 |
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ハードウェアおよびソフトウェアの構成データを収集します。 |
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Enterprise Managerが収集したデータを活用し、業務上および技術的な制約の観点から、最適なサーバー統合シナリオを決定します。 |
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サービス・プロセッサ、ハイパーバイザ、グローバル・ゾーン、制御ドメインおよび仮想マシン間の子対親の関係を保持します。 |
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ホストの自動パッチ適用およびUnbreakable Linux Network (ULN)との統合を実行します。 |
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履歴のワークロード傾向を表示します。 |
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Enterprise Managerコンポーネント・サービス(ジョブ、通知など)をモニタリングします。 |
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「インフラストラクチャ・クラウド」メニューから、「ホーム」、「セルフ・サービス」、「リクエスト・ダッシュボード」の各ページに簡単にアクセスできます。 |
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新しいメトリックを作成して、ユーザー環境に固有の状況をモニターします。 ノート: メトリック拡張は、ホスト・ターゲットにのみ無償で使用できますが、その他のターゲットの場合は有償です。 |
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Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Containerの各環境に関連する問題に対してモニタリング属性を提供します。 |
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インフラストラクチャ・ターゲット(ホスト、ストレージ、VM)のイベントおよびインシデントについての通知。 |
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チケッティング・コネクタやイベント・コネクタなどの管理コネクタはEnterprise Managerを他の管理システムと統合します。チケッティング・コネクタは、Enterprise Managerで発生したインシデントに対してヘルプデスク・チケットを発行します。イベント・コネクタでは、イベント情報を他のイベント管理システムと共有します。管理コネクタは、特にインフラストラクチャ・ターゲット(ホスト、ストレージ、VM)のイベントおよびインシデントに使用可能です。 | |
Oracle VMサーバー・ソフトウェアをベアメタル・サーバーにデプロイし、オペレーティング・システムのISOまたはPXEモードを使用してゲストVMを作成します。 |
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リアルタイムおよび履歴のパフォーマンス・モニタリングを実行します。 |
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ストレージ資産の管理を効率化します。 |