1.2 概念

Oracle GoldenGate Veridataの使用を始める前に、次の概念と、一般的に使用されるその他の用語を理解しておいてください。

Oracle GoldenGate Veridataの使用を開始するには、比較するデータを識別し、作業管理に役立つオブジェクトを作成する必要があります。これらのオブジェクトを次の順序で作成します。

  1. 接続: 比較するデータを含むソース・データベースおよびターゲット・データベースへの接続を定義します。Oracle GoldenGate Veridataサーバーは、この接続情報を使用してOracle GoldenGate Veridataエージェントと通信します。
  2. グループ: グループは、1つ以上の比較ペアの論理コンテナです。グループは、ソースおよびターゲットのデータへの接続のセットに関連付けられます。
  3. 比較ペア: 比較ペアとは、データを比較するためのソース表とターゲット表の間の論理的な関係です。比較ペアはグループにリンクされます。
  4. ジョブと修復: 比較ペアを実行するには、ジョブを作成する必要があります。ジョブ構成では、処理される比較グループを決定します。UIでは、ジョブを修復でき、非同期ジョブでサポートされているいくつかのデータベース用のSQLファイルを生成することもできます。
  5. ユーザー、ユーザー・グループおよびロール: 「ユーザー管理」ページからユーザーおよびユーザー・グループを管理できます。ユーザーおよびユーザー・グループを作成、削除および編集できます。ユーザーおよびユーザー・グループには様々なロールが割り当てられ、様々な権限が割り当てられます。Oracle GoldenGate Veridataでは、管理者、スーパーユーザー、モニタリング・オペレータ、詳細モニタリング・オペレータ、修復オペレータ、ジョブ・オペレータおよびコマンドライン・オペレータなどの各種ロールが割り当てられています。
  6. デルタ比較: Oracle GoldenGate Veridataでは、ソース表とターゲット表は比較ペアを使用して構成されます。比較ペアはグループ化され、比較を実行するジョブに追加されます。比較ジョブの後続の実行時には、前のジョブ実行から表のどの部分が変更されているかに基づいて、表の比較を実行できます。これらのジョブはデルタ処理ジョブです。
  7. プロファイル: プロファイルはグローバル処理パラメータのセットで、特定の目的の一意の設定がそれぞれ含まれています。Oracle GoldenGate Veridataには、デフォルトのプロファイルがありますが、独自のプロファイルを作成できます。プロファイルは必要なだけ作成でき、任意のジョブまたは比較ペアに関連付けることができます(ジョブ・プロファイルをオーバーライドするには)。プロファイルの割当ては、実行時に上書きできます。