4.3 Oracle Database 23aiでのOracle Machine Learning for Rサーバーのインストール
Oracle Database 23ai環境内のコンテナ・データベース・ルート(CDB$ROOT)とプラガブル・データベース(PDB)の両方にOML4Rサーバーをインストールする手順を示します。
ノート:
OML4Rサーバーは、CDB$ROOTにインストールしてからPDBにインストールする必要があります。OML4R 2.0バイナリは、Oracle Database 23aiに同梱されています。OML4R 2.0サーバー・コンポーネントをインストールするには、$ORACLE_HOME/R/server/rqcfg.sql
スクリプトを使用します。OML4R 2.0のサポート・ライブラリは、個別にダウンロードしてインストールする必要があります。
rqcfg.sql
スクリプトは、データベースの一部であるOML4R Serverコンポーネントを有効にし、サーバーのいくつかの側面を構成し、一部のOML4Rデータベース・オブジェクトをインストールします。
OML4Rサーバーをインストールする前に、「オンプレミスのOracle DatabaseへのOracle Machine Learning for RのRのインストール」の説明に従ってRをインストールします。
Oracle Database 23aiにOML4R 2.0サーバー・コンポーネントをインストールするには、次の手順を実行します:
- CDB$ROOTにOML4Rサーバーをインストールします:
- SQL*Plusを起動し、
SYSDBA
として接続します。cd $ORACLE_HOME/R/server sqlplus / as sysdba
- ファイルを作成して、そのファイルにインストールの出力を取得します。
SQL> spool install_root.txt
-
show con_name
を使用して現在の接続を確認します。これにより、CDB$ROOT
に接続していることを確認できます。SQL> show con_name CON_NAME ------------------------------ CDB$ROOT
- rqcfg.sqlスクリプトを実行します。
ノート:
第1パラメータはRQSYSスキーマの表領域、第2パラメータはRQSYSスキーマの一時表領域、第3パラメータはORACLE_HOMEのハードコードされた値、第4パラメータはR_HOMEのハードコードされた値です。SQL> @rqcfg.sql
出力が次のように表示されます。Enter value for 1: SYSAUX Enter value for 2: TEMP Enter value for 3: /u01/app/oracle/product/23.4/dbhome_1 Enter value for 4: /usr/lib64/R
install_root.txt
ログ・ファイルで、インストール中に発生したエラーを確認します。
- SQL*Plusを起動し、
- PDBにOML4Rサーバーをインストールします
PDBにOML4Rサーバーをインストールするには、次のコマンドを実行します:
- SQLPlusを終了して再起動します。その後、プラガブル・データベースに移動し、次のコマンドを実行します。
$ sqlplus / as sysdba SQL> alter session set container=ORCLPDB;
SHOW CON_NAME
を使用して現在の接続を確認します。これにより、ORCLPDB
に接続していることを確認できます。SQL> show con_name
出力が次のように表示されます。
CON_NAME ------------------------------ ORCLPDB
- ファイルを作成して、そのファイルにインストールの出力を取得します。
SQL> spool install_pdb.txt
- PDBでrqcfg.sqlスクリプトを実行します。
ノート:
第1パラメータはRQSYSスキーマの表領域、第2パラメータはRQSYSスキーマの一時表領域、第3パラメータはORACLE_HOMEのハードコードされた値、第4パラメータはR_HOMEのハードコードされた値です。SQL> @rqcfg.sql
出力が次のように表示されます。Enter value for 1: SYSTEM Enter value for 2: TEMP Enter value for 3: /u01/app/oracle/product/23.4/dbhome_1 Enter value for 4: /usr/lib64/R
install_pdb.txt
ログ・ファイルで、インストール中に発生したエラーを確認します。- PDB内のOML4R機能へのアクセスをセキュリティ保護するには、新しいユーザーを作成して必要な権限を付与するか、または最小限の権限で既存のユーザーを構成します。データベース・ユーザーを作成するには、「Oracle Machine Learning for Rのデータベース・ユーザーの作成」を参照してください。
- SQLPlusを終了して再起動します。その後、プラガブル・データベースに移動し、次のコマンドを実行します。
- OML4Rのサポート・パッケージをインストールするには、「OML4R Supporting Packagesのインストール」を参照してください。