1 Oracle Machine Learning for Rについて
Oracle DatabaseおよびOracle Autonomous Database上のOracle Machine LearningのコンポーネントであるOracle Machine Learning for R (OML4R)は、オープンソースのRスクリプト言語および環境をエンタープライズ・データ用に準備します。Oracle Machine Learning for Rは、Rを使用したエンドツーエンドの分析プロセスのためのデータベース中心の環境を提供します。OML4Rには、透過層、埋込み実行およびデータベース内モデルなどの機能領域が含まれています。
ノート:
以前のリリースのOML4Rは、Oracle R Enterpriseという名前でした。そのため、APIでは「ore」という接頭辞が使用されています。- 透過層
透過層では、ユーザーはR環境内でオーバーロードされたR関数を実行します。これらの関数は、データベース内で直接実行されるSQL問合せを生成します。これは、R環境のdata.frameプロキシ表およびビューを使用して実現され、データベース内の表およびビューにマップされます。 - データベース内機械学習アルゴリズム
OML4Rは、R式の指定でデータベース内アルゴリズムを使用するための自然なR APIを提供しています。これらのアルゴリズムは、分類、回帰、クラスタリング、属性評価、異常検出、相関ルール、時系列分析および特徴抽出をサポートします。データベース内アルゴリズムの主な機能には、アルゴリズム固有の自動的なデータ準備、パーティション化されたモデルの融合、統合テキスト・マイニングなどがあります。 - 埋込みRの実行
埋込みRの実行を使用すると、ユーザーは、データベース環境によって生成されたRエンジンを使用してユーザー定義関数(UDF)のR関数を実行できます。この機能により、R関数へのデータベース・データのロード処理を自動化し、構造化された結果と構造化されていない結果(イメージを含む)の両方を返すことができます。ユーザーは、データベース・スクリプト・リポジトリにR関数を格納して管理できます。