1.3 Spatial Studioのメタデータおよび接続の管理
この項では、Spatial Studioのメタデータ・スキーマと接続オブジェクトに関する概念情報を示します。
Spatial Studioは、それ自体のすべてのメタデータ(様々なユーザーによって作成されたすべてのデータセットおよび接続の定義など)をメタデータ・スキーマまたはリポジトリと呼ばれる単一のOracle Databaseスキーマに格納します。
このメタデータ・スキーマには重要なすべてのメタデータと状態が格納されているため、Spatial Studioが初期起動時に接続できる必要があります。このメタデータ・スキーマには、Spatial Studio専用のOracle Databaseか、他の目的にも使用される可能性のある任意のスキーマを使用できます(これらのスキーマが、Spatial Studioで使用するためにプロビジョニングされていて、必要最小限の権限がある場合)。
主なタイプの接続はSpatial Studioのエンド・ユーザーによって作成され、エンド・ユーザーは複数の異なるデータベース・スキーマに格納された一連のデータ表にアクセスしたり、1つのプロジェクトでそれらを一緒に調査したりできます。そのようなユーザーが作成した各接続の場合、その接続詳細のみがSpatial Studioのメタデータ・スキーマに格納され、実際の(raw)データがメタデータ・スキーマにコピーまたは抽出されることはありません。
Spatial Studioでの接続の作成時にスキーマのユーザー名およびパスワードが指定された場合、この情報は安全に暗号化されてからメタデータ・スキーマ表に格納されます。ユーザーがそのような接続を基にしたデータセットに依存するプロジェクトを開くと、その時点でパスワードが復号化され、新しいJDBC接続プールが確立されます。その後、この接続プールは、必要な場合にその接続からターゲット表に対して問合せを実行するために、Spatial Studioによって使用されます。
デフォルトでは、接続はプライベートです。つまり、接続を作成したユーザーのみが(プロジェクト内または他の場所で)アクセスできます。たとえば、ユーザーAが接続を作成した場合、ユーザーBはその接続またはその接続からのデータを表示または使用できません。唯一の例外は、ユーザーBが管理ユーザーである場合です。この場合、ユーザーBはすべての接続およびデータセットに完全にアクセスできます。
親トピック: Oracle Spatial Studioの概要