9.5 BLOCKCHAIN_TABLE

このコマンドでは、DBMS_BLOCKCHAIN_TABLE PL/SQLパッケージの拡張機能が使用されます。ブロックチェーン表は、集中管理ブロックチェーン・アプリケーション向けに設計された追加専用の表です。V2ブロックチェーン表は、V1ブロックチェーン表にある機能に加えて、スキーマの進化、委任署名および副署をサポートしています。ブロックチェーン表では、PEMエンコーディングではなく、DERエンコーディングのみがX.509証明書に対してサポートされます。

構文

blockchain_table|bl [add_interval_partitioning|addintpartition] |
[countersign_row|countersign] | desc | [delete_expired_rows|del] |
get_bytes_for_row_hash | get_bytes_for_row_signature | get_digest |
get_signed_digest | [sign_row|sign] |
[sign_row_with_countersignature|signandcountersign] | verify_rows | verify_table | verify_user_chains

次の表に、各サブコマンドの説明を示します。

サブコマンド 説明
add_interval_partitioning | addintpartition 時間隔パーティション化を、既存のパーティション化されていないV1またはV2ブロックチェーン表に追加します。
countersign_row | countersign このコマンドでは、ブロックチェーン表内の指定した行にある副署が取得されます。この副署は、データベース・ウォレットに格納されている表所有者の秘密キーを使用して行データ・コンテンツに署名することで生成されます。
desc このコマンドを使用して、ブロックチェーン表の詳細を説明します。
delete_expired_rows | del ブロックチェーン表にある期限切れの一部の行またはすべての行を削除します。
get_bytes_for_row_hash このコマンドでは、識別した特定の行のバイト(列位置の順での、一連のmeta-data-valueとcolumn-data-valueのペア)の後に続けて、指定したデータ形式でのチェーン内の前の行のハッシュが、row_dataで返されます。
get_bytes_for_row_signature このコマンドでは、ユーザー署名、委任署名または副署の計算に使用されるバイトが返されます。ユーザー署名または委任署名の場合、このコマンドでは、メタデータのない行にあるハッシュのバイトが、row_dataで返されます。
get_digest このコマンドでは、ユーザー指定行または指定したブロックチェーン表について、ダイジェストの暗号化ハッシュが生成され返されます。
get_signed_digest このコマンドでは、データベース・ウォレットに格納されている表所有者の秘密キーを使用して、ブロックチェーン表内のユーザー指定行について(指定されている場合)署名付きダイジェストが生成され返されます。ダイジェスト内の特定の行は、selectorパラメータで指定します。このフィールドのデフォルト値はnullです。signed_bytes、signed_row_indexesおよびschema_certificate_guidも戻されます。
sign_row | sign このコマンドは、以前に挿入された行の行コンテンツに署名を提供するために現在のユーザーが使用できます。
sign_row_with_countersignature | signandcountersign これはSIGN_ROWコマンドの拡張機能であり、ユーザーがデータベースに副署を要求できるようにします。この副署は、データベース・ウォレットに格納されている表所有者の秘密キーを使用して行データ・コンテンツに署名することで生成されます。
verify_rows このコマンドでは、適用可能なすべてのシステム・チェーンにあるすべての行の、low_timestampからhigh_timestampの範囲で作成された行のHASH列値の整合性が検証されます。行の署名は、オプションとして検証できます。
verify_table このコマンドでは、作成時間がbegin_bytes_fileからの行作成時間の最小値とend_bytes_fileからの行作成時間の最大値の間にあるすべての行が検証され、正常に検証された行の数が返されます。
verify_user_chains このコマンドでは、ユーザー・チェーン機能がブロックチェーン表に対して有効になっている場合に、1つ以上のユーザー・チェーンの行が検証されます。

各サブコマンドの構文や例などの詳細は、SQLclコマンドライン・ヘルプでhelp blockchain_tableと入力してください。