Forms Traceの有効化と構成

イベントtとは、ユーザー・アクションの直接的または間接的な結果としてFormsアプリケーション内で発生するものです。イベント・セットは、トレースを開始するときに各イベント番号を個別に指定するのではなく、イベント・セット名を指定することによってユーザーがトレースできるイベントのグループを指定します。

例として、問合せを実行するボタンをユーザーが押す場合などがあります。「Fusion Middleware Control」ページの「Forms」メニューにある「トレース構成」を選択して、トレースするイベントを定義します。このページで、ftrace.cfgファイルの変更がすべて管理されます。

Forms Traceを使用する際には、次のことに注意してください。

  • 最初にトレースをOFFにし、新しい設定でトレースを再度ONにすると、トレースは新しいトレース・グループで有効になります。

  • ftrace.cfgファイルとdefault.envファイルをFusion Middleware Controlで編集する前に、これらのファイルをバックアップする必要があります。

  • ほとんどのWebアプリケーションでは、ページを移動するだけで、保存されていない変更は簡単に失われてしまいます。Fusion Middleware ControlでFormsの構成ファイル、トレース・ファイルまたは環境ファイルに変更を加えた場合は、必ず保存してから他のページへ移動してください。

    変更の保存に必要な時間は、変更を加えた行数によって異なります。たとえば、50行のコメントを追加する変更は、単一のエントリを削除する変更よりも保存に時間がかかります。

イベントとそれに対応するイベント番号のリストは、「トレース可能イベントのリスト」を参照してください。

Forms Traceの構成

「トレース構成」ページにアクセスするには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。

  2. Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するOracle Forms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。

  3. 「Forms」メニュー・リストから「トレース構成」を選択します。「トレース構成」ページが表示されます。

図-48 「トレース構成」ページ

図-48の説明が続きます
「図-48 「トレース構成」ページ」の説明

新しいトレース・グループを作成するには:

  1. Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するForms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。

  2. 「Forms」メニュー・リストから「トレース構成」を選択します。

    「トレース構成」ページが表示されます。

  3. 「追加」をクリックします。

    「追加」ダイアログが表示されます。

  4. 新しいトレース・グループの情報を入力します。

    名前: トレース・グループの名前を入力します。

    : トレース可能イベントの値は、表-41を参照してください。

    コメント: コメントを入力します。

    • トレース・グループ名にスペースを含めることはできません。たとえば、a_b_cというトレース・グループ名を使用できます。

    • 「値」に指定するイベント番号の間は、カンマで区切る必要があります。たとえば、65,66,96,194という値を使用できます。

    • 番号の範囲を使用できます。たとえば、32-46という範囲を使用できます。

  5. 「追加」をクリックします。

    新しいトレース・グループが追加されます。

  6. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

トレース・グループを削除するには:

  1. 「トレース構成」ページで、削除するグループを選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

    トレース・グループが削除され、「トレース構成」ページが再び表示されます。

  3. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

既存のトレース・グループを編集するには:

  1. 「トレース構成」ページで、編集するグループを選択します。
  2. そのトレース・グループの値と説明を入力します。
  3. 変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。

URLパラメータ・オプションの指定

Forms Traceを構成するには、次のコマンドライン・パラメータを使用します。

Record =
Tracegroup =   
Log = <filename> 

次の表では、パラメータの値について説明します。

表-40 Forms Traceのコマンドライン・パラメータ

パラメータ 説明

Record

forms

Forms Traceを有効にします。

Tracegroup

名前、イベント番号またはイベント範囲

記録またはロギング対象となるイベントを指定します。

  • Tracegroupを指定しないと、エラー・メッセージと起動メッセージのみが収集されます。

  • Forms Traceがコマンドラインで有効にされていない場合、Tracegroupは無視されます。

  • 次のようなTracegroupキーワードを使用すると、名前付きのイベント・セットを作成できます。

Tracegroup=<keyword>。<keyword>はftrace.cfgで指定します(たとえば、Tracegroup=MyEvents)。

これにより、名前を付けたセットMyEventsにイベントをロギングできます。

  • 次のようなTracegroupキーワードを使用すると、指定した範囲内のすべてのイベントをロギングできます。

    Tracegroup = 0-3

    これにより、0 <= event <=3によって定義された範囲内のすべてのイベントをロギングできます。

  • 次のようなTracegroupキーワードを使用すると、個別のイベントをロギングできます。

    Tracegroup = 34,67
  • 次のようなTracegroupキーワードを使用すると、イベント・セットを組み合せることができます。

    Tracegroup = 0-3,34,67,SQLInfo