認証サーバー保護付きのForms Services機能
このリリースのOracle Forms Servicesの特定の機能および拡張機能は、認証サーバー保護に使用できます。
その機能および拡張機能は、次のとおりです。
動的リソースの作成
シングル・サインオン・モードでは、ユーザーがFormsアプリケーションに接続しようとしたときに、認証サーバーおよびFormsアイデンティティ・ストアと組み合せてwebgate
でユーザーが認証されます。認証されたユーザーは、Formsサーブレットに送られます。Formsサーブレットは、シングル・サインオンのユーザー名が含まれたユーザーのリクエスト情報を取得します。このユーザー名とアプリケーション名によって、Formsアイデンティティ・ストアでこのアプリケーションに対するユーザーのリソース情報を識別する一意のペアが作成されます。
認可されたFormsユーザーが、リクエストしている特定のアプリケーションのリソース、またはFormsアイデンティティ・ストアのデフォルトのリソースのいずれも持たない場合、ユーザーはリソース・アクセス記述子の作成のために、Forms RAD Servletにリダイレクトされます。このリソースの作成後、ユーザーは元のFormsのリクエストURLにリダイレクトされます。
不足したリソース情報をOracle Forms Servicesで処理する方法は、アプリケーションまたはOracle Forms Services管理者によってカスタマイズできます。次のオプションを使用できます。
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リソースの動的な作成の許可(デフォルト)
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ssoErrorUrlパラメータに指定されている事前定義されたURLへのユーザーのリダイレクト
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Formsのエラー・メッセージの表示
システム管理者は、Forms構成ファイルにリダイレクションURL(絶対URLまたは相対URL)を指定します。
動的ディレクティブのサポート
Formsでのシングル・サインオンの適用はformsweb.cfg
ファイルで行われます。シングル・サインオン・パラメータssoMode
にFALSE
以外の有効な値が設定されている場合は、アプリケーションが認証サーバーによる認証を必要としていることを示します。
このパラメータによって、Forms Servicesインスタンスで、データベース・パスワードを取得するためにシングル・サインオンに依存するアプリケーション・タイプと依存しないアプリケーション・タイプの両方を処理できます。シングル・サインオンはformsweb.cfg
ファイルで構成するので、Fusion Middleware Controlをユーザーが使用し、認証のこの側面を管理できます。
データベース・パスワードの期限切れのサポート
Oracle Forms Services 12cでは、データベース・パスワードが期限切れになり、かつシングル・サインオン・モードで実行されるForms Servicesアプリケーションによりパスワードが更新された場合、ユーザーが入力した新しいパスワードが、Formsアイデンティティ・ストアでこのアプリケーションのリソース・アクセス記述子(RAD)を更新します。この機能により、Formsユーザーのデータベース・パスワードが変更されても、Formsでの認証サーバーによるそのユーザーの認証が引き続き機能します。ただし、Oracle FormsではなくSQL*Plusでパスワードが変更された場合、データベース接続文字列はFormsアイデンティティ・ストアで更新されません。