OPSSでのREST認可資格証明の指定
一部のRESTサービスでは、リクエストを行うには認可が必要です。Oracle Formsアプリケーションの場合、このような認可資格証明は、関連付けられた「キー」の名前とともにOPSSに格納されます。このキー名は、Formsアプリケーションから「資格証明ID」として参照されます。
Formsアプリケーションが実行され、RESTコールが試行されると、アプリケーション開発者が提供した資格証明IDが使用されます。この資格証明ID (またはキー)がOPSSで見つかった場合、その詳細がコールに含まれます。サービスで資格証明が必要であるが、指定されていない場合、コールは失敗します。この失敗の詳細は、FormsのODL (Oracle Diagnostic Logging)にありますが、アプリケーション・コードがこの障害状態を捕捉または処理できない場合、失敗は一般的なFormsエラー・アラートとしてユーザーに表示されることもあります。
場合によっては、RESTサービスによって、認可トークンまたはRESTサーバーURLの複数のバリアントが提供されることがあります。たとえば、RESTサービスの本番バージョン用のものと、機能が改善または追加されたRESTサービスのベータ・バージョン用のものなどです。OPSS資格証明は、RESTサービスにアクセスするFormsアプリケーションを起動するURLのconfig
パラメータに特定の値を指定することで、エンド・ユーザーがバリアントを選択できるように構成できます。config=default
を指定するか、config
パラメータを省略すると、デフォルトのバリアントとして指定されているバリアントが選択されます。URLで指定されたconfig
パラメータに対応するOPSS資格証明がない場合も、デフォルトのバリアントが選択されます。
デフォルトのバリアントのOPSS資格証明のキーは、英数字と特殊文字(アンダースコア[_
]、ドット[.
]およびハイフン[-
])で構成する必要があります。OPSS資格証明キーは大文字と小文字が区別されません。キーは、RESTサービスにアクセスする必要があるアプリケーションの管理者とFormsアプリケーション開発者が共同で選択する必要があります。Formsアプリケーション開発者がキーを提案することもできます。システム管理者は、そのキーがまだ使用されていないことを確認する必要があります。
デフォルト以外のバリアントのOPSS資格証明のキーは、デフォルトのバリアントのOPSS資格証明に等号[=
]と目的の構成セクション名を追加することで構成されます。構成セクション名も、英数字と特殊文字(アンダースコア[_
]、ドット[.
]およびハイフン[-
])で構成する必要があります。