2 Autonomous Transaction Processing専用データベースへの14c (14.1.2.0.0) Oracle Fusion Middlewareオンプレミス・データベースの移行

Oracle Fusion Middleware製品である、Oracle WebCenter ContentOracle WebCenter PortalOracle WebCenter SitesOracle SOA Suite (コンポーネントを含む)、Oracle Enterprise Scheduler ServicesOracle Managed File Transfer、Oracle FormsおよびOracle Reportsのみを対象に、オンプレミス・データベースをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行します。

この項のトピックでは、準備ステップ、移行タスクおよび移行後のタスクについて説明します。

移行の準備

オンプレミス・データベースのOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへの移行を開始する前に、前提条件を満たし、この項で説明する移行前タスクを実行する必要があります。

Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへのオンプレミス・データベースの移行の前提条件

オンプレミス・データベースをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行する前に、次の前提条件を実行します。

ノート:

Oracle Reportsの前提条件は、Oracle ReportsのOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへのオンプレミス・データベースの移行の前提条件で説明されています。

  1. オンプレミス・データベースにOracle Fusion Middlewareバージョン14.1.2.0.0ドメインをインストールして構成します。Oracle Fusion Middlewareバージョンが12c (12.2.1.4.0)の場合は、14c (14.1.2.0.0)リリース・バージョンへのエンドツーエンドのアップグレードを実行します。

    ノート:

    Oracle Formsでは、Oracle Fusion Middlewareバージョンが12c (12.2.1.4.0)の場合、14c (14.1.2.0.0)リリース・バージョンへのエンドツーエンドのアップグレードを実行します。
  2. SQL*Plusおよびimpdpツールを含むOracle Instant ClientをOracle Cloud Infrastructure (OCI)マシンにインストールします。

    Oracle Instant Clientのダウンロードに関する項を参照してください。
Oracle ReportsのOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへのオンプレミス・データベースの移行の前提条件

オンプレミス・データベースをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行する前に、次の前提条件を実行します。

ノート:

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) VMは、専用Autonomousデータベースと同じテナンシに配置する必要があります。

  1. 15GB以上のメモリー(RAM)と60GB以上のディスク領域(合計ストレージ)を使用してOCI VMを構成します。

  2. 再起動後にGUIを有効にするには、OCI VMに環境グループ「サーバー(GUI使用)」をインストールします:

    sudo su - root
    yum groupinstall "Server with GUI"
    ln -sf '/lib/systemd/system/runlevel5.target' '/etc/systemd/system/default.target'
    exit
  3. 次のコマンドを使用してTiger VNCをインストールします:

    sudo su - root
    yum install tigervnc-server
    exit

    マシンを再起動したら、VNCサーバーを手動で起動する必要があります。

  4. 次のように、システム・ディスク・パーティションのサイズを変更して、ボリュームにディスク領域をさらに割り当てます:

    1. 増やすボリューム・ファイル・システムを決定します:

      lsblk
    2. ルート・パーティションを拡張し、マシンを再起動します:

      sudo growpart /dev/sda 3
      sudo reboot
  5. 次のように画面解像度を指定して、現在のユーザーとしてVNCサーバーを手動で起動します:

    vncserver -geometry 1280x1024

    ノート:

    VNCサーバーを初めて起動する場合は、パスワードを作成する必要があります。解像度はモニターのサイズより大きくしないでください。

  6. 現在インストールされているOracle Fusion Middleware OSパッケージおよびカーネルが最新であることを確認します:

    sudo yum -y update
  7. Oracle Fusion Middleware OSパッケージがインストールされているかどうかを確認します。

    システム要件と仕様のドキュメントのオペレーティング・システム要件の情報を使用して、パッケージを手動で確認できます。

    いずれかのパッケージがインストールされていない場合は、Oracle Linux 7の場合は次のコマンドを実行します:

    sudo yum install <PACKAGE_NAME_WITHOUT_VERSION>*.x86_64

移行前のタスク

オンプレミス・データベースをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行する前に、次の移行前のタスクを実行します:

資格証明の作成

Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースOracle Cloud Infrastructure (OCI)オブジェクト・ストレージ間で認証するデータベース資格証明を作成します。

OCI認証用の資格証明を作成するには:
  1. ユーザー・アカウントの認証を生成します。
  2. Oracle Cloud Infrastructure (OCI)ホストで次の環境変数を設定します:
    export LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib/oracle/18.5/client64/lib:$LD_LIBRARY_PATH
    export PATH=/usr/lib/oracle/18.5/client64/bin:$PATH
    export TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files>
    export ORACLE_SID=<Database name> (Optional)

    ここで、TNS_ADMINはOCIホストでデータベース・ウォレットをダウンロードした場所であり、ORACLE_SIDはデータベース名です。

  3. Oracle Instant Clientがインストールされているディレクトリに移動します:
    cd /usr/lib/oracle/18.5/client64/bin
  4. sqlplusに接続します:
    connect admin/<admin_password>@<database_service_name_found_in_tnsnames.ora>

    たとえば:

    connect ADMIN/<admin_password>@fmwatpdedic2_tp
  5. 次のプロシージャを実行します。この例では、ユーザー名とパスワードを独自のクラウド資格証明に置き換えます:
    BEGIN
      DBMS_CLOUD.CREATE_CREDENTIAL(
      credential_name => '<userXX_cred>',
      username =>  '<OCI_Username>',
      password =>  '<Your_Auth_Token_Here>');  
    END;
    /
    
Oracle Cloud Infrastructure VMでの14c (14.1.2.0.0)製品バイナリのインストール

14c (14.1.2.0.0)製品バイナリが新しいORACLE_HOMEにインストールされていることを確認します。

14c (14.1.2.0.0) Oracle Fusion MiddlewareインストーラをオンプレミスVMからOCI VMにコピーします。インストーラ・ファイルをオンプレミスからOCIホストにコピーするには、ファイルをOracle Cloud Infrastructure (OCI)オブジェクト・ストレージにアップロードし、このファイルをOCI VMにダウンロードする方法もあります。Oracle Autonomous Database on Dedicated Exadata Infrastructureの使用を参照してください。

インストーラ・ファイルをコピーしたら、製品をインストールします。Oracle Fusion Middlewareライブラリのページを参照してください。

スキーマ・バージョン・レジストリのバックアップの作成

オンプレミス・ホスト上のUpgrade Assistantを使用して、オンプレミス・データベースに既存のスキーマ・バージョン・レジストリのバックアップを作成します。

スキーマ・バージョン・レジストリのバックアップを作成するには:

  1. オンプレミス・ホストで、ORACLE_COMMON/upgrade/binディレクトリに移動し、オンプレミス・データベースで次のコマンドを実行します:
    ./ua -backupRegistry 
    
    Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistant 12.2.1.4.0
    Enter the Database Connect String(host:port/service or host:port:SID or TNS connect string):
    myhost.us.example.com:1521/myservice.us.example.com
    Enter the DBA User Name: sys as sysdba
    Enter the DBA Password: <DBA Password>

    スキーマ・バージョン・レジストリは./registry.xmlに保存されます。

  2. レジストリ・ファイルをOracle Cloud Infrastructureオブジェクト・ストレージにアップロードします。Oracle Autonomous Database on Dedicated Exadata Infrastructureの使用を参照してください。

    このレジストリ・ファイルは、クラウド・オブジェクト・ストレージからOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースOracle Cloud Infrastructure (OCI) VMにダウンロードできるようになりました。

移行タスク

オンプレミス・データベースをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行するには、次の項のステップを完了します:

オンプレミス・データベースのエクスポートおよびドメイン・テンプレートの作成のステップはオンプレミス・ホストで実行され、残りのステップはOCIホストで実行されます。

データ・ダンプ・ファイルへのオンプレミス・データベースのエクスポート

Oracle Data Pumpを使用して、オンプレミス・データベースからOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースにデータをエクスポートします。

オンプレミス・データベースからデータ・ダンプ・ファイルにデータをエクスポートするには:

  1. オンプレミス・データベース・ホストで環境変数を設定します:
    setenv ORACLE_HOME <DB_$OH>
    setenv ORACLE_SID <SID>
    setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$PATH

    ここで、DB_$OHはデータベースのOracle_Homeであり、SIDはデータベースのサービスIDです。

  2. SQL*Plusを起動します:
    sqlplus
  3. SYSDBA権限を持つSYSユーザーとしてデータベースに接続します:
    CONNECT / AS SYSDBA
  4. 製品のスキーマ・ユーザーを確認します:
    Select username,default_tablespace, temporary_tablespace from dba_users where username like '<Schema_Prefix>%';

    ノート:

    製品に適用可能なユーザーのみを選択する必要があります。スキーマの作成時に指定したスキーマ接頭辞がユーザー名に含まれていることを確認します。
  5. スキーマ・ユーザーのスキーマのロックを解除し、変更をコミットします:
    ALTER USER <Schema_Prefix_User> IDENTIFIED BY <Schema_Password> account unlock;
    commit;

    ステップ4の結果を使用して、ロック解除するスキーマを決定できます。

    スキーマのロックを解除するコマンドの例:

    
    ALTER USER upg_stb identified by <Schema_Password> account unlock;
  6. データベース・サーバーに新しいディレクトリを作成します:

    たとえば、ディレクトリ/scratch/DP/soaを作成します:

    CREATE OR REPLACE DIRECTORY test_dir AS ‘/scratch/DP/soa’;

    ノート:

    このフォルダ構造がオンプレミス・データベース・ホストに存在することを確認します。
  7. ステップ4で特定したすべてのユーザーに、データベース・ディレクトリへのアクセス権を付与します:
    GRANT read, write ON DIRECTORY test_dir TO <Schema_Prefix_User>;

    たとえば、SOAINFRAORASDPMIAUMDSOPSSSTBおよびWLSスキーマのディレクトリへのアクセス権をユーザーに付与するには:

    GRANT read, write ON DIRECTORY test_dir to upg_soainfra, upg_orasdpm, upg_iau, upg_mds, upg_opss, upg_stb,
    upg_wls;
  8. exitコマンドを使用してSQLを終了します。
  9. expdpコマンドを使用して、すべてのスキーマを一度にエクスポートします。

    たとえば:

    expdp \"sys@<DB_SID> as sysdba\" dumpfile=soa_infra.dmp logfile=product.log directory=test_dir
    schemas = upg_orasdpm,upg_iau,upg_mds,upg_opss,upg_stb,upg_wls

    ここで、DB_SIDは、オンプレミス・データベースのサービスIDです。

    ノート:

    スキーマ・サイズが大きい場合は、expdpコマンドを実行して、各スキーマを個別にエクスポートできます。

    Oracle Enterprise Scheduler (ESS)でスキーマおよびPROCOBJデータをエクスポートするには、次のexpdpコマンドも実行する必要があります:

    expdp \"sys/<DB_SID> as sysdba\" dumpfile=<dumpfilename>.dmp logfile=product.log full=y INCLUDE=PROCOBJ\:\"LIKE \'<Schema_Prefix>\%\'\" INCLUDE=GRANT INCLUDE=ROLE_GRANT directory=test_dir
Oracle Forms製品のユーザーが独自のユーザー定義スキーマ("abc"ユーザーなど)を作成した場合は、次の例のように、オンプレミス・データベースでコマンドを実行します:
#Set the environment variables and connect to the database as SYS user using sqlplus,
and then select the users that are applicable to Oracle Forms product. Refer steps 1 to 4.

ALTER USER abc identified by <Schema_Password> account unlock;
GRANT read,write on DIRECTORY test_dir to abc;
commit;
# Export the schemas using expdp
expdp system/<SYS_PWD>@<DB_SID> schemas=abc directory=test_dir dumpfile=abc_meta.dmp logfile=abc1.log

オンプレミス・ドメインのドメイン・テンプレートの作成

ドメイン・テンプレート・ビルダーを使用して、カスタム・ドメイン・テンプレートを作成します。

ドメイン・テンプレート・ビルダーを使用してオンプレミス・ドメインのドメイン・テンプレートを作成するには:

  1. オンプレミス・ドメイン・ホストでドメイン・テンプレート・ビルダーを起動します:

    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/config_builder.sh

  2. 「ドメイン・テンプレートの作成」画面で:
    1. 「ドメイン・テンプレートの作成」を選択し、「ドメインをソースとして使用」を選択します。
    2. 「ソースの場所」フィールドで、ソース・ドメイン・ディレクトリの場所を指定するか、参照してドメイン・テンプレートを作成する既存のドメイン・ディレクトリの場所を選択します。
    3. 「テンプレートの場所」フィールドで、JARファイル名と場所を指定するか、参照してテンプレートが存在する既存のドメイン・ディレクトリを選択し、新しいテンプレートを作成します。
    4. 「次」をクリックします。
  3. 「テンプレート情報」画面で情報を確認し、「次」をクリックします。
  4. 「テンプレートのサマリー」画面で情報を確認し、「次」をクリックします。
  5. 「構成の進行状況」画面には、テンプレート作成の進行状況が表示されます。構成プロセスが完了したら、「次」をクリックし、「終了」をクリックして、構成を終了します。
  6. 作成したこのドメイン・テンプレートをOracle Cloud Infrastructure (OCI)ドメイン・ホストにコピーします。

Oracle Cloud Infrastructureオブジェクト・ストレージへのデータ・ダンプ・ファイルおよびテンプレートのアップロード

このタスクを使用して、新しいストレージ・バケットを作成し、そこにエクスポート・ファイルをアップロードします。

データ・ダンプ・ファイルおよびテンプレートをOracle Cloud Infrastructure (OCI)オブジェクト・ストレージにアップロードするには:

  1. サポートされるブラウザを開き、Oracle Cloud Infrastructureコンソールにサインインします。
  2. ナビゲーション・メニューナビゲーション・メニュー・アイコンをクリックし、「オブジェクト・ストレージ」「オブジェクト・ストレージ」をクリックします。
  3. 「コンパートメント」ドロップダウン・リストのルート・テナンシで、ダンプ・ファイルおよびテンプレートをアップロードするコンパートメントを選択します。
  4. 「バケットの作成」をクリックし、バケット名を入力します。

    たとえば、この場合は、wcc_ins_db_migrationと入力します。

  5. デフォルトの暗号化オプションを保持し、「作成」をクリックします。
  6. 作成したバケット名(この場合はwcc_ins_db_migration)をクリックします。
  7. 「アップロード」をクリックし、オンプレミス・マシンのtest_dirフォルダにダウンロードされたダンプ・ファイル<dumpfilename>.dmpを選択して、そのファイルをアップロードします。
  8. オブジェクトのリストで、アップロードされたダンプ・ファイルを見つけてオブジェクトの省略記号アイコンをクリックし、「オブジェクト詳細の表示」をクリックしてURLパスをコピーします。
  9. ステップ8ステップ9を繰り返して、オンプレミス・ドメイン用に作成したドメイン・テンプレートを、ダンプ・ファイルをアップロードしたバケットwcc_ins_db_migrationにアップロードします。「オンプレミス・ドメインのドメイン・テンプレートの作成」を参照してください。

ユーザーおよび表領域の作成

Oracle Instant Clientを使用して、ユーザーおよび表領域を作成します。

  1. OCI VMで次の環境変数を設定します:
    export LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib/oracle/18.5/client64/lib:$LD_LIBRARY_PATH
    export PATH=/usr/lib/oracle/18.5/client64/bin:$PATH
    export TNS_ADMIN=/home/opc/idm
    export ORACLE_SID=FMWATPDedic2 (Optional)

    ここで、TNS_ADMINはOCIホストにデータベース・ウォレットをダウンロードした場所であり、ORACLE_SIDOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベース名です。

  2. Oracle Instant Clientがインストールされているディレクトリに移動します:
    cd /usr/lib/oracle/18.5/client64/bin
  3. sqlplusに接続します:
    connect admin/<admin_password>@<database_service_name_found_in_tnsnames.ora>

    たとえば:

    connect ADMIN/<admin_password>@fmwatpdedic2_tp
  4. Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースで表領域を作成します

    「データ・ダンプ・ファイルへのオンプレミス・データベースのエクスポート」のステップ4の結果を使用して、作成する表領域を決定できます。

    表領域を作成するコマンドの例:

    CREATE TABLESPACE "MIG2_IAS_WEBCENTER"
    CREATE TABLESPACE "MIG2_IAS_PORTLET"
  5. Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースでユーザーを作成します:

    ノート:

    ユーザーは製品に基づいて作成する必要があります。

    「データ・ダンプ・ファイルへのオンプレミス・データベースのエクスポート」のステップ4の結果を使用して、作成するユーザーを決定できます。

    ユーザーを作成するコマンドの例:

    Create user MIG2_WEBCENTER identified by <user_password> DEFAULT TABLESPACE MIG2_IAS_WEBCENTER TEMPORARY TABLESPACE MIG2_IAS_TEMP ;
    Create user MIG2_PORTLET identified by <user_password>  DEFAULT TABLESPACE MIG2_IAS_PORTLET TEMPORARY TABLESPACE MIG2_IAS_TEMP;
  6. 表領域内のディスク領域をすべてのユーザーに無制限に付与します:

    ステップ4の結果を使用して、表領域内のディスク領域を無制限に付与するユーザーを決定できます。

    たとえば、MIG2_WEBCENTERユーザーに無制限の表領域を付与するには:

    (Optional) ALTER USER MIG2_WEBCENTER IDENTIFIED BY <password>;
    GRANT UNLIMITED TABLESPACE to MIG2_WEBCENTER;
  7. すべてのユーザーがスキーマ内のオブジェクトを作成できるようにする権限を付与します:
    GRANT CONNECT, create view, create table, create procedure, create trigger, create synonym, create sequence, create type to <user_name>;

    たとえば、WCS_WLS_RUNTIMEユーザーに権限を付与するには:

    GRANT CONNECT, create view, create table, create procedure, create trigger, create synonym, create sequence, create type to WCS_WLS_RUNTIME;

    Oracle Enterprise Scheduler (ESS)ユーザーの場合、次の権限も付与する必要があります:

    grant execute on DBMS_LOCK to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on UTL_FILE to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on UTL_RAW to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on DBMS_LOB to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on DBMS_SCHEDULER to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on DBMS_XMLDOM to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on DBMS_APPLICATION_INFO to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on DBMS_UTILITY to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on DBMS_SESSION to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on DBMS_OUTPUT to <Schema_Prefix_User>;
    grant execute on SYS.DBMS_ASSERT to <Schema_Prefix_User>;
    
    grant select on sys.v_$instance to <Schema_Prefix_User>;
    grant select on sys.gv_$instance to <Schema_Prefix_User>;
    grant select on sys.v_$session to <Schema_Prefix_User>;
    grant select on sys.gv_$session to <Schema_Prefix_User>;
    grant select on sys.v_$parameter to <Schema_Prefix_User>;
    
    grant create any job to <Schema_Prefix_User>;
    grant create job to <Schema_Prefix_User>;
    grant manage scheduler to <Schema_Prefix_User>;
    
    grant select on dba_scheduler_jobs to <Schema_Prefix_User>;
    grant select on dba_scheduler_job_run_details to <Schema_Prefix_User>;
    grant select on dba_scheduler_running_jobs to <Schema_Prefix_User>;
    grant select on dba_scheduler_job_classes to <Schema_Prefix_User>;

    ノート:

    ATP-Dデータベースへの移行後に、オンプレミス・データベースで作成されたものと同じESSユーザーを作成し、そのユーザーに必要なすべての付与を実行していることを確認してください。

Oracle Autonomous Transaction Processing専用データベースへのデータ・ダンプ・ファイルのインポート

このタスクを使用して、スキーマのデータをインポートします。

データ・ダンプを使用して、データ・ダンプ・ファイルをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースにインポートするには:

  1. Oracle Cloud Infrastructure (OCI)ホストで次の環境変数を設定します:
    export LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib/oracle/18.5/client64/lib:$LD_LIBRARY_PATH
    export PATH=/usr/lib/oracle/18.5/client64/bin:$PATH
    export TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files>
    export ORACLE_SID=<Database_name> (Optional)

    ここで、TNS_ADMINはOCIホストでデータベース・ウォレットをダウンロードした場所であり、ORACLE_SIDはデータベース名です。

  2. Oracle Instant Clientがインストールされているディレクトリに移動します:
    cd /usr/lib/oracle/18.5/client64/bin
  3. (オプション) sqlplusに接続します:

    ノート:

    TNS_ADMINがすでに設定されており、データベースに接続できる場合、このコマンドの実行は必須ではありません。
    connect admin/<admin_password>@<database_service_name_found_in_tnsnames.ora>

    たとえば:

    connect ADMIN/<admin_password>@fmwatpdedic2_tp
  4. (オプション) exitコマンドを使用してSQLを終了します。

    ノート:

    TNS_ADMINがすでに設定されており、データベースに接続できる場合、このコマンドの実行は必須ではありません。
  5. 次のコマンドを実行して、データ・ダンプ・ファイルをスキーマのATP-Dデータベースにインポートします:
    impdp admin/<password_of_admin_user_for_ATP-D_host>@<database_service_name_found_in_tnsnames.ora> credential=<credential_name> dumpfile=<schema_export_dump_file_cloud_object_storage_location exclude=user TABLE_EXISTS_ACTION=REPLACE

    例:

    impdp admin/<password_of_admin_user_for_ATP-D_host>@fmwatpdedic2_tp credential=def_cred_name dumpfile=https://objectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com/n/atpdpreview2/b/wcc_install_mig1/o/ocs.dmp exclude=user TABLE_EXISTS_ACTION=REPLACE

    Oracle Enterprise Scheduler (ESS)では、データ・ダンプ・ファイルをATP-Dデータベースにインポートする場合、次のimpdpコマンドも実行する必要があります:

    impdp admin/<password_of_admin_user_for_ATP-D_host>@<database_service_name_found_in_tnsnames.ora> credential=<credential_name> dumpfile=<PROCOBJ_schema_export_dump_file_cloud_object_storage_location> TABLE_EXISTS_ACTION=REPLACE
  6. 次のプロシージャを実行して、.logおよび.sqlファイルをオブジェクト・ストレージに移動します:
    BEGIN
      DBMS_CLOUD.PUT_OBJECT(
      credential_name => '<userXX_cred>',
      object_uri =>  '<the_storage_bucket_URL>/import.log',
      directory_name =>  '<data_dump_dir>',
      file_name =>  'import.log');
    END;
    /
  7. import.logファイルにエラーがあるかどうかを確認します。
ユーザー定義スキーマでは、オンプレミス・データベースから"abc"ユーザーをエクスポートした場合、次の例のようにコマンドを実行します:
#Set the environment variables and navigate to the directory where Oracle Instant Client is installed, and then log into the database as an admin user using sqlplus. Refer steps 1
to 3.

CREATE TABLESPACE "USERS";
Create user abc identified by <Schema_Password> DEFAULT TABLESPACE USERS TEMPORARY TABLESPACE TEMP;
GRANT UNLIMITED TABLESPACE to abc;
GRANT CONNECT, create view, create table, create procedure, create trigger, create synonym, create sequence, create type to abc;
commit;
#connect as abc user
connect abc/<password>@fmwatpdedic2_tp;
CREATE TABLE DEPT("DEPTNO" NUMBER(2,0),"DNAME" CHAR(14 BYTE),"LOC" CHAR(13 BYTE));
CREATE TABLE EMP("EMPNO" NUMBER(4,0),"ENAME" CHAR(10 BYTE), "JOB" CHAR(9 BYTE), "MGR" NUMBER(4,0),"HIREDATE" DATE,"SAL" NUMBER(7,2),"COMM" NUMBER(7,2), "DEPTNO" NUMBER(2,0));
commit;
# Drop the current table in the database and recreate the new table as in the dump file using impdp
impdp admin/<admin_password>@fmwatpdedic2_tp credential=DEF_CRED_NAME /
dumpfile=https://objectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com/n/atpdpreview2/b/FormsInstallDBMigration/o/abc_meta.dmp /
TABLE_EXISTS_ACTION=REPLACE
 

スキーマ・バージョン・レジストリのリストア

オンプレミス・データベースからOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースにスキーマ・バージョン・レジストリを移行するには、専用Autonomousデータベースでスキーマ・バージョン・レジストリをリストアする必要があります。

スキーマ・バージョン・レジストリをリストアする前に:

  • レジストリは、オンプレミス・ホストからOCIホストにダウンロードまたはコピーする必要があります。

  • ua restoreRegistryにOPatchを適用している必要があります。OPatchを適用するには、32089134を参照してください。

    ノート:

    OPatchを適用しない場合、ドメインの作成時に問題が発生する可能性があります。

ATP-Dデータベースにインポートされたスキーマについてのみ、スキーマ・バージョン・レジストリをリストアできます。

スキーマ・バージョン・レジストリを専用Autonomousデータベース(ATP-D)にリストアするには:

  1. 14c (14.1.2.0.0) Oracle Fusion Middleware製品ディストリビューションをOracle Cloud Infrastructure (OCI) VMにインストールします。
  2. 「スキーマ・バージョン・レジストリのバックアップの作成」で作成したregistry.xmloracle_common/upgrade/binディレクトリにコピーします。
  3. oracle_common/upgrade/binディレクトリに移動します。
  4. 次のコマンドを実行します。
    ./ua -restoreRegistry
    
    Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistant 12.2.1.4.0
    Enter location of Schema Version Registry backup file:
    /home/opc/wcc/12215/oracle_common/upgrade/bin/registry.xml
    Restoring from /home/opc/wcc/12215/oracle_common/upgrade/bin/registry.xml
    Enter prefix or * for list:
    <Schema_Prefix>
    Enter the Database Connect String:
    (host:port/service or host:port:SID or TNS connect string)
    jdbc::oracle:thin:@<TNS_alias>?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>
    # Example of Database Connect String: jdbc:oracle:thin:@fmwatpdedic2_tp?TNS_ADMIN=/home/opc
    Enter the DBA User Name: 
    <user_name>
    Enter the DBA Password:
    <password>
    Schema Version Registry restored from /home/opc/wcc/12215/oracle_common/upgrade/bin/registry.xml
    Rows removed: 0. Rows inserted: 12

    ノート:

    registry.xmlファイルの完全な場所を入力し、完全なデータベース接続文字列を渡す必要があります。

構成ウィザードを使用した新規ドメインの作成

構成ウィザードを使用し、オンプレミス・ドメイン用に作成したドメイン・テンプレートを使用して、Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースOracle Cloud Infrastructure (OCI) VMに新しいドメインを作成します。

ノート:

移行中、ドメインのソースとターゲットのprocess group名は同じである必要があります。そうでない場合、OCI VMからこの情報を検索する必要がある場合は、OCI VMのインポート済ソース詳細を表示できません。

ドメイン・テンプレートを作成するには、「オンプレミス・ドメインのドメイン・テンプレートの作成」を参照してください。

ドメインを作成する前に、オンプレミス・ホストからOCIホストにドメイン・テンプレート・ファイルをダウンロードまたはコピーする必要があります。

構成ウィザードを使用したドメインを作成するには:

  1. OCIドメイン・ホストで構成ウィザードを起動します:
    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/config.sh
  2. 「ドメインの作成」画面で「新規ドメインの作成」を選択し、「ドメインの場所」フィールドでドメインの場所を指定するか、参照してドメインが存在する既存のディレクトリを選択して、「次」をクリックします。
  3. 「テンプレート」画面で、カスタム・テンプレートを使用したドメインの作成を選択し、「テンプレートの場所」フィールドで、参照してドメイン・テンプレートをコピーまたはダウンロードしたディレクトリを選択して、「次」をクリックします。
  4. 「高可用性」画面で、「次」をクリックします。
  5. 「アプリケーションの場所」画面の「アプリケーションの場所」フィールドで、ドメインに関連付けられているアプリケーションを格納するディレクトリの場所を指定するか、参照して既存のディレクトリを選択して、「次」をクリックします。
  6. 「管理者アカウント」ページで、「名前」および「パスワード」を指定し、パスワードを再確認して、「次」をクリックします。
  7. 「ドメイン・モードおよびJDK」画面で、「ドメイン・モード」を選択し、ドメインの「JDK」を選択して、「次」をクリックします。
  8. 「JDBCデータ・ソース」画面で、MDSスキーマを選択し、「名前」および「パスワード」を指定し、「接続URL文字列」オプションを使用して接続文字列を指定して、「次」をクリックします。

    接続文字列には次の形式を使用します:

    jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

    接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

    ノート:

    このステップは、Oracle WebCenter Contentにのみ適用されます。
  9. 「JDBCデータ・ソース・テスト」画面で、データ・ソースmds-WCCUIMDSREPOを選択し、「選択された接続のテスト」をクリックします。テストが成功したことを確認して、「次」をクリックします。

    ノート:

    このステップは、Oracle WebCenter Contentにのみ適用されます。
  10. 「データベース構成タイプ」画面で、「スキーマ所有者」「スキーマ・パスワード」を指定し、「接続URL文字列」オプションを使用して接続文字列を指定します。

    接続文字列には次の形式を使用します:

    jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

    接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

  11. 「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面で、「スキーマ所有者」「スキーマ・パスワード」および各データ・ソースの接続文字列を指定して、「次」をクリックします。

    接続文字列には次の形式を使用します:

    jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

    接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

  12. 「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面で、すべてのJDBCコンポーネント・スキーマを選択して、「選択された接続のテスト」をクリックします。テストが成功したことを確認して、「次」をクリックします。
  13. 「拡張構成」画面で、「管理サーバー」「ノード・マネージャ」「トポロジ」の順に選択して、「次」をクリックします。
  14. 「管理サーバー」画面で、「リスニング・アドレス」の値を選択して、「次」をクリックします。
  15. 「ノード・マネージャ」画面で、情報を確認して、「次」をクリックします。
  16. 「管理対象サーバー」画面で、各管理対象サーバーの「リスニング・アドレス」の値を選択して、「次」をクリックします。
  17. 「マシン」画面が表示されるまで、「次」をクリックし続けます。
  18. 「マシン」画面で、「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」の値を選択して、「次」をクリックします。
  19. 「構成サマリー」画面が表示されるまで、「次」をクリックし続けます。

    Oracle Formsの場合、Oracle FormsアプリケーションはForms管理対象サーバーにのみデプロイする必要があります。

  20. 「構成のサマリー」ページで、「作成」をクリックします。
  21. 「構成の進行状況」画面には、ドメイン作成の進行状況が表示されます。構成プロセスが完了したら、「次」をクリックし、「終了」をクリックして、構成を終了します。

Oracle Cloud Infrastructureドメイン・ホストの構成ファイルの更新

この項のステップに従って、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)ドメイン・ホストのconfig.xml構成ファイルとOracle Platform Security Services (OPSS)構成ファイル、jps-config.xmlファイルとjps-config-jse.xmlファイルを更新します。

  1. config.xmlファイルを更新するには:
    1. OCIドメイン・ホストのディレクトリDOMAINHOME/configに移動します。
    2. RDBMSセキュリティ・ストアがオンプレミス・ドメインで有効になっている場合は、次のいずれかの方法でconfig.xmlファイルを更新します:
      • WebLogicリモート・コンソールで、「セキュリティ」「レルム」にナビゲートし、「RDBMSセキュリティ・ストア」をクリックして、RDBMS接続構成を更新します。
      • WebLogic Scripting Tool (WLST).の使用

        ノート:

        sec:connection-urlの場合、 jdbc:oracle:thin:@@//dbserver:listener_port/DB_ServiceNameを、新しいデータベースの場所jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>で更新します。

        config.xmlファイルを更新するコマンドの例:

        store = realm.getRDBMSSecurityStore()
        store.setUsername('<Db_SchemaUser>')
        store.setPassword('<Db_SchemaPassword>')
        store.setConnectionURL('jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>')
        store.setDriverName('<driverName>')

        更新後のconfig.xmlの例:

        <sec:rdbms-security-store>
            <sec:username><Db_SchemaUser></sec:username>
            <sec:password-encrypted><Db_SchemaPassword></sec:password-encrypted>
            <sec:connection-url>jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>
            <sec:driver-name><driverName></sec:driver-name>
        </sec:rdbms-security-store>
  2. jps-config.xmlおよびjps-config-jse.xmlファイルを更新するには:
    1. OCIドメイン・ホストのディレクトリDOMAINHOME/config/fmwconfigに移動します。
    2. jps-config.xmlファイルのjdbc.urlプロパティで、接続文字列を、新しいデータベースの場所jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>で更新します。

      たとえば、次を更新します:

      <property name="jdbc.url" value="jdbc:oracle:thin:@//dbserver:listener_port/DB_ServiceName"/>

      更新後:

      <property name="jdbc.url" value="jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>"/>
    3. jps-config-jse.xmljdbc.urlおよびaudit.loader.jdbc.stringプロパティで、接続文字列を、新しいデータベースの場所jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>で更新します。

      たとえば、次を更新します:

      <property name="jdbc.url" value="jdbc:oracle:thin:@//dbserver:listener_port/DB_ServiceName"/>
      <property name="audit.loader.jdbc.string" value="jdbc:oracle:thin:@//dbserver:listener_port/DB_ServiceName"/>

      更新後:

      <property name="jdbc.url" value="jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>"/>
      <property name="audit.loader.jdbc.string" value="jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path_of_the_wallet_files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>"/>

    ノート:

    移行中に、専用Autonomousデータベース(ATP-D)でOPSSパスワードを変更した場合は、次のWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドをオフライン・モードで実行します:
    cd <Domain_Home>/oracle_common/common/bin
    ./wlst.sh
    
    Initializing WebLogic Scripting Tool (WLST) ...Jython scans all the jar files it can find at first startup.
    Depending on the system, this process may take a few minutes to complete, and WLST may not return a prompt right away.
    Welcome to WebLogic Server Administration Scripting Shell Type help() for help on available commands
    
    modifyBootStrapCredential(jpsConfigFile="<Domain_Home>/config/fmwconfig/jps-config-jse.xml",
    username="<Prefix>_OPSS", password="<New_Password>")

移行後のタスク

オンプレミス・データベースをOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行した後、この項で説明するタスクを実行します。これらのタスクの一部は特定のスキーマに適用されます。

移行後に問題が発生した場合は、「Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへの移行後のエラー」を参照してください。

Oracle WebCenter Sitesの移行後のタスク

オンプレミス・データベースをOracle WebCenter SitesOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行した後、次のステップを実行します:

  1. {DOMAIN_HOME}/wcsitesディレクトリの内容を、オンプレミスからOracle Cloud Infrastructure (OCI) VM内の同じ場所にコピーします。
  2. wcsitesフォルダで更新される次のファイルを検索します。これらのファイルをテキスト・エディタで開き、オンプレミス・ホスト名とドメイン・ホームのエントリを、ATP-D VMのOCI VM名とドメイン・ホームでそれぞれ更新します:

    ノート:

    コマンドgrep -rnw . -e 'mystring'を使用して、文字列mystringを含むファイルを検索できます。
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/bootstrap/search/SearchEngineMetaDataConfig.html${MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/bin/grant-opss-permission.py
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/satelliteserver/config/wcs_satelliteserver_properties_bootstrap.ini
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/satelliteserver/config/wcs_properties.json
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/satelliteserver/config/SSOConfig.xml
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/visitorservices/config/visitors.properties
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/sitecapture/config/wcs_properties.json
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/sitecapture/config/spring/root-context.xml
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/sitecapture/config/wcs_sitecapture_properties_bootstrap.ini
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/Shared/bootstrap/fsii/webroot/WebRoot.html
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/config/host.properties
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/config/cas.properties
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/config/jbossTicketCacheReplicationConfig.xml
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/config/wcs_properties.json
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/config/deployerConfigContext.xml
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/config/wcs_properties_bootstrap.ini
    {MW_HOME}/user_projects/domains/${DOMAIN_NAME}/wcsites/wcsites/config/customBeans.xml
  3. 次のコマンドを使用して、開いているファイルの数の制限を設定します:
    1. viエディタでファイル/etc/security/limits.confを開きます。

    2. ファイルの最後に次の行を追加します:

      *        hard     nofile     500000
      *        soft     nofile     500000
      root     hard     nofile     500000
      root     soft     nofile     500000
      
  4. wcs_properties.jsonファイルで、プロパティcc.securityおよびcs.sessionの値をtrueに設定します。
  5. オンプレミスのデータソース接続文字列を含むすべてのファイルをATP-Dの接続文字列に更新します。「ATP-Dデータベースの接続資格証明」を参照してください。
  6. 次のSQLコマンドを実行して、セッションの現在のスキーマを変更します:
    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = <Schema_Prefix>_WCSITES;
  7. 次のSQLコマンドを実行して、表を更新します:
    UPDATE SYSTEMSATELLITE SET HOST=REPLACE(host,'<on-premises_hostname>','<oci_hostname>');
    UPDATE WEBROOT SET ROOTURL=REPLACE(rooturl,'<on-premises_hostname>','<oci_hostname>');
    UPDATE FW_VIEW SET SRCURL=REPLACE(srcurl,'<on-premises_hostname>','<oci_hostname>');
    UPDATE FW_APPLICATION SET ICONURL=REPLACE(iconurl,'<on-premises_hostname>','<oci_hostname>');
    UPDATE FW_APPLICATION SET LAYOUTURL=REPLACE(layouturl,'<on-premises_hostname>','<oci_hostname>');
    UPDATE FW_APPLICATION SET ICONURLCLICK=REPLACE(iconurlclick,'<on-premises_hostname>','<oci_hostname>');
    UPDATE FW_APPLICATION SET ICONURLHOVER=REPLACE(iconurlhover,'<on-premises_hostname>','<oci_hostname>');
    UPDATE FW_APPLICATION SET ICONURLACTIVE=REPLACE(iconurlactive,'<on-premises_hostname>','<oci_hostname>');
  8. SearchEngineMetaDataConfig表で、WORKINGFOLDER列を更新します。

    たとえば:

    UPDATE <Schema_Prefix>_WCSITES.SearchEngineMetaDataConfig set workingfolder='<location_of_lucene_in_oci>';
  9. SystemInfo表で、sharedフォルダの場所を更新します。

    たとえば:

    UPDATE <Schema_Prefix>_WCSITES.SystemInfo set defdir = replace(defdir, '<location_of_shared_directory_in_on-premises>', '<location_of_shared_directory_in_oci>');
  10. SystemInfo表で、ドメインの場所を更新します。

    たとえば:

    UPDATE <Schema_Prefix>_WCSITES.SystemInfo set defdir = replace(defdir, '<location_of_domain_in_on-premises>', '<location_of_domain_in_oci>');

Oracle Enterprise Content Management Suiteの移行後のタスク

オンプレミス・データベースをOracle Enterprise Content Management Suite (ECM)のOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行した後、次のステップを実行します:

ノート:

これらのステップは、Oracle Universal Content Management (UCM)、Oracle Inbound Refinery (IBR)、Oracle Universal Records Management (URM)およびOracle Imaging and Process Management (IPM)にのみ適用されます。

  1. 『Oracle WebCenter Contentの移行』「WebCenter Contentディレクトリの新しいホストへのコピー」「全体的な動作の検証」で説明されているステップに従います。
  2. OCI VMへのログイン後にIPMサーバーが起動しない場合は、次のコマンドを実行してImaging接続を作成します:
    UPDATE <Schema_Prefix>_IPM.connection_details set detailvalue='<oci_vmhost>:4444' where detailkey='repository.secondaries';
  3. WebLogicコンソールからOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベース OCI VMにユーザーをインポートします。

Oracle WebCenter Contentの移行後のタスク

オンプレミス・データベースをOracle WebCenter ContentOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行した後、Oracle WebCenter Contentの移行で説明されているステップを実行します。

詳細は、『Oracle WebCenter Contentの移行』を参照してください。

全文検索を構成するには、リポジトリ・マネージャを使用して索引を再構築する必要があります。詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』全文検索の有効化に関する項を参照してください。

Oracle WebCenter Portalの移行後のタスク

オンプレミス・データベースをOracle WebCenter PortalOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行した後、次のステップを実行します:

  1. 次のWLSTコマンドを実行して、WebCenter Content Server接続のホストおよびポートを更新します:
    setContentServerConnection (appName='webcenter', name=‘<existing_connection_name>',
    serverHost=‘<new_host_name>', serverPort=‘<new_port_number>', isPrimary='true’)
  2. 次のWLSTコマンドを実行して、ディスカッション・サーバー接続のホスト名を更新します。
    setDiscussionForumConnection(appName='webcenter', name='<existing_connection_name>',
    url=‘<new_host_url>’, default=1)
  3. 管理対象サーバーWC_SpacesおよびWC_Collaborationを再起動します。

Oracle FormsおよびOracle Reportsの移行後のタスク

オンプレミス・データベースをOracle FormsおよびOracle ReportsOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースに移行した後、次のステップを実行します。

  • Oracle Formsの場合、Domain_Homeのバックアップを取り、Oracle Formsの移行後の構成ファイルを作成します。

    ノート:

    Postmigrationformsconfig.shファイルの実行権限があることを確認します。
    ./Postmigrationformsconfig.sh
    #!/bin/sh
    #
    OLD_DOMAIN_HOME=<ON_PREMISE_DOMAIN_HOME>
    NEW_DOMAIN_HOME=<OCI_DOMAIN_HOME>
    
    OLD_ORACLE_HOME=<ON_PREMISE_ORACLE_HOME>
    NEW_ORACLE_HOME=<OCI_ORACLE_HOME> 
    
    DEFAULT_ENV=$NEW_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_12.2.1/config/default.env
    BACKUP_DEFAULT_ENV=$NEW_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_12.2.1/config/default.env.pre_script
    
    FORMS_WEB_CFG=$NEW_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_12.2.1/config/formsweb.cfg
    BACKUP_FORMS_WEB_CFG=$NEW_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_12.2.1/config/formsweb.cfg.pre_script
    
    cp -rpf $DEFAULT_ENV $BACKUP_DEFAULT_ENV
    cp -rpf $FORMS_WEB_CFG $BACKUP_FORMS_WEB_CFG
    
    sed -i 's#'"$OLD_DOMAIN_HOME"'#'"$NEW_DOMAIN_HOME"'#g' $DEFAULT_ENV
    sed -i 's#'"$OLD_ORACLE_HOME"'#'"$NEW_ORACLE_HOME"'#g' $DEFAULT_ENV
    
    sed -i 's#'"$OLD_DOMAIN_HOME"'#'"$NEW_DOMAIN_HOME"'#g' $FORMS_WEB_CFG
    sed -i 's#'"$OLD_ORACLE_HOME"'#'"$NEW_ORACLE_HOME"'#g' $FORMS_WEB_CFG
  • Oracle Reportsの場合、 DOMAIN_HOME/config/fmwconfigにあるtnsnames.oraファイルをATP-Dデータベースの詳細で更新します。

    たとえば:

    -connectString description=(CONNECT_TIMEOUT=120)(RETRY_COUNT=20)(RETRY_DELAY=3) \
    (TRANSPORT_CONNECT_TIMEOUT=3)(ADDRESS_LIST=(LOAD_BALANCE=on)(ADDRESS=(PROTOCOL=protocol_name) \
    (HOST=host_name)(PORT=port_number)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=service_name)))

サーバーの起動

オンプレミスからOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへの移行後、管理サーバーと管理対象サーバーを含むすべてのプロセスおよびサーバーを再起動します。

Oracle Fusion Middlewareの管理管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動および停止を参照してください

健全性チェックの実行

オンプレミスからOracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースへの移行後、アプリケーションURLを検証し、アプリケーションからデータにアクセスできることを確認します。